【インプレ】ゼブコ 33マイクロ スピンキャストリール【お手頃リールの実力は?】

スピンキャストリール
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スピンキャストリールと言えば外せないメーカーがゼブコ

恐らく世界で最もスピンキャストリールに力を入れているメーカーと言っていいだろう。

小さいものから大きいもの、安いものから高い物まで豊富にスピンキャストリールがラインナップされているが、その中で最もコンパクトなのが今回紹介する33マイクロ スピンキャストリール

最近リニューアルされたようで、旧モデルが33MCK、新モデルが33MCNとなっている。

旧モデルは結構評判が良さそうだったが、新モデルは果たしてどうなのか・・・

まずは開封インプレからいってみよう。

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パッケージ

パッケージはこんな感じ↓箱からしてもうコンパクトである。

開封するとこんな感じ↓

内容物はビニール袋に包まれた本体のみ・・・というシンプル仕様。取説すら入っていないのが逆に清々しい。

外観など

右から↓

前から↓

後ろから↓

左から↓

上から↓

下から↓

見た目はシルバーと黒でスッキリした印象。

前モデルにあったフロントカップの穴が無くなり、ハンドルがシルバーから黒になっている。

前モデルはシルバーに艶があり、磨いたら鏡面仕上げにできそうな感じだったが、新モデルは艶消しシルバーという感じ。

メーカーによる説明

品名 巻取り長さ ギヤ比 自重 糸巻量 ベアリング
33 マイクロ 約40cm 4.3:1 164g 4lb-90yd 1

特徴

  •  組み込みのBite Alert™
  •  MicroFine™ダイヤル調整可能なドラッグ
  •  オールメタルギア
  •  デュアルセラミックピックアップピン
  •  ステンレス製カバー
  •  軽量グラファイトフレーム
  •  QuickSet™アンチリバース
  •  左右変更可能なハンドル
  •  1ボールベアリングシステム
  •  特許取得済みのもつれなし設計

出典:ゼブコ

サイズ感

手持ちのリールと比較してみるとこんな感じ↓

17タトゥーラSV TWと。長さは大体同じで、横幅は33マイクロの方がかなり狭い。

高さは少し33マイクロの方が高い↓

アルファスエアと比較するとこんな感じ↓

重量

カタログスペックで164g。実測は・・・

実測は168.7gと軽量(ライン込みでの重量)。アルファスエアとほぼ同じである。

重量は同じだが見た感じの大きさはアルファスエアより小さいので、ギュッと詰まっているような印象を受ける。

フロントカップを開けてみる

フロントカップはステンレス製と記載があったが、ローター材質はステンレス・・・なのかな?と思って磁石をくっつけてみた所、ローターはフロントカップより明らかに磁性があったので、恐らく鉄に亜鉛メッキ・・・とかかな。

ピックアップピンはセラミック製の物が2本付いている。

QuickSetアンチリバース

クイックセットと言うと聞こえは良いが、大昔からある逆転ガタのあるアンチリバース機構である。

ワンウェイローラーベアリングが入ってないから仕方がない。

まあ巻き続けていれば気にならないし、そもそも安いリールなので・・・ね。

ハンドルについて

ハンドルはアルミダイキャストっぽいもので出来ている。長さは85mm。

左右付け替え可能なので、とりあえず左ハンドルにしてみた。

ハンドルノブはちょっとチープなプラスチック製。

ノブの交換ができるかというと・・・

ネジ止めではないので外せないっぽい。

また、ハンドルを固定するネジを締めすぎると一気に巻き心地が重くなるので、適度なところで止めておくほうが良さそう。

ちなみにハンドルは供回り式。

ドラグについて

ドラグはダイヤル式。リール上部のダイヤルで調整するのだが、意外とスムーズにラインが出るので驚いた。

ドラグ音も丁度良い感じで鳴る。

バイトアラームについて

置き竿にする時に便利なのがバイトアラーム機能。ハンドルのすぐ上のスイッチで切り替える。

コレをONにすると、アンチリバースが解除されると共に、ハンドルが回るとカチカチ音がするようになる。

この状態で糸が引っ張られるとカチカチ音がしながらハンドルが逆回転し、糸が出ていく仕組み。

その後は合わせる前にスイッチを戻してファイトすればOK。

置き竿で鯉釣りする時に良さそうではあるが、鯉に使うにはちょっとラインキャパシティが足りないかな・・・

ロッドに付けてみる

鱒レンジャーCT50に付けてみるとこんな感じ↓

ロープロファイルなのでボタンも押しやすい。

迷彩柄にも合うが、普通のコルクグリップでもいい感じ。

軽く投げてみた

とりあえず廊下でピッチングしてみた。

1.8gの自作スモラバにワンナップシャッド2インチを付けたもの。重量は約3.9g。

コレを投げてみると・・・・

めっちゃスムーズに投げられる。

先日フィッシングショーでスティーズエアの試投で同じようなスモラバを投げたが、ライン放出のスムーズさはある意味スティーズを超えるかもしれない(笑)

キャストに失敗してもバックラッシュしないという安心感もあるしね。

一方、微妙にサミングしたり、という小技は使えないので、飛距離の調整はベイトの方がしやすそう。

とはいえボタンを押せばラインを止める事ができるので、狭いポイントで向こう岸を釣っちゃったり・・・という事態は避けられそうである。

スプーンを吊るしてみる

どれくらいの重さまで投げられそうか確認すべく、スプーンをぶら下げてみた。

クラッチを切った時にスッと落ちていくようなら投げられそうな気がする。

という事でまずは1.4gのスプーンでチェック

これはもうホントにスーッと落ちていくので多分余裕で投げられると思う。

スピニングとの飛距離の差がどれくらいになるのかが気になるところ。

続いて0.6gのスプーンでチェック。(量ったら0.5gと出てるけど。)

これはさすがに10回に1回くらい軽くゆすらないと落ちない事があったが、ほとんどの場合はクラッチを切った瞬間にスムーズに落ちていくので、頑張ったら投げられるかもしれない。

余談だが、リールフットの付け根(後ろ側)には穴が開いているので、フックキーパーとして使う事もできる。

最初から巻いてあるラインについて

最初から4lbラインが巻かれている。正直巻き癖がひどくて使えないんだろうな・・・と思っていたのだが、意外と使えそうな雰囲気だった。

↑思ったよりヨレてないんだよね。とりあえずこのまま1回使ってみよう。

2020/2/1追記:管理釣り場で使ってみた

エリアフィッシングに使ってみた。ロッドはグレート鱒レンジャーCT50 ARMYとの組み合わせ。

キャストしてみた感じ

今回は1.5g~1gのスプーンを投げてみた。

最初から巻いてあった4lbラインだが、フィールドで見るとやっぱり思ったより巻き癖が強い&アメリカンサイズだからか他の4lbラインより明らかに太かった。

そのせいで一緒に持っていったゼブコのオメガプロZ02と比較すると飛距離が落ちたが、まあ何とか釣りにはなるレベルで投げる事はできた。(一応↑の写真の通り釣ることはできたし。)

1.5gのスプーンで飛距離はスピニングの2割減、Z02の1割減、といったところ。ただ、まともに飛距離を評価するなら糸を巻き替えてからかな。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

後日4lbを巻き直してトライしてみた。

ダイソーナイロン1号を100m巻いてみた。

巻き終わったらこんな感じ↓

↑巻いた直後は100mでもいいかな・・・と思ったが使ってるうちに少しスプールから溢れて来たので、80mくらいがいいかも。

飛距離はZ02と比較しても遜色ない感じになった。1.5g以上の物を投げる分にはスピニングタックルと大差無い。流石に1gを切るようなルアーの飛距離はスピニング対比で落ちる気がするが、その分トラブルが少ない、手返しが良いというメリットがあるので、一長一短である。

リトリーブしてみた感じ

ローラーベアリングでないアンチリバース機構の影響か、心なしかカタカタする感じ。いかにも安いリールっぽい巻き心地・・・って実際に安いからいいんですよ。

まあ、味のある巻き心地とでも言いましょうか。慣れてしまえば何という事はない。(他のリールと交互に使うと気になるけど)

ちなみにギア比が低いので巻取りトルクがある分ライン回収は遅い。

クランクやスプーンをゆっくり巻いて誘う釣りや、ボトムずる引き、デジ巻きで使うと良さそう。

一方で、ダウンクロスの釣りで使うのはしんどそうである。

ヒット~ランディングまで

巻取り速度が遅いのでドラグを緩めると魚がなかなか寄って来ない。まあ、その分ファイトを長く楽しめるとも言えるが・・・

ドラグ調整は手元で簡単にできる&結構ラインの出もスムーズなので、ドラグを調整しながらやり取りすれば楽しく使える。

2020/3/2追記:渓流で使ってみた

渓流と言っても割りと開けたエリアなので、ギア比の低い33マイクロでもなんとか勝負できる感じだった。

必然的にリトリーブがゆっくり目になるので、逆にそれが良かったのかもしれない。

慣れて来ると結構正確にテンポ良く撃って行けるので、渓流でも使えると思う。

とは言え、渓流も上流域の流れの早い所だとローギアが結構ネックになる。

(↓は別の日に秋川の上流部で使用した時の写真)

スプーンやスピナーならなんとか扱えるが、ダウンクロスでのミノーイングはちょっとキツイ。

ハイギアモデル出ないかな・・・

リアカバーの外し方

リアカバー用のネジ等は見当たらないが、どうやって開けるかというと・・・

クラッチボタンを押した後に、ボタンの上の隙間にマイナスドライバーを入れる。

で、ドライバーでリアカバーを少し持ち上げるように力を掛ける。

(クラッチボタンを支点に、ドライバーの持ち手側を下げる感じ)

すると、ポコっと外れる。

↑の写真の通りに、リアカバーはボディ側の樹脂の爪に引っ掛かった状態で固定されている。

リアカバーを裏から見るとこんな感じ↓

下側もボディの爪に引っ掛かるようになっている。

戻す時は、下側の爪を掛けた後で上側をギュッと閉めるとカポっと嵌まる。

ギア周りはこんな感じ↓

グリスアップも容易である。

ベアリングを追加してみた

メインギアの両サイドの樹脂ブッシュをベアリングに交換してみた。

ベアリングはDDL-1060ZZを使用。

構造的にメインギアがすんなり抜けないので、横からブッシュを外し、ベアリングも横から入れると簡単に交換できる。

まず左側はハンドルを外して内側からブッシュを押すとすぐに外せる。

右側はもうひと手間必要で、樹脂ブッシュの右にある留め金のような部品を手前に引き抜く必要がある。

↓の写真の針金みたいな部品ね。

これを取れば後は内側から押して外すだけ。

交換するとこの通り↓

ベアリングに交換したらやはり回転が滑らかになった。

まとめ

使って見た結果としても、やはりこれが3000円ならコスパはかなり良いと思う。

巻取りの遅さやちょっとしたカタカタ感も慣れてくればかわいいものである。

小さい子供や全く釣りをしたことが無い人にもおススメできるリールだと思う。初心者向けにプラスチック製のスピンキャストリールのセットなんかもあるが、それを買うくらいだったらこっちの方がいいかな。

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