【第3の選択肢】スピンキャストリールを選んでみる【購入に至るまで】

スピンキャストリール
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管理人は鱒レンジャーCT50(ベイトモデル)を2本所有しているのだが、イマイチ活用しきれていない状況。

【インプレ】ツリモン | グレート鱒レンジャーCT50【ベイトフィネス最安!?】
シモツケブランドでお馴染み、大橋漁具のトラウト用ルアーロッド、鱒レンジャー。 グラスソリッドによる独特の粘りと柔らかさ、それと圧倒的なコストパフォーマンスが特徴のロッドで、エリアトラウト入門者からグラス特有のアクションを好む上級者まで...

ベイトフィネス専用機であるアルファスエアはスモールマウス用に8lbラインを巻いて使ってるし、ミリオネアCTはエリアでも使えるけど鱒レンジャーと組み合わせて使うのは勿体無いし・・・

そこでふと思った。

スピンキャストリールと組み合わせたらいいのではないか?

と。

形状的にはベイトロッドに取り付けられる一方、内部構造はほぼスピニングリールなので軽量ルアーへの対応力は高いハズ。

管理釣り場で他に使ってる人も見た事が無いので、使いこなせたらカッコいいかもしれない。

という事で今回は2台程購入する事にした。

折角なので、選ぶ上での注意点なんかをまとめてみようと思う。

・・・と思って手を出してみたらどっぷりスピンキャストリールの魅力にハマってしまい、気づけば10台以上買ってしまった。

なので、使ってみた感想なんかも追記しておこうと思う。(追記部分は青字にて)

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スピンキャストリールって?

最近の若者はもしかすると知らないかと思うので軽くおさらいを。

スピンキャストリールとは、クローズドフェイスリールと呼ばれるリールの一種で、クローズドフェイスの名の通り、フェイス=リール前面がカバーで覆われているのが特徴のリールである。

カバーの中央に空いた穴にラインを通して使う仕組みになっており、巻き取り前にラインを収束する事でライントラブルが少なくなるというメリットがある。

クローズドフェイスリールのうち、ベイトリールと同じようにロッドに対して上に付くのがスピンキャストリール、スピニングリールと同じようにロッドに対して下に付く物をアンダースピンキャストリールという。

スピンキャストリール

アンダースピンキャストリール

画像出典:ダイワ

スプールの向き、ラインを巻き取る仕組みはスピニングリールとほぼ同じだが、スピニングリールとの大きな違いは、

ラインを直接指で触らないで投げられる

という所だろう。

リール後部に付いているクラッチボタンを押し込む事でラインを保持し、ボタンを離すとラインがフリーになってルアーが飛ぶ仕組みになっている。

画像出典:ダイワ
(アンダースピンの場合はボタンでなくレバーが付いている。)

投げる時の手順をスピニング、ベイトと比較するとこんな感じ↓

スピニングの場合
①ラインを人差し指にかける
②ベールを起こす
③キャスト時に人差し指を離す
④ベールを戻す
⑤リトリーブ開始

ベイトの場合
①クラッチを切りつつ、親指でスプールを押さえる
②キャスト時に親指を離す
③リトリーブ開始

スピンキャストの場合
①ボタンを押す
②キャスト時にボタンを離す
③リトリーブ開始

手順としてはスピニングリールより少なく、ベイトリールに近い。

しかしベイトリールより優れた点として、キャスト後のフリーフォールがやり易いという点が挙げられる。

如何にベイトフィネスリールが進化したとは言え、フリーフォールさせようと思ったら手でラインを引き出してやる必要があるが、スピンキャストの場合はスピニング並みの感覚でフォールさせる事が可能である。

と、ここまでだとスピニングとベイトの良いとこ取りみたいなイメージだが、勿論欠点もある。

欠点としては、

・糸よれしやすい
・飛距離が出にくい
・ラインが磨耗しやすい

といった点が挙げられる。

まず糸ヨレについてだが、構造上はスピニングに近いので、スピニングリールと同等によれる。

更に、スピンキャストを大手メーカーが開発していないので、ツイストバスターのような糸よれ解消機能が無い。

という事で、根本的な糸よれ耐性はスピンキャストが最も貧弱という事になる。

続いて飛距離について

フロントカバーの中央に糸を通す事は、トラブルレスにはなるものの抵抗が増える方向なので、当然何も無いスピニングと比較したら飛距離は落ちる

ここはある程度目を瞑らないとどうしようもない。

(とはいえ、リールと状況によってはスピニングやベイトと遜色ない飛距離が出る場合もある。)

最後にラインの磨耗

多くのスピンキャストリールはラインを巻き取るピン(ピックアップピン=スピニングでいうラインローラー部)にローラーが付いておらず、素材の摩擦係数に頼っている。

↓赤い部分のすぐ左にある白いピンがピックアップピン

ハイエンド機にはチタン、セラミック等の滑りの良い素材を採用している物が多いが、それでも擦れる事に代わりはない。
(とはいえ、ロッドのガイドにも常にラインは擦れている訳なのでそれと一緒という見方もできるが。)

更に、ピンを経由した糸はローター(又はスピナーヘッド)と呼ばれる金属部品の表面を擦りながらスプールに巻かれる為、その分の摩擦も考慮する必要がある。

と、少し長くなったがスピンキャストリールの特徴はこんな所で、メリットもデメリットもある。

その辺を踏まえて選んでみようと思う。

今回の用途と求めるスペック

今回の目的は、「鱒レンジャーCTと組み合わせてトラウトフィッシング」という所なので、

・ストレートグリップと組み合わせてもボタンが押しにくく無い形状のもの

・ラインキャパシティは4lbを100m程度

・片手で投げたいので重量は250g以下

・右投げ左巻き希望なので左ハンドル

・ピックアップピンはセラミックorチタンorローラー付き

・ピックアップピンは出来たら2本以上

この辺の条件を満たすリールを探す事にする。

鱒レンジャーCTはストレートグリップなので、リールフットからボタンまでの高さがありすぎるリールはダメ。なるべくロープロファイルな物が望ましい

ラインキャパ、本体重量、ハンドル左右は特に補足なし。

ピックアップピンは前述の通りラインの磨耗に関わる部分なので、細糸の使用を考えるとなるべく滑らかな物を選びたい。

最後にピックアップピンの本数。

巻き始める時はスプールの何処から糸が出ているかは不明なので、仮ピックアップピンが1本の場合は最大でスプール1周分は巻いても巻けない事になる。

つまり、ピックアップピンが多ければ多い程、巻き出しのレスポンスが良くなる。

という事で、可能ならピンは多い物を選びたいという所である。

後はドラグ性能が気になる所ではあるが、これはまあ価格に比例かな・・・

その他にもギア比やベアリング数、ボディ材質とハンドル材質、ギア材質など、気になる点はまだまだあるが、トータルで使えそうなリールを探して行こうと思う。

ダイワ スピンキャスト80

 

今なお愛され続けるクローズドフェイスリール


スピニング・ベイトリール全盛の時代にありながら、今なお愛用者が少なくないクローズドフェイスリール。「親指でクラッチボタンを押しながら、キャストの瞬間に指を離す」という使い方はビギナーや子供でも理解しやすく、トラブルが少ない。扱いに慣れたベテランならば軽いルアーでも驚くほどの正確さでキャストすることが可能。構造上、大遠投が必要な釣りやパワー重視の釣りに向いていない部分はあるものの、使い方次第で非常に楽しめる奥の深いアイテムである。

仕様詳細


■キャスティング時のライン抵抗を減らし、飛距離を伸ばす大口径フロントカバー
■従来品(スピンキャストST 20/30)よりも豊富な巻糸量で様々な釣りに対応
■ナイロンライン(6lb.-95m)が巻いてあるのですぐに使える
■ハンドルの正転・逆転が切り替えられるアンチリバースレバー
■ダイヤルドラグ
■ハンドルは左右付け替え可能

品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル
1回転)
ギヤ比 標準
自重
(g)
最大
ドラグ力
(kg)
標準巻糸量
ナイロン
(lb.-m)
メーカー
希望本体
価格(円)
JAN
コード
スピンキャスト 80 56 4.3 250 4.5 6-95(付属糸)
8-70
10-50
オープン価格 960779
アンダースピン 80 56 4.3 250 5 6-95(付属糸)
8-70
10-50
オープン価格 960793

出典:ダイワ

国内大手メーカーの現行モデルで唯一のスピンキャストリールなので、まずはコレを見てみた。

しかし、リールフットからボタンの位置が高いのが今回の用途に合わないのでナシの方向で。

ラインキャパシティは6lb-95m、重量は250gという事でトラウトには少し大きめなリールというのもある。

バス釣り用だったらアリかなぁと思う。

とか言いつつも買ってみた。

実際に使って見ると意外とスペックのバランスが良い。ハンドル1回転あたりの巻取り量がそこそこある割には本体重量は250gと軽めで、流れのある渓流で使う場合にもなんとか対応できるといった感じ。

価格は3000円程度とお手頃だが、アルミボディで剛性もあり、ドラグもスムーズでローラーピックアップピンでラインへのダメージも少なく、更に巻き心地もまあまあ。

インスタントアンチリバースでないのも意外と気にならない。

ただやっぱりボタンの位置は高いので、手が小さい人にはおススメしない。

【インプレ】ダイワ スピンキャスト80【国産スピンキャストのスタンダード】
最近ゼブコのオメガプロ、33マイクロといったスピンキャストリールを使っているのだが、かなり使える事に気が付いた。 しかし、一つ気になるのがハンドル1回転あたりの巻取り量の少なさ。 止水で使う分には何とかなるのだが、どうしても渓流...

ゼブコ 33マイクロ

品名 巻取り長さ ギヤ比 自重 糸巻量 ベアリング
33 マイクロ 約40cm 4.3:1 164g 4lb-90yd 1

特徴

  •  組み込みのBite Alert™
  •  MicroFine™ダイヤル調整可能なドラッグ
  •  オールメタルギア
  •  デュアルセラミックピックアップピン
  •  ステンレス製カバー
  •  軽量グラファイトフレーム
  •  QuickSet™アンチリバース
  •  左右変更可能なハンドル
  •  1ボールベアリングシステム
  •  特許取得済みのもつれなし設計

出典:ゼブコ

※日本語訳が多少間違ってるかも。

今回の本命リールはコレ。

ロープロファイル形状、本体重量約168gという軽さ、セラミック製のピックアップピンが2本、左右ハンドル付け替え可、ラインキャパシティも丁度良い・・・という事で、もうコレで良いんじゃないかと思える。

価格も約3000円と、鱒レンジャーと近い価格なのが良い。

しかし、樹脂ボディによる耐久性の懸念、ベアリングは1個のみ、このご時世にインスタントアンチリバースでない・・・などの欠点もあるので、もう少し他のを見てみる事に。

33マイクロは今回の一連の買い物の中で最初に購入。コレが当たりだったので、次々にスピンキャストを買うきっかけになったと言える。

何より魅力的なのがコンパクトなボディと軽い巻き心地。スピンキャスト80と比較するとかなり低重心なのでボタンも押しやすく、ドラグの性能もバッチリ。

樹脂ボディだが、樹脂部分が一体構造なので結構剛性もある。マイナスドライバー1本でギアボックスにアクセスできるメンテナンス性も魅力である。

ハンドル1回転あたりの巻取り量が少ない事意外はほぼ不満無し。

【インプレ】ゼブコ 33マイクロ スピンキャストリール【お手頃リールの実力は?】
スピンキャストリールと言えば外せないメーカーがゼブコ。 恐らく世界で最もスピンキャストリールに力を入れているメーカーと言っていいだろう。 小さいものから大きいもの、安いものから高い物まで豊富にスピンキャストリールがラインナップさ...

バスプロショップス タイニーライト スピンキャストリール

品名 巻取り長さ ギヤ比 自重 糸巻量 ベアリング
Tiny Lite 約40cm 4.1:1 134g 4lb-70yd 1

Bass Pro Shops TinyLite Spincast Reel

シャープなルックス、トラブルのないハンドリング、パンフィッシュやストリームトラウトを追いかけるときの楽しさ。Bass ProShops®TinyLite™Spincast Reelは、軽いタックルの漁師にとって傑出した価値です!長持ちするように作られており、丈夫なナイロン製フレームと、磨かれたステンレススチール製ノーズコーンにより、強度を高めています。その滑らかなボールベアリング駆動システムは、マルチストップアンチリバースによって支えられています。ドラッグ調整は、指で触れるだけで簡単に行えます。しっかりした快適なグリップのための大きなパドル付きの頑丈なダイキャストアルミニウムハンドル。70ヤードの4ポンドで事前にスプールされています。モノフィラメント。

  • トラブルのない取り扱いと楽しさ
  • ステンレス製コーン付きナイロンフレーム
  • スムーズなボールベアリングドライブ
  • マルチストップアンチリバース
  • 調整が簡単なドラッグシステム
  • 大型パドル付きダイカストアルミニウムハンドル
  • 70ヤードの4ポンドで事前にスプールされています。

出典:Bass Pro Shops

マイクロキャスト33より更に軽い134gという重量が魅力。ラインキャパシティも4lb-70ydという事で、マイクロキャストより少し少ない。

見た目も悪く無さそうなのだが、ピックアップピンの情報が無いのがイマイチ。

本数はともかくとして材質が鉄とかだったらやだな・・・

コレだけは未購入。ここまで来たら買った方が・・と思ったりもするが、このサイズは33マイクロで十分な気がするので今のところ購入予定無し。

・・・とか言って結局買っちゃった↓

【インプレ】バスプロショップス タイニーライト【最小クラスのスピンキャスト】
以前鱒レンジャーCTと合わせる為にいくつかスピンキャストリールを検討した際に、候補の一つとして挙げていたリールがバスプロショップスのタイニーライト。 カタログスペックでの重量が4.8oz = 約136gで、軽さに関しては検討したものの...

バスプロショップス エクストリーム ライトウェイト スピンキャストリール

モデル 巻取り長さ(inch) ギヤ比 自重(oz) 糸巻量(lb/yd) ベアリング
EXSC8 24″ 4.6:1 9.9 6lb/125yd 3+1
EXSC10 27″ 4.6:1 10.1 10lb/135yd 3+1
EXSC12 30″ 4.6:1 10.9 12lb/135yd 3+1

Bass Pro Shopsエクストリームライトウェイトスピンキャストリール

真剣な釣り人のための真剣なギア、お得な価格。Bass ProShops®Extreme™Spincast Reelは、今日のプレミアムスピニングリールまたはベイトキャストリールの防弾性能とともに、スピンキャスト愛好家が必要とする簡単な取り扱いを提供します。Extreme Spincasterは、敵がどんなに大きくても、任務に任せているという自信を持って釣ることができます。これは、製造に最高品質のコンポーネントのみが使用されているためです。このリールには、頑丈な、トルクフリーのアルミニウムフレームと、ポート付きアルミニウムノーズコーンがあります。軽量で耐久性に優れているため、強要されても地面にならない。専用のラインピックアップローラーは、さわやかな、トラブルのないアクションを提供し、ラインの摩耗が少なくスムーズな取り出しを保証します。Bass Pro Shops Extreme Spincast Reelの内部構造は、Powerlock™インスタントアンチリバースを含む高品質の4ベアリングシステムを中心にしています。ゼロハンドルプレイでスムーズに巻き上げます。フックを設定するとすぐに強力なマルチディスクスタードラッグが作動し、滑らかな力でその獣を完全に引き込みます。当社独自のオフセットサムナーにより、自然なキャスティングモーションが可能になり、攻撃ポイントで正確な精度を実現します。あなたが逃げたものを嘆き続ける安いリールに落ち着かないでください。エクストリームスピンキャスターを入手し、大きな価値を享受し、思い出を作りましょう!

  • 真剣な釣り人のための真剣なギア、お得な価格
  • 最高品質のコンポーネントで作成
  • トルクフリーのアルミニウムフレーム
  • 軽量のポート付きアルミニウム製ノーズコーン
  • ラインピックアップローラーがラインの摩耗を最小限に抑えます
  • 品質3 + 1ベアリングシステム
  • パワーロックインスタントアンチリバース
  • 強力なマルチディスクスタードラッグ
  • オフセット親指は、自然なキャスティングの動きを促進します

出典:Bass Pro shops

タイニーライト、マイクロキャストより少し大きめなリール。EXSC8でダイワのスピンキャスト80と同じクラスかな?

しかし、ボタン部分は少し下の方に付いているので、押しにくくは無さそうである。

値段が少し高く、重量も約280gと重いが、アルミニウムフレーム、ローラー付きピックアップピン、そしてインスタントアンチリバース用ローラーベアリングを含む4ベアリング仕様となっている。

その分値段は少し上がり、5000円前後となっている。

クランクハンドルとスタードラグはベイトリールに近く、バス釣りで使うならコレはかなり良さげである。ハンドル1回転あたりの巻取り量が61cm(EXSC8の場合)と他のスピンキャストリールと比較して多いのも特徴的。

ただ、片手で使うには少し重いかな・・・

あと、ハンドルが右ハンドルしかなく、入れ替え不可なのも少しマイナス。

・・・と言いつつも、殆どスペックが同じな旧モデルを購入。

EXSC10に相当するEXTSC10を購入したのだが、やはり重量は重い。しかし、造りはかなりしっかりしており、スピンキャストでは貴重なオシュレーション機能付きで、巻取り速度は今回買った物の中では最速クラスなのでスペック的には良い感じなのだが、ドラグがかなりイマイチ。

滑らかではあるのだが、構造上ハンドルがかなり空転するくらい弱めないとローターの方が滑らないので、ドラグを使うならポンピングをマスターする必要がある。

そんなわけで細糸を使う釣りには向いていないが、それなりに太い糸を使うのであればいい感じかもしれない。

【インプレ】バスプロショップス エクストリーム スピンキャスト【巻取り速度最速クラス】
ハンドル1回転あたりの巻取り量が少な目のスピンキャストの中では最速クラスと言えるのがバスプロショップスのエクストリーム スピンキャストリール。 本体重量は300g近いのだが、400gに近いゼブコのバレットよりは軽いし、値段も手ごろなの...

フルーガー プレジデント

品名 巻取り長さ ギヤ比 自重 糸巻量 ベアリング
President®Spincast Reel 37cm 3.4:1 240g 6lb-90yd 4+1
  • 5ベアリングシステム
  • アルミフレーム
  • アルミコーン
  • デュアルチタンピン
  • インスタントアンチリバース
  • スプール適用ドラッグ
  • アルミハンドル
  • ソフトタッチノブ
  • MCおよびMSには単一のピックアップピンがあります

出典:フルーガー

これもタイニーライト、マイクロキャストより少し大きめのリール。エクストリームライトウェイトと同じくらいのサイズだろうか?

アルミニウムフレームながら重量は約240gと、250gを切っているのが魅力的。

ロープロファイルボディ、インスタントアンチリバース、5ボールベアリング、ピックアップピンはチタン製のデュアルピンと、今まで見た中では最もハイスペック。

その分価格は7000円を超えており、お値段通りとも言える。

で、結局買ってみる事にした↓

ちょっと値段が高い&ベアリングが多い事もあって、回転はここまでで紹介したリールの中では一番滑らか。ドラグもスムーズで、ボディがコンパクトでパーミングしやすく、クラッチボタンやハンドルの触り心地も良い。ライン放出の滑らかさはオメガプロに次ぐ。

他のリールは、「安い割には」とか「スピンキャストにしては」という枕言葉をつけがちだが、このリールに関しては十分に昨今の大手メーカーのリールと並べられるクオリティのリールだと思う。

ハンドル1回転あたりの巻取り量が多ければ・・・といった所。

【インプレ】フルーガー プレジデント スピンキャストリール【快適な巻き心地】
スピンキャストリールを使い出して数か月。最初に何種類か見た中で結構良さげだな・・・と思いつつもオメガプロと被りそうだったので一旦スルーしたのだが、やっぱり気になって追加購入したのが今回紹介するフルーガーのプレジデント。 フルーガーと言...

ゼブコ オメガプロ Z02

世界最高のスピンキャストリール。標準のOmega®より20%軽量です。信じられないほど滑らかな7ベアリングドライブと長年の素晴らしい釣りのためのプレミアムコンポーネントを備えています。予備のスプールと追加のデュアルパドルハンドルが付属しています。

品名 巻取り長さ ギヤ比 自重 糸巻量 ベアリング
OMEGA PRO Z02 35.5cm 3.4:1 226.8g 6lb-85yd 6+1
  • トリプルカムダイヤル調整可能なディスクドラッグ
  • オールメタルギア
  • 3X Positive Pick-up™セラミックピン
  • インスタントアンチリバースクラッチ
  • 変更可能な右手または左手
  • クイックチェンジスプール設計
  • 7ベアリング(6 +クラッチ)
  • 陽極酸化アルミニウムスピナーヘッド
  • 機械加工されたアルミニウムカバー
  • アルミヘリカルカットウォームギアドライブ
  • 快適なソフトタッチの親指ボタンデザイン

出典:ゼブコ

スピンキャストリールの最高峰と言われるモデルがコレ。

2020年現在ではこれより更に上位のモデル、バレットが存在するが、こちらは重量が379gとかなり大きいサイズになっているので、今回の用途からするとオメガプロZ02が最高峰と言って良いだろう。

自重は約230gとまずまずの軽さでありながら、アルミボディに7ボールベアリング、インスタントアンチリバース、デュアルセラミックピンを搭載し、更にダブルハンドルとスペアスプールも付いてくるという贅沢仕様。

最も注目すべきはオシュレート機能(=スプールが前後することでラインを均等に巻く機能)が付いている事。

スピニングリールだと当たり前だが、スピンキャストリールだと付いていないリールが殆どなので、コレがあるとハイエンド機である事を実感できる。

お値段は10000円前後という事で、ついに1万の大台に乗ったという感じだが、スピニングリールだとエントリーモデルに毛が生えた程度の価格なので、所有感に対しては割安、とも言える気がする。

33マイクロの次に買ったのがコレ。

やはりスピンキャスト最高峰と言われるだけの事はあって、10台以上買った中で最もクオリティが高かった。見た目の良さ、オールメタルボディの剛性感、巻き心地の滑らかさ、ライン放出の滑らかさなどなど、全ての指標において最高クラスだと思う。

ハンドル1回転当たりの巻取り量が多ければ完璧なリールなのだが・・・・

【インプレ】ゼブコ オメガ プロ Z02【スピンキャスト最高峰】
スピンキャストリールと言えば外せないメーカーがゼブコ。 恐らく世界で最もスピンキャストリールに力を入れているメーカーと言っていいだろう。 小さいものから大きいもの、安いものから高い物まで豊富にスピンキャストリールがラインナップさ...

ルーズ スピードキャスト スピンキャストリール SSC2

Lew’s® Speed Cast and Speed Cast Mini Spincast

Description & Features2-bearing system
Aluminum cone
Dual pick-up pins
External stainless steel screws
Graphite handle with Combat Grip® paddle knob
Speed Lube® for exceptional smoothness and uninterrupted performance in all weather conditions, from extreme heat to freezing cold
Adjustable for right or left hand retrieve
Pre-spooled with premium monofilament

Models

MODEL WT. OZ. LINE CAP. GEAR RATIO RPT MSRP
SSC1C 5.6 125/4 4.4:1 18″ $19.99
SSC2C 6.4 100/6 4.4:1 24″ $19.99

RPT = Recovery per turn |  Line capacity = yards/lbs. |  WT. OZ. = Weight in Ounces |  *Left-hand retrieve

出典:Lew’s

2019年の新製品。SSC2はハンドル1回転あたりの巻取り量が60cmを超えるのに本体重量は200gを切っており、インスタントアンチリバース搭載で見た目もカッコ良く、更に価格もお手頃と、スペックだけなら最高である。

結構な期待を込めて買ってみたのだが、その期待は見事に裏切られる結果となった。

ほぼ樹脂でできているので値段なりにチープな造り。それはまあ良いのだが、問題は巻き心地が最悪な事。コーヒーミルを回しているようなゴロゴロした巻き心地が不快。

ドラグもある所から急に効きが強く不安定になるし、ピックアップピンはステンレス製で滑りが悪いし・・・という事で、結構残念な仕上がりであった。もしかしたらハズレ個体を引いただけかもしれないが・・・

【インプレ】ルーズ スピードキャスト スピンキャストリール SSC2【なんか惜しい仕上がり】
最近お気に入りのスピンキャストリールだが、ハンドル1回転あたりの巻取り量が少ないモデルが多いのが気になるところ。 いくつか巻取り量が多いモデルもあるが、今度は重量が重すぎて使う気にならない・・・といった感じ。 そんな中で、コレは...

ゼブコ 33プラチナ

33® PLATINUM

Our top-of-the-line Zebco 33® spincast. Sturdy all-metal body, 5 bearings, Instant Anti-Reverse clutch and a 4.1:1 gear ratio for smooth, fast retrieves. Fish will practically feel honored to be caught.

Price $39.99
Model# 33KPL
Gear Ratio 4.1:1
Product Weight (oz) 9.7
Bearings 4+1
Anti-Reverse Instant
Hand Retrieve Right/Left
Pre-spooled Lb 10lb
Mono Capacity 95/10
IPT (in.) 22
Product Color Silver

Features

・ MicroFine™ dial-adjustable drag

・ Brass Pinion Gear

・ Dual Ceramic Pick-up Pins

・ Stainless steel covers

・ All-metal body

・ Anodized Metal Handle

・ Instant Anti-Reverse clutch

・ Changeable right- or left-hand retrieve

・ Quick Change Spool Design

・ 5 Bearings (4 + Clutch)

・ [en-US:Patented no-tangle design, es-US:Diseño patentado sin enredos, fr-CA:Conception anti-emmêlage brevetée]

出典:ゼブコ

価格、機能のバランスが良いのがコレ。本体重量がやや重いのが弱点ではあるが、フルメタルフレーム、5ベアリング仕様で巻取りは軽快。ハンドル1回転あたりの巻取量は55cm/回転とそこそこにあり、ドラグもスムーズなので流れのある渓流でも使える一方、やや太目の糸を巻いてバスやナマズを狙うのにも使える。

用途にもよるが、もし今回買った中で1台だけ選べ、と言われたらコレを選ぶかもしれない。

【インプレ】ゼブコ 33プラチナ スピンキャスト【フルメタルボディ】
最近スピンキャストリール使用率が上がってきているのだが、もう一つ完璧なスペックの物がないのが面白い所。 巻取りが遅かったり、巻取りは早いが重量が重かったり、軽くて巻きが早いのを見つけたと思ったらクオリティが低かったり・・・といった状況...

アブガルシア アブマチックSX

ABU GARCIA® ABUMATIC® SX SPINCAST

MODEL#ABUMSX10

  • S-Matic™ Casting Design
  • QuadCam Pickup System
  • 3 Bearing System
  • Ultra smooth drag system
  • Pre- spooled with Berkley Trilene XL

Modern design and advancements in spincast fishing reel technology make the Abumatic SX spincast reel stand out from the crowd. Construction starts with a graphite frame and stainless steel front cone. A snubberless casting system challenges traditional spincast design by utilizing the pickup pin to initiate casting instead of pinching the line against the cone. This equates to an increase in casting efficiency and a reduction in line wear. The QuadCam engagement mechanism initiates faster line engagement on the retrieve. Pre-spooled with Berkley® Trilene® XL® monofilament fishing line.

REEL HANDLE POSITION GEAR RATIO RETRIEVE RATE BEARING COUNT WEIGHT
Right/Left 3.6:1 23″ | 58cm 3 8.40

MONO CAPACITY YD/LB:110/8
DRAG MATERIAL:Spool Applied
MAX DRAG LB:8lb | 3.6kg
REEL SPOOL MATERIAL:Aluminum
DRAG TYPE:Dial Drag
REEL SIZE:10
ANTI-REVERSE FEATURE:Instant Anti-Reverse

出典:abugarcia.com

スピンキャストリールの弱点である、ラインを保持した時の滑りとラインへの傷を抑える独特の機構を搭載。本体重量とハンドル1回転あたりの巻取り量も許容範囲で、インスタントアンチリバースも入っているのでスペック的には良い感じなのだが、造りは結構安っぽい。(価格も安いから当たり前ではあるんだけど。)

で、使ってみると結構使い勝手に癖があり、投げ方をマスターするのが難しい。ただ、慣れれば重いルアーも投げられるのは結構なメリットなので、もう少し造りがしっかりしてれば・・・というところ。

ワタチャンプ(WATACHAMP) Bees

ワタチャンプ(WATACHAMP) Bees スピンキャスト リール 釣りリール 5+1ステンレススチールボールベアリング 5.3:1 最大ドラグ力4.5kg 片手 子供用 初心者 6lbナイロンライン付き


WataChamp Beesスピンキャストリール

ギア比: 4.3:1
最大ドラグ力:4.5kg/9.92lb
自重:260g
最大ライン巻き取り長:65cm
ナイロン(mm)-m (本体スプール) :6lbs / 110 yds,0.25mm-100m

超スムーズなラインオープニング
WataChamp Beesスピンキャストリールのラインオープニングは、ステンレス鋼製で振動研磨されており、腐食の問題や釣り糸の摩耗を防ぎます。 その間、それはより長い鋳造距離とより少ないもつれをサポートします。

特別なハニカムデザイン
フロンコーンにハニカム構造が認識できるように設計されています。

片手で楽に調整可能なドラグ
ドラッグは親指で簡単に調整できます。 そのプリフォームは、あらゆる抗力の下で超滑らかです。 子供や初心者などにも簡単にご利用いただけます。

手のひらに快適
軽量でありながら強力なデザインにより、一日中釣りに行くことができ、疲れません。

デュアルピックアップシステム
ローラーピンは、ラインの摩耗を減らし、簡単に取り出せます。

コーンローター&タングルフリー
特許取得済みのコーンシェイプローターは、より長いキャスティング距離とライン管理を提供し、釣り糸も保護します。

アルミ製キャストスプール
耐久性優れて、より滑らかな鋳造と耐食性をサポートします。

メインシャフト&鋼製ギア
ギアと精密機械加工ピニオンギアにより、魚との戦いに最適です。

ハンドルの左右付け替え方法
1.ハンドルキャップを逆時計方向に回して外す。

2.ネジを逆時計方向に回して外す。

3.ハンドルを引き抜く。

4.ハンドルとハンドルキャップを入れ替えてネジを締める。

5.ハンドルキャップを締めて完了。

出典:Amazon.co.jp

スペックだけで見たら数あるスピンキャストリールの中でもかなり上位に入るのではないかと思われるスペック。特にハンドル1回転当たりの巻取り量が多いのがポイント。

実際に買ってみた所意外と出来が良く、ちょっとサイズが大き目(33プラチナと同じくらい)な所に目を瞑ればかなり良い感じだと思う。

ただやっぱり品質の安定性は疑わしく、ピックアップピンの戻りがイマイチなので少し穴を大きくしてみたりした。

何かあってもある程度自分でどうにかしようという心意気の人にはおススメ。

【インプレ】ワタチャンプ Bees スピンキャストリール【コスパ最強?】
スピンキャストリールのメーカーと言えばゼブコ、アブ、フルーガー、ダイワ、Bass Pro Shops、ルーズなど色々あるが、生産国は大体中国である。 なので恐らくスピンキャストリールづくりのノウハウは中国に集約されていると勝手に思って...

ゼブコ ROAM

ROAM REEL

Whether sharing your favorite water‘s-edge campsite with friends, a pontoon boat ride with family, or simply kayaking after work, the new ROAM™ series from Zebco promises to bring fun, fresh, and new looks to your next outdoor adventure. Zebco has been making fishing easy and fun for over 50 years, and while ROAM shares the same trusted internal components of the legendary “33” spincast reel, the cutting-edge 3D design bring upbeat vibes to anglers of all experience levels. Three internal bearings lead to smoother, longer casts and retrieves that result in catching more fish in tangle-free fashion. The soft touch handle knobs and thumb button add to overall comfort. Pre-spooled with 10lb. line.

Price Model# Gear Ratio Product Weight (oz) Bearings Anti-Reverse Hand Retrieve Pre-spooled Lb Mono Capacity IPT (in.) Product Color
$29.99 ROAM3BK 3.6:1 8.7 3 QuickSet™ Right/Left 10lb 110/10 19 Black

Features

・Stainless steel front cover

・Soft-touch handle knobs

・QuickSet™ Anti-Reverse

・Changeable right- or left-hand retrieve

・Comfortable soft-touch thumb button design

・Patented no-tangle design

出典:zebco.com

サイズは従来の33と同様にUS規格の10lbラインを巻く事を想定したサイズ。本体重量は8.7ozと軽めだが、ギア比が3.6:1と最新の33対比で低く、ハンドル1回転あたりの巻取り量は19インチ≒48.3cmとやや少な目の設定となっている。

ベアリングが最初から3個搭載されていてややギア比低め、というのはもしかしたら巻き心地重視なのかもしれない。

ちなみにアンチリバース用のローラーベアリングは無し。やや逆転ガタのあるカム式のアンチリバースが搭載されている。

サイズは33プラチナクラスだが、樹脂ボディなので比較的重量は軽い。見た目がカッコイイのでその為だけに買うのもアリだと思う。

回転のスムーズさ、巻き心地、ドラグの出方などは及第点。さすがゼブコといったところ。

33プラチナと同じギア比だったら良かったのに・・・

【インプレ】ゼブコ ローム スピンキャストリール【信頼の構造×先進的なデザイン】
50年以上の歴史を持つスピンキャストの老舗メーカー、ゼブコ。 その長い歴史の中で培ってきた信頼性の高いメカニズムと、最新のデザインを融合させたリールが2019年にリリースされたROAM(ローム)である。 同社の主力モデル、33オ...

五十鈴工業 ピッキーノ

標準自重 ギヤ比 糸巻量(ナイロン) 最大ドラグ力
175g 3.4:1 6lb. 100yds付き 1.5kg

貴重な日本メーカー発のスピンキャストリール。

樹脂製なだけに重量が軽いのが魅力的。カラーラインアップが豊富。

一方でギア比は低く、ハンドル1回転あたりの巻取り量は少ない。また、最大ドラグ力が1.5kgというのも昨今のリールにしては弱めである。(まあ太い糸を巻かなければいいんだけど)

使ってみた感じは良い意味でオモチャっぽい。真剣に大物を狙いに行くような釣りには向かないが、釣りを楽しむ、という観点からすると良いリールだと思う。

ボタン位置がスピンキャスト80より低く、軽くて操作しやすい事から子供にもおススメ。

【インプレ】五十鈴工業 ピッキーノ【可愛い国産スピンキャスト】
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買ってみて思った事

結局10台以上買ってしまったのだが、ここまでハマったのはそれぞれの個性が強くてリール毎に違った魅力がある事と、それでも完璧な1台が無かった事、平均価格が安い事の3点が挙げられる。

昨今のスピニングやベイトリールと比較するとメーカーごとのデザインの違いが顕著で、見た目の違いを楽しむのも良い。

機能的に至らない部分があるのを工夫して使うのもまた楽しい。その結果釣れると更に嬉しい。

値段が安い物が多いのも良いところ。一番高かったオメガプロでも1万円くらい、安い物は3000円~なので、気軽に買えるし少々欠点があっても安いからいいか、と思える。

そんな訳で、スピンキャストはスピンキャストを使う事そのものを楽しめるリールであると思う。

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