【インプレ】ゼブコ オメガ プロ Z02【スピンキャスト最高峰】

スピンキャストリール
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スピンキャストリールと言えば外せないメーカーがゼブコ

恐らく世界で最もスピンキャストリールに力を入れているメーカーと言っていいだろう。

小さいものから大きいもの、安いものから高い物まで豊富にスピンキャストリールがラインナップされているが、その中で最上位クラスに位置するのが今回紹介するオメガ プロ スピンキャストリール

更に上位モデルとしてバレットというモデルがあるが、そっちは400g近い重量でちょっと手軽に扱うには向かないサイズ。なのでコンパクトなモデルの中ではオメガプロが最上位になると思う。

ちなみにバレットはこんな感じ↓

【インプレ】Zebco Bullet / ゼブコ バレット スピンキャストリール【ゼブコのハイエンドモデル】
スピンキャストリールの最大手メーカーと言えばゼブコ。そのゼブコのスピンキャストリールの中で最上級モデルとなるのがバレット(Bullet)。 Bullet = 弾丸の名の通り銃弾のような精悍なデザインに加え、スピンキャストの中では最速ク...

オメガプロにはZ02とZ03の2モデルがあり、違いはその大きさとなる。

↓箱は共通で、Z02には6lbが最初から巻かれている。Z03の場合は10lb。

今回は主にトラウト用に使う事を想定し、Z02を購入。

早速管理釣り場で使って来たので、開封から使用感までインプレしてみようと思う。

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パッケージ

パッケージはこんな感じ↓結構デカい箱に入っている。

33マイクロの箱と比較するとこうなる。定価ベースで3倍違うだけの事はある。

箱の側面には内容物が書いてある。本体とスペアスプール、ダブルハンドルの3点。

開封するとこんな感じ↓

スポンジで表面をガードしてあり、下部はブリスターパックでキレイに収まっている。

33マイクロとはエライ違いである。

更に、ブリスターパックの下には保証書と取説が。

パーツリストもあったので、交換部品の取り寄せにも使える・・・って日本で取り寄せって可能なのだろうか・・・?

外観など

右から↓

前から↓

後ろから↓

左から↓

上から↓

下から↓

光沢のあるフロントカップ&リアカバーに、艶消しブラックのボディ、所々にシルバーがあしらわれたデザイン・・・物体として相当カッコいい。

スピンキャストの中だけでなく、リールの全体の中でもかなり上位のカッコよさだと個人的には思う。

全体的に金属でできているので高級感もある。さすがハイエンドモデルである。

メーカーによる説明

世界最高のスピンキャストリール。標準のOmega®より20%軽量です。信じられないほど滑らかな7ベアリングドライブと長年の素晴らしい釣りのためのプレミアムコンポーネントを備えています。予備のスプールと追加のデュアルパドルハンドルが付属しています。

品名 巻取り長さ ギヤ比 自重 糸巻量 ベアリング
OMEGA PRO Z02 35.5cm 3.4:1 226.8g 6lb-85yd 6+1
  • トリプルカムダイヤル調整可能なディスクドラッグ
  • オールメタルギア
  • 3X Positive Pick-up™セラミックピン
  • インスタントアンチリバースクラッチ
  • 変更可能な右手または左手
  • クイックチェンジスプール設計
  • 7ベアリング(6 +クラッチ)
  • 陽極酸化アルミニウムスピナーヘッド
  • 機械加工されたアルミニウムカバー
  • アルミヘリカルカットウォームギアドライブ
  • 快適なソフトタッチの親指ボタンデザイン

出典:ゼブコ

サイズ感

手持ちのリールと比較してみるとこんな感じ↓

17タトゥーラSV TWと。前後は少しオメガプロの方が長く、横幅はタトゥーラの方が広い。

高さは少しオメガプロの方が高い↓

重量はオメガプロの方がタトゥーラより十数グラム重いが、ボリューム感的には結構近いものがある。

33マイクロと比較するとこんな感じ↓

一回りオメガプロの方が大きい。

重量

カタログスペックで226g。実測は・・・

実測は225.7g(ライン込み)とほぼカタログ通りだった。

昨今のベイトリールは200gを切るものが多いが、まあこれくらいなら片手で投げられるかな。

ちなみにダブルハンドルの場合はこんな感じ↓

241.5gとシングルハンドルより少し重くなる。

実際使ってみると、ダブルハンドルの状態でも十分に片手投げ可能だった。

慣れって大事だよね。

フロントカップを開けてみる

ローターはテフロンコーティングのようなものが施されたアルミニウム製。回転は軽く、ラインの滑りも良い。

ピックアップピンはセラミック製の物が2本付いている。

更にローターを外すとこうなる。スプールはオシュレート式で、回転に合わせてスプールが前後に動くようになっている。

スピニングリールだと当たり前の機能だが、スピンキャストでこの機能が付いているリールは結構限られる。

ちなみにローターの外し方だが、ハンドルを手で固定した状態で、反時計回りにローターを回すと外す事ができる。

スプールは簡単に交換可能

スペアスプールが付属しているが、簡単に交換できるのもポイントが高い所。

ローターを外した状態で、スプールを時計回りに回すとすぐ外れる。

スプール径は約40mm。

ギア比とスプール径からハンドル1回転あたりの巻き取り量を計算すると最大約42.7cmとなる。

やや少な目に巻いたとしてスプール径38mmで計算すると40.6cmとなるので、カタログスペックよりは若干巻き取り量は多め。

スプール幅は約9mm。

インスタントアンチリバース

ローラーベアリングによるインスタントアンチリバースを搭載。

他にも全部で7個のベアリングが入っていることから回転はスムーズで、33マイクロとは比較にならない。

大手メーカーの最近のリールとも勝負できるくらいのスムーズさである。

(まあ大手メーカーの高級機には勝てないが。)

ハンドルについて

ハンドルはアルミダイキャストっぽいもので出来ており、シングルハンドルの方は片側で50mmなので、ダブルだと100mmに相当する。

一方、付属のダブルハンドルは85mmなので、早巻きするのであればダブルの方がやりやすい。

ギア比が低く、巻取りトルクは十分なので正直シングルの方ももう少し短くても良かったのでは・・・と思う。

ドラグについて

ドラグはダイヤル式。リール上部のダイヤルで調整するのだが、ここも33マイクロと比較すると高級感があるアルミ製のダイヤルになっている。

ダイヤル調整もスムーズで、ダイヤルもクリック音が鳴るようになっている。

ドラグ音は結構高め。ラインの出も滑らかで、調整に対するレスポンスも良い。

ロッドに付けてみる

鱒レンジャーCT50に付けてみるとこんな感じ↓

33マイクロよりは若干背が高いが、ボタンを押すのに苦労はしない。

ファイト中に親指でドラグ調整することも可能。

4lbラインを巻いてみた。

とりあえずエリアフィッシングで使う為に、4lbラインを巻く事に。

ラインカウンターで100m測って巻いてみる。

6lb-85ヤードなので、4lbなら100mくらいかな・・・と思ったが、大体ちょうどいい感じになった。

6lbラインを巻いてみた

バス釣り用に6lbラインを巻いてみる事にした。

中華製ラインカウンターで測って80m。

で、こんな感じに↓

管理釣り場で使ってみた

早速エリアトラウトに使ってみた。

ハンドルはダブルに変えて左ハンドルで使用。

ロッドはグレート鱒レンジャーCT50との組み合わせ。

投げてみた感じ

3g前後のクランクであれば余裕、1.5g前後のスプーンは普通にキャストできる。1g、0.5gのスプーンも一応投げられた。

飛距離は1.5gまでのルアーであればスピニングとほぼ同等~1割減くらいの飛距離で、1g前後だと2割減、0.5gまで行くと3割減といったところだろうか。

「あそこまで届かないと釣れない・・・」といったようなシチュエーションでなければ問題ない感じの飛距離だった。(今回はFF中津川で、池の真ん中まで届けば問題なし。)

ただ、何十年かぶりにスピンキャストリールを使って思ったが、直接糸を触らないのでどの程度ルアーの重みがラインにかかっているかわかりにくい。

更に、グラスソリッドの鱒レンジャーとの組み合わせの為、ロッドから重みを感じるのが更に難しくなり、指を離すタイミングを掴むのに結構苦労した。

1g以下のスプーンだとロッドの自重でたわむ分の方が大きくて、なかなか思うように投げるのは難しい。

その辺をクリアできればかなりスピニングとの差を埋められるのでは・・・と思う。

リトリーブしてみた感じ

ギア比が低く、ハンドル1回転あたりの巻取り量が40cm程度なので、いつもの感覚で巻くとかなりゆっくりになる。なので、なるべくゆっくり一定の速度で巻く、といった釣りに向いていると思われる。

巻取りトルクは高いので、クランクのように巻き抵抗の高いルアーを巻いてくるのにぴったりである。

一方、流れのある釣り場でダウンクロスで使うのはしんどいかな・・・という印象。

あと、手前に明らかに魚がいないような場所で、手前は飛ばして高速でルアーを回収したい、というような時は結構しんどい。

ヒット~ランディングまで

ここでも巻取りの遅さの影響が結構あり、ドラグを出しながら寄せてくるとなかなか手元に寄って来ない。なので少しドラグは閉め気味にしてやり取りするほうが良さそうである。

とはいえファイト中のドラグ調整はしやすい構造なので、ファイト中に調整しながら巻いてくるのも楽しい。

↓これはクランクでの釣果。巻き合わせをする場合、ギア比の低さから合わせが甘くなりがちなので、少しロッドでも合わせつつ巻いてやると良いような気がした。

スプーンを沈めて、ボトムすれすれを巻いてくる、といった釣りはやりやすい。

ライントラブルの有無ついて

今回はまだ3時間しか使っていないが、今のところトラブルは皆無。

リール付近はともかくとして、ラインがよれてティップに絡んだり、というのもなかったので、思ったより糸ヨレしないようになっているっぽい。

リアカバーの外し方

リアカバーの外し方はメーカーの動画を参照↓

BackCover Removal

スプールを外し、ドライバーで2本のネジを外すと取れる。

ちなみに、ネジは少し奥まった所にあり、手前の穴の径が4mmちょいである。

なので、ドライバーは太さが4mm以下の物を用意する必要がある。

外してみるとこうなる。

メインシャフトの真下にドライブギヤがあるのね・・・なのでギア比が低いのか。

プッシュボタン側はこんな感じ↓

樹脂フレームの弾性で動作する仕組み。いつか折れそうな気がする。

リールフットが厚いので削ってみた

オメガプロの残念な点の一つが、リールフットが厚すぎてリールシートによっては入らない事。

↑メジャークラフトのファインテールと合わせてみたらこんな感じ。

まあ金属製なので少々削っても大丈夫だろ・・・と思って削る事にした。

ダイソーのダイヤモンドヤスリを使用してコツコツ削ってみた。

前の方は削ってないのだが、差がわかるだろうか。

ダイヤモンドヤスリで削った後は、耐水ペーパーで仕上げを実施。

再塗装をどうするか・・・という点については色々考えた結果、車用のタッチアップペンの艶消し黒がいいのではないかという所に行きついた。

車用なら金属との相性も良いだろうし、耐候性も期待できる。

んで、塗ってみたらこんな感じ↓

よーく見たら境目があるが、パッと見は気づかない感じになった。

乾くまで1週間くらい待ち、削る前は乗せられなかったファインテールに装着。

釣行中に外れたりすることも無かったし、普通に使えそうな雰囲気である。

渓流で使ってみた

↑の改造でファインテールに乗せられるようになったので、渓流で使ってみた。

鱒レンジャーと違ってファインテールは張りのあるカーボンロッドなので、ルアーの重みを手元で感じとり易い。

なのでかなり快適にキャスティングが決まる事がわかった。

スピニングと交互に使ってみたが、飛距離はほぼ変わらないくらい。

1.6gのAR-Sの一番小さいやつも普通に投げられる一方で、5gを超えるシンキングミノーも投げられる。

フリップキャストやピッチングはスピニングよりやりやすく、近距離でのキャストの正確性はスピニングを上回る感じ。

最早スピンキャスト一本で何でもいけるのでは・・・と思ったが、1つ問題なのがギア比。

やはりダウンクロスでのミノーのトゥイッチが難しい。

スプーンとかスピナーだったらシャカシャカ巻けば何とかなるのだが・・・

ナマズを釣ってみた

多摩川でナマズを釣ってみた。

ベイトフィネスロッドとの組み合わせ。ラインは最初からスペアスプールに巻いてあったUSサイズの6lbラインを使用。(≒8lb)

2.5gのスモラバもかっ飛ぶ&正確に投げられるので、ナマズの目の前にスモラバを落とすのも容易。

ギア比が低いので寄せるのには少し時間がかかるが、トルクはあるので少しずつ確実に寄ってくる感じ。ドラグ調整が手元でできるのはやっぱりいいね。

分解してみた

中古で良さげなのを見つけたのでつい2台目を買ってしまった。

ちょっと使用感があったのでバラして掃除する事に。

分解するとこんな感じ↓特殊な工具は必要無し。

一通りパーツクリーナーで掃除したのだが、1か所だけ洗浄できない(しない方がいい)部品がある。

それがコレ↓ドラグユニット。

コレがどうしても分解できないんだよね・・・

間にドラグワッシャーが入っているのだが、ドラググリスはどうやって入れたらいいのだろうか。

注射器でも買って注入したらいいのかな・・・?

まとめ

結論としてはかなり使えるリール。

ギア比が低いのが若干気にはなるものの、それが生きるシチュエーションで使えばかなりの戦力になると思う。

ハイエンド機と言っても1万円前後なので、機能、見た目、所有感からするとかなりお買い得な部類に入るのではなかろうか。

今回は巻きの釣り用に透明なラインを巻いてみたが、次はボトムの釣り用にカラーラインを巻いて使ってみようかな。

あと、スペアスプールにもう少し太い糸を巻いてバス用にも使ってみたい。→バス用でもかなり使える。(まだナマズしか釣れてないが。)

なかなかいいオモチャを手に入れたものである。

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