管理人の主力リールであるダイワのタトゥーラSV TW。
おかっぱりだとベイト1本、スピニング1本の構成で出かける事が多いが、最近は8割くらいの確率でベイトの方はタトゥーラを使用している。
理由は勿論使いやすいから。タイトルにも入れているが汎用性が高いのである。
2017年に購入して約2年使用した感触を踏まえてインプレしたいと思う。
ちなみに管理人が使用しているのはハイギアモデル&左ハンドルである8.1L。ミディアムアクションのロッドに12lbラインを巻いて使用。
パッケージ
箱が取ってあったので記念に残しておく。付属品は・・・見当たらなかったが取説くらいだったかな。袋は付いてなかったと思う。多分。
基本スペック
品名 巻取り長さ
(cm)ギヤ比 自重
(g)最大ドラグ力
(kg)標準糸巻量
ナイロン
(lb-m)ベアリング
(ボール/
ローラー)ハンドル長さ
(mm)メーカー希望
本体価格
(円)JAN
コード6.3R 65 6.3 200 5 16-40~80
14-45~906/1 80 28,500 197045 6.3L 65 6.3 200 5 16-40~80
14-45~906/1 80 28,500 197052 7.3R 74 7.3 200 5 16-40~80
14-45~906/1 80 28,500 197069 7.3L 74 7.3 200 5 16-40~80
14-45~906/1 80 28,500 197076 8.1R 83 8.1 200 5 16-40~80
14-45~906/1 80 28,500 197083 8.1L 83 8.1 200 5 16-40~80
14-45~906/1 80 28,500 197090 出典:ダイワHP
TWS:T-Wing Systemの略。
メーカーによる説明↓
TシェイプレベルワインドがクラッチON・OFFに応じて半回転する「ターンアラウンドスタイル」のTWSを採用。キャスティング時にはレベルワインドが前方に回転し、ラインはTシェイプレベルワインドの幅広部を通ってスムーズに放出される。リトリーブ時にはレベルワインドが後ろ方向に倒れる形で半回転し、レベルワインド下部の溝にラインが誘導され、タイトかつ平行に巻き取られる。飛距離アップ&トラブルフリーの特長はそのままに、タフさにもこだわる。
出典:ダイワHP
SV コンセプト:Stress free Versatile の略。
メーカーによる説明↓
従来通りのルアーが使える事は当然として、軽量ルアーをもストレスなく投げることができ、しかもスプール強度も犠牲にしない。それが次世代のバーサタイル。ダイワのベイトリールはマグネット式のブレーキシステムを採用している。長年の高い実績はもはや伝統とさえ呼べるが、他にはない大きなアドバンテージがあるからこその結果なのだ。十分な耐久性はもちろん、瞬時にブレーキ設定が可能な外部調整ダイヤル、天候に左右されない安定したブレーキ力。ピンスポット値に調整できない限り最高出力を発揮しない、また時に意図に反する出力を生む他のシステムとは大きく異なり、アングラーの思いのままに操作できることこそがマグネット方式のメリットなのだ。
マグネット式ブレーキならではの実戦メリットを最大限に引き出したSVは、最小限のマグダイヤルの調整だけで4g前後の軽量リグから重量級ルアーまでを文字通りストレスフリーで扱える。疲れにくく楽にキャストが決まるため、結果的に釣果アップも望める。スプールを交換したり、サイドプレートを開けたりして、セッティングに時間を掛ける事もない。現存するベイトリールの中でルアーの守備範囲が一番広いSVは、陸っぱりからボートまでスタイルやフィールドを選ばない。マグネット式ブレーキの有効性を極限まで高めたSVコンセプトは、まさにバーサタイルリールの新スタンダードなのである。
出典:ダイワHP
外観など
前から↓
上から↓
横から↓
横から↓
ギア比によってマグダイヤルとメカニカルブレーキのノブの色が違う。8.1は紫、7.3は赤、6.3は黄色となっている。
メカニカルブレーキは基本的にゼロ設定でOK。
下から↓
リールフット裏にはMade in Thailandの文字が。
約2年使用しているが光沢は新品と遜色ないくらい。光輝塗装は結構長持ちするようだ。
ちなみに↓が買った日の写真
まあ管理人は週末アングラーなので多くても週に二回しか使わないわけだが、それでも綺麗な方だと思う。
生産国はタイ。
タイに駐在経験のある管理人の経験からすると、タイの人も真面目な人は真面目なので、品質管理体制が整っていればまあ大丈夫かなと思う。
サイズ感
他のリールと比べるとこんな感じ。
フエゴCTと↓
ミリオネアCT SVと↓
スーパーエランと↓
ボディは結構コンパクトで、パーミングもしやすい。ドラグノブが大きめなので、片手でドラグを弾く事で、ちょっとずつ巻くこともできる。
ちなみに2019タトゥーラTWの方が更にボディサイズは小さい。19タトゥーラはSVスプールではないが、そのうち19ボディでSVが出たりするのかな。
重量
本体重量
カタログスペックで200gだが、実測は204.1g
まあ正直5gくらい違った所で殆どわからないから問題なし。糸を巻いたら更に変わってくるしね。
スプール重量
スプール単体だと13.7g
意外と重いが、スプールシャフトの分は慣性モーメント的にはあまり影響しないと思うので、シャフトが短いモデルと比較するならもう少し軽いものと同等くらいかと思われる。
スプール幅、直径
Φ33mmとはスプール外径の事。実測も33mmピッタリ。しかし34mmでも32mmでもないのが少し残念。お陰で他のリールと互換性が無い。
とはいえ使っててスプールを変えたいとか思った事はないので、正直単体で考えたら何の問題も無い。
細い部分の直径は20mm。
幅は25.3mmくらい。
ハンドル長さ
ハンドル長さは80mm
ミリオネアCTSVと同じである。
ブレーキシステム
マグネットブレーキの一種であるエアブレーキを搭載。SVコンセプトを支える技術として、軽量スプールとこのエアブレーキシステムが挙げられると思う。
スプールとインダクトローターの位相がずれるとインダクトローターが出てきてブレーキ力が強くなる仕組み。
コレを考えた人は正直天才だと思う。
必要な時に自動的にブレーキがかかり、不要な時は自動的にブレーキが緩まる感じ。
投げてみた感じ
SVスプールとエアブレーキのお陰でバックラッシュしにくく、これぞまさにStress free Versatile、といった感じだが、TWSとの組み合わせでその威力は倍増する。
少々バックラッシュしそうな時もリールより前で糸がたわみ、その間にブレーキが効く事で結果として殆どバックラッシュしない仕上がりになっている。(と思う。)
その結果、4g台のプチピーナッツやスティーズシャッドなんかも普通に投げる事ができる。ミディアムクラスのロッドだとロッドのたわみが追い付かないのでリリースのタイミングには気を使うが、リール的には問題なく投げられる。
一方で重いルアーは重いなりによく飛ぶ。
飛距離
プチピーナッツDR(4.5g):約22m
スティーズシャッド54SP(4.8g):約27m
ドッグXスピードスライド(10.5g):約35m
サイドステップ95(11.7g):約38m
ジャイアントドッグX(13.6g):約37m
サイドポッパー(19.5g):約45m
12lbライン&6ft6inのミディアムロッドとの組み合わせでこんな感じ。(それぞれ別々の日に測ってメモった物なので風向き等で誤差はあると思う。)
これだけ飛べば大体のポイントで困る事はない。
琵琶湖の浜でヘビキャロやバイブレーションを遠投する用途だと少し物足りないかもしれないが、それについてはそもそもタトゥーラSVTWではラインキャパシティがやや不足気味なので、別のリールを使った方がいいような気がする。
巻いてみた感じ
8.1:1のハイギアモデルを使用しているが、ハンドルの回転は非常に軽い。
参考に同じギア比のスーパーエランと比較すると格段に軽いのでビックリする。
巻き心地はハイエンドモデルのようなニュルニュルした滑らかさはないものの、気になるようなノイズも無く、約2年経ってもガタやゴリ感などは出ていない。
ボディ剛性
本体はスーパーメタルフレームと言われる金属ボディで堅牢な作り。但しサイドプレートは樹脂製である。
↑に書いた通り、2年経ってもガタ付きなどは出ていない為、剛性としては十分なのではないかと思う。
まあ管理人は大体週末の午前しか使わないので、あくまでその範疇では十分、という所だけどね。
SVコンセプトとTWSについて
ホントにストレスフリーバーサタイルという言葉がピッタリ。修復不能なバックラッシュをした事は一度もなく、5g前後~1ozクラスのルアーを快適に扱う事ができる。これほどトラブルの少ないリールは初めてである。多少ブレーキダイヤルを調整する必要はあるが、外部ダイヤルなのですぐ操作できるし、ちゃんと目盛りに比例してブレーキ力が変わるので調整もストレスフリー。
TWSについては、ラインの放出抵抗が少なくて飛距離が・・・という程飛距離アップには寄与していないと思う。
しかし、トラブルの少なさには大きく寄与していると思う。
唯一トラブルがあったと言えば1年ちょいくらい使った所でベアリングのオイルが切れて、投げるとシャー!!って言い出したくらいかな。
注油したら直ったが、実はメンテナンスは注油くらいしかしていない。メンテナンスに於いてもストレスフリーである。
まとめ
こんなにストレス無く使えるベイトリールはなかなか無いと思うので、初心者にこそ使ってほしいリール。少しブレーキを強めにしておけばまずバックラッシュすること無く使えると思う。
一方で中級者でも十分満足できる仕上がりになってると思うので、2万円前後のリールとしては満足度はかなり高いのではないだろうか。
今後もまだまだ活躍してほしい所である。