障害物の際をタイトに攻める・・・というのがバス釣りのセオリーだが、ついつい攻めすぎて根掛かり、なんて事がよくある。
ボートだったら根掛かりポイントの真上に行ってみたり、反対側から引っ張ったりもできるが、おかっぱりだとそうはいかない事も多く、お気に入りのルアーと泣く泣くサヨウナラ・・・なんて事もしばしば。
そんな事を極力避けるための対策を考えてみた。
根掛かりの種類を知る
根掛かりには幾つかのパターンがある。
大きく分けるとこんな感じ。
A:石などの隙間に本体又はシンカーが挟まる
B:固いものにフックが引っかかる
C:固いものにフックが刺さる
D:柔らかい物にフックが引っかかる
E:柔らかい物にフックが刺さる
まず最初に確認したいのが、刺さってるのかそうでないのか、という所。
刺さってなければちょっとした振動で取れる可能性が高いので、まずは強く引っ張らずに揺すってみるのがいい。
何に引っ掛かってるか、という点も重要で、岩なんかに挟まってるのが明らかであれば引っ張る方向を変えたら意外と簡単に取れたりする。
逆に、木に引っ掛かっている場合に方向を変えたら予期せぬ枝に刺さる、とか、カキ殻みたいに鋭利な物に引っ掛かっている場合に揺すってみたら摩擦で糸が切れる、なんて事もあり得るので、根掛かりの種類に応じて対策を変えるのが重要である。
対策のパターンとしては↓のような方法が考えられる。
A:普通に引っ張る
B:竿を振るなどして振動を与える
C:引っ張る方向を変えて引っ張る
D:引っ掛かってる物自体をどうにかする
E:水中に取りに行く
F:根掛かり回収器を使う
自分のラインで明らかに引き上げられる大きさの物だったらそのまま無理矢理上げてしまう、という手もあるが、一回刺さってしまうと外すのは容易で無い為、基本には「A:普通に引っ張る」は最後の手段とし、その他の方法から試すのがいいだろう。
また、根掛かり回収器を使うと格段に回収率が上がるので、持ってる場合は迷わず使った方がいい。
持ってない場合は・・・今すぐ買うのがベター。
ルアー1、2個回収できれば元が取れるので、買わない手はないんじゃなかろうかと思う。
根掛かり回収器の種類
大きく分けて二種類ある。特徴を理解して使い分けるのが吉だ。
ラインを経由して送り込むもの
これは自重のある物をラインに沿ってルアーに向けて落とす事で、衝撃を与える事によってルアーを外す、もしくはチェーンやフックでルアーを引っ掛けて手前に引っ張って外す物である。
衝撃を与える、という手法は刺さってしまったものに対しての効果は薄いが、固い物に挟まった、固い物に引っ掛かった、というタイプの根掛かりには効果大である。ゴロタ場をクランクで狙う、なんて場合には有効な方法と言える。
衝撃を与える、というだけであればスナップとナス型錘で自作する事も可能。
重いものを振り回す事で外れる、という場合もある。
しかし、衝撃を与えても柔らかい物に引っ掛かった場合は取れない事が多い。
こういう時は引っ掛けて引っ張るのが有効だ。
回収器のヒモの強さ>フックの強さ
回収器のヒモの強さ>根掛かり対象の強度
の場合は確実に回収出来る。
管理人は下記2つを所有している。
レスキューロボ(黄色いヒモは別売り)
ダイワ:ルアーキャッチャー
個人的にオススメなのがレスキューロボ。先端のフックでルアーのスナップもしくはアイを引っ掛けて引っ張る仕組み。
実物はこんな感じ
先端がルアーに届きさえすればかなりの高確率で引っ張る事が可能。
あとはフックを伸ばしてでも引っ張り通せばルアー本体は救える、といった感じだ。
但し、先端が届かない場合には効果がないのが欠点。
ダイワのルアーキャッチャーの場合は、チェーンにルアーのフックを引っ掛けて引っ張る仕組み。
これがなかなか引っ掛からないのだ。仮に引っ掛かっても、チェーンに掛かったフックの方が伸びてしまう事もある。
とはいえレスキューロボの先端が入らない場所でもチェーンだけなら入る事もあるので一概にどっちがいい、というものでもない。
という事で、管理人はルアーキャッチャーの紐の先にカラビナを付けて、先端を取り替えられるようにして使っている。
それぞれの重さは↓の通り。まあ大した重さではないのでタックルバッグに入れておいて損はないだろう。
尚、ラインを伝ってルアーに届けるタイプの物全般の弱点として、送り込む時の角度が浅いとルアーまで到達しない、という点がある。
体感的には45°くらい傾斜が無いと十分な効果は期待出来ない。従って、岸から5mくらいが有効射程であると思われる。
上のように、ラインが弛んでも上手く辿り着かない。ラインは10lb以上が望ましい。
棒の先に取り付けるもの
↓のように、伸縮可能な長い棒の先にルアーを引っ掛ける物を取り付けたタイプのもの。
もしくは棒も付いてくるタイプ↓
届く範囲であれば押すも引くも自由自在。棒の強度は基本的にラインやヒモより強いので、他の回収器よりも回収能力は高いと言える。
ラインを伝わなくてもいいので、引っ掛かってる岩や木などを直接押し引きしてもいい。
ランディングネットの柄に取り付けられるやつもあるので、普段からランディングネットを持ち歩いているのであれば是非取り入れてみて欲しい。
欠点を挙げるなら持ち運びが面倒な所と、棒の長さを越える水深の所ではどうしようもないこと。
足場が高い、とか、足元から急深、の場合はヒモ付きの方が有利だ。
まとめ
管理人のオススメはレスキューロボ+ルアーキャッチャー。既に10個以上救出しているので確実に元は取れている。
「これがあれば絶対取れる!」っていう場所なら躊躇なく狙える→結果釣れる、という流れが生まれるハズだ。
2018/12/13 追記
タイニーブリッツMRをダイワのルアーキャッチャーで救出
2018/12/24 追記
アイバイアイシャッドタイプ3をレスキューロボで救出
2019/5/11 追記
BLITZ MR、コンバットクランクFSR、ロザンテシャッドをダイワのルアーキャッチャーで救出
ロザンテ63SPをレスキューロボで救出