ルアマガ+を眺めていたらこんな記事があった。
2020年4月にTDハイパークランク1066Tiが復活するとの事。
TDハイパークランクTiといえば末尾のTiが示すように、チタン製リップを搭載したクランクベイトである。
薄くて硬いチタンリップによるキビキビした動きと、ボトムにコンタクトした時の感度は唯一無二。
その中でも最も潜るのが1066Tiで、カタログスペックで潜行深度は6m。丈夫なチタンリップと急潜行を活用して、障害物にガンガン当てて使えるルアーだった。
一部マニアの間ではチタンリップの裏に板オモリを貼ってシンキングチューンして使う、といったテクニックもあり、廃盤になってからも度々これによる釣果を見掛けたものである。
管理人も復活前の物をまだ持っているので、復活記念に旧モデルのインプレをしておこうと思う。
基本スペック
長さ:65mm
重さ:16.5g
タイプ:フローティング
潜行深度:6m
フックサイズ:#6
ラトル:あり
重心移動:あり
ボディサイズに対してよく潜る仕様。かなり大きめのリップを搭載しているのと、金属リップによる極端な前傾姿勢でこの潜行深度を実現している。
タイプはフローティングで、結構しっかりと浮くだけの浮力があることから、障害物に当てた後に浮かせてかわす事ができる。
フックサイズは#6とやや小さめ。リップやボディで完全にフックが隠れる為、かなり根掛かり回避性能は高いと思う。
ちなみに旧版はシルバートレブルフックだが、復活版はさすがにサクサスフックなんだろうか?
重量は実測でも16.5gピッタリ。
外観など
横から↓
上から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
やはり特徴的なのが巨大なチタンリップ。幅はボディよりも少し広い。
リップ形状は完全にフラットな形状なので、裏から板オモリを貼る場合にも綺麗に貼れる。
また、リップには2つアイがあり、先端の方だとタイトアクション、根本の方だとワイドアクションになる。
サイズ感
近くにあったディープX150と並べてみた。
ボディサイズは僅かにTDハイパークランクの方が大きい感じ。
内部構造
ブラス製のラトルが4個と、可動式ウエイトが2個入っている。
ラトル音
かなりジャラジャラとうるさい音がする。(動画:約1.2MB)
浮き姿勢
ノーマルの状態でもほぼ垂直に浮く。
このお陰で一気に潜らせる事ができるし、ボトムでも根掛かりしにくくなっている。
飛距離
重心移動搭載なので飛ぶ・・・と言いたい所だが、ウエイトが後方にある状態でギリギリ後ろの方が少し重いかな?くらいのウエイトバランスなので、思ったよりは飛ばない。
使い方
こいつの魅力はやはりワイドなアクションだと思うので、アイの位置は根本側がオススメ。
しっかりと潜らせてボトムにコンタクトさせて使うのが良いと思う。
石やコンクリートに当ててもそうそう削れないので、安心して当てていくことができる。
また、普通によく潜るクランクとしての性能も優秀なので、水深6mを超えるような場所での中層スイミングなどにも使える。
シンキングチューンに関してはボートの時は良いのだが、おかっぱりの場合はやはり浮かせて障害物をかわしたい時があるので、個人的にはあまりやらない。
まとめ
やはり他にはないチタンリップが魅力的なルアー。
樹脂リップの物とはウェイトバランスやアクションの質に違いが出てくると思うので、他のルアーを見慣れたバスにも効果的なシーンがあると思う。
リップによるフラッシング効果も気になる所。敢えてマットな仕上げになっているっぽいが、これも樹脂のリップにはない特徴なのでね。
と言いつつ、廃盤につき無くすと買えない→あまり使わない、といった流れになっていたが、復活するのであればまた積極的に投入していきたいと思う。
ちなみに、最近でも川村プロが使って釣ってる記事を見掛けた。
↑の記事だとリップの小さい方、即ち1064Tiの方で釣れてるのだが、1064Tiは復活しないのかね・・・
↑管理人も1個だけ1064Tiを所有。真ん中のやつね。更に右側のTDハイパーシャッドTiなんてのもあったが、どうせならこの辺も復活させてくれればいいのに・・と思うのであった。
2020/2/16追記
公式スイム動画がUpされていた↓