昔のスピンキャストリールは結構個性的なデザインの物が多い。
その中で、いつか使ってみたいな・・・と思っていたのがジョンソンのセンチュリー100B。
昔のスピンキャストにしては珍しくハンドルの左右入れ替えが可能で、見た目も緑を基調としたオシャレなデザインとなっている。
ただ、市場に出回っている数も少ないのでなかなか状態のいい個体に巡り合うことができなかったが、今回ようやく納得のいく物を購入することができた。
という事で今回は、オシャレな見た目のセンチュリー100Bを紹介してみようと思う。
外観など
木のテーブルの上で撮ったらこんな感じ↓
ちょっと傷もあるけどそれはそれでオールドらしい雰囲気でカッコいい。
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
コンパクトでかわいらしいデザインが特徴的。白いハンドルノブとクラッチボタン、数字が刻印されたドラグダイヤル、サイドプレートの刻印などが良い感じ。
全体的に金属製なのでちょっとした高級感もある。
生産国はアメリカ。MADE IN USAの刻印がフット裏にある。
サイズ感
ワタチャンプのBeesと並べてみるとこんな感じ↓
背の高さは同じくらいだが、全体的なボリューム感としてはBeesより一回り小さい感じ。
重量について
重量はライン込みで227.5g。スピンキャストの中では結構軽い方である。
フロントカップを開けてみる
フロントカップを外してみるとこんな感じ↓
更にローターを外すとこうなる↓
外したローターはこんな感じ↓
ピックアップピンはセラミック製っぽい。
スプールは真ん中の留め金を外すと簡単に取り外すことができる。
裏表同じデザインになっていて、ハンドルの左右を入れ替えた時にスプールの表裏を入れ替える事で、ラインを巻き直さなくても良い仕組みになっている。
駆動部について
ハンドル側のサイドプレートを外すとこんな感じ↓
中央に見えるピニオンギアをハンドル側のギアで回すようになっている。
ハンドル側はこんな感じ↓
このプレートごと左右を入れ替える事でハンドルの左右切り替えを行う仕組みになっている。
その際にアンチリバースの向きが逆になる必要があるのだが、↓の写真のようにアンチリバース用の板が2枚あって、どっちかを有効にするかでアンチリバースの向きを変えることができる。
フリーの時はこんな感じ↓
シンプルだけど面白い仕組みである。
ちなみにこの仕組みを生かせばアンダースピンキャストとしても使えるから面白い。
クラッチボタンについて
クラッチボタンが凹んでいるのも使いやすい。
結構背が高いのでサイドキャスト時にねじれ方向の力が掛かるが、親指がボタンに収まる事で左右方向のブレを抑える事ができる。
ラインを巻いてみる
無駄に深いスプールだったので、3Dプリンターでエコノマイザーを自作してみた。
ダイソーナイロンの1号を50mほど巻いて・・・
こんな感じの仕上がり↓
スプール径は50mmちょいだった。
渓流で使ってみた
とりあえず渓流で使ってみた。
キャスト性能については思ったより良い。フロントカップの穴が小さい割にライン放出はスムーズで、現行スピンキャストリールと大差ない感じだった。
ルアーのリトリーブについてはギア比が3:1くらいなので巻き取り速度が遅く、流れのあるところで上流に向かって使うのは厳しい感じ。なので流れの緩い所、もしくはクロス~ダウンで使うのが良いと思う。
一応豆ヤマメは2匹ほどキャッチできたが・・・もう少しまともなサイズの魚をこのリールで釣ってみたい。
ちなみにドラグは8段のダイヤル調整なので調整は若干雑になる。ラインの出も少し均一でなかったりするが・・・まあ実用範囲内かなと思う。
まとめ
見た目が骨董品のように素敵なリールだが、巻き取りの遅さに目をつぶればまだまだ実戦で使えるリールである事がわかった。
ラチェットのカリカリ音も大き目だが、それも含めて使っていて楽しいリールの一つだと思う。
渓流だけでなくバス釣りで小型プラグを使っても楽しそうなので、のんびり釣りを楽しみたい時に出動させたいと思う。