スピンキャストメーカー最大手と言えばゼブコ。そしてゼブコのスピンキャストリールの中で最も上位に位置するのがバレット。
5.1:1のハイギア搭載でハンドル1回転あたりの巻き取り量は70cm超え。フルメタルボディで堅牢な造りでベアリング入りピックアップピンで巻き取りも滑らか・・・なのだが、ほぼ400gといった重量だけが欠点であった。
しかし、2021年のICASTで公開されたバレットMGは従来のバレットのいい所はそのままに、マグネシウムボディ採用で20%の軽量化を実現している。
唯一の欠点克服で最強スピンキャストとなるか・・・?
とりあえず購入してみたのでどんな感じか見て行きたいと思う。
メーカーHP情報
まずはスペックをチェック。
BULLET MG
$139.99
Float like a butterfly, sting like a Bullet MG. We have revolutionized our fastest spincast ever – Bullet – to create the Bullet MG spincast reel. Retrieving with the same rapidity as Bullet, the Bullet MG hauls 29.6” of line per turn of the handle at a 20% lighter reel weight. This spincast reel allows you to fish using many different techniques because of its extreme speed. Designed with an ultra-lightweight magnesium body, precision-machined aluminum gears, and a GlideLine ball bearing, Bullet MG is machined for silky casts and lightning-fast retrieves. Bringing together premium parts and advanced engineering, the Bullet MG is sure to beat your expectations.
Model# ZB30MG Product Color Dark Silver Anti-Reverse Instant Bearings 8+1 Gear Ratio 5.1:1 Hand Retrieve Right/Left IPT (in.) 29.6 Max Drag 12 Mono Capacity 90/10 Pre-Spooled lb 10lb
- Instant Anti-Reverse clutch
- 9 Bearings (8 + Clutch)
- Ultra-lightweight magnesium body
- Forged aluminum and double anodized front cover
- Triple-cam dial-adjustable disk drag
- High-speed, high-strength, precision-forged aluminum gear
- Revolutionary ZeroFriction™ dual-bearing pick-up pin system
- Solid-brass pinion gear
- Anodized aluminum spinnerhead
- Changeable right- or left-hand retrieve
出典:zebco.com
基本的なスペックは従来のバレットと大差ない感じだが、やはり大きな違いはマグネシウムボディによる20%の軽量化というところ。
後は新しい33プラチナに採用されていたベアリング式のローター受け軸、GrideLineシステムの採用、といった点が進化しているものと思われる。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
旧バレットはもっと大きくて豪華な箱だったが、バレットMGはよくある感じの箱にグレードが下がっている。
中身はこんな感じ↓
中身は本体と取説とステッカー。スペアスプールなんかは入っていない。
それでいて本体価格は結構値上がりしているので、MG化にはコストがかかっているのだろうか。
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
フロントカップのデザインはあまり変わっていないが、ボディカラーがベージュのような色になっているので結構印象は変わっている。
生産国は中国。
旧バレットと並べてみるとこんな感じ↓
旧モデルの方が精悍でバレットの名前に合っているような気もするが・・・そこは好みの問題かな。
バレットMGは以外とウッドグリップとの相性が良かったりもする。
重量について
気になる重量の方は・・・
315.4gとなっていた。
元の重量を考えるとかなりの軽量化ではあるものの、昨今のリールの中ではまだまだ重い方なので、渓流で使うとかはしんどいかもしれない。
ちなみにフロントカップの重量は50.8g。
これに関してはなぜか旧バレットの方が軽かった。
そこでフロントカップを入れ替えてみたらこんな感じに。
これはもう少し頑張ったら300gを切れるかもしれない。
ローター周りについて
ローターはこんな感じ↓
テフロンコーティングされた本体にベアリング入りのピックアップピンなのは従来と同じ。
ローターはアルミ製で回転はすこぶる軽快。コーティングが削れるのが難点だが、軽快な巻き心地と引き換えなのでそこはあきらめるしかないポイント。
そしてローターを外すと大径ベアリングがセットされている。
ここが旧モデルとの違いで、旧モデルが樹脂製のローラーがローター側についているのに対して、バレットMGの方はベアリングがローターの樹脂パーツを受ける構造になっている。
これで回転が滑らかに・・・と思いきや、旧モデルのローラーも何気によく回るので、体感的にはほぼ変わりなし、といった感じだった。(何なら旧モデルの方がよく回るくらい。)
そんなわけでローター部分の互換性はなし。
スプールについて
スプールは従来通りドラグを締めて半時計周りに回せば工具レスで外せる。
スプールは旧バレットと互換性があったので、手持ちの2台とスプールを共用できる。
スプール径は黒い輪っかの外で49mm。
糸巻面の径は44.5mm。
ラインを巻く量で増減はするが、とりあえず箱出しの状態でも70cmを超える巻き取り速度なのは流石の一言。
ドラグについて
ドラグはボディ上面のダイヤルで調節。
相変わらず滑らかに動作するが、一番弱くしてもちょっと強めだった。そのうち馴染むのかな?
ハンドルについて
ハンドルは左右入れ替え可能なダブルハンドル。
重量は42.4g。
重さは旧モデルとほぼ同じ。
新旧の互換性はありそうだったが、なぜかねじ止めする軸の長さが3mmほど新モデルの方が長く、旧モデルのハンドルは取り付けられるもののねじの掛かりが浅い状態になったので、ちょっと互換性があるとは言えないかも。
実釣動画
とりあえず多摩川で使ってみた時の様子↓
渓流で使ってみた時の様子↓
まとめ
とりあえず開封して触ってみた感じでは基本的に旧バレットの上位互換、といった感じの印象だった。
軽くなっている代わりに値段も上がっているのでコスパという点では微妙だが、やはり100g近く軽くなっているのは魅力的。
次は実釣での使い心地をチェックしてみたいと思う。
→使ってみた感じはシンプルに旧バレットのいい所を残して軽くした、という感じ。軽くなったおかげでバス用ルアーの操作がしやすくなったり、渓流での片手キャストがやりやすくなったのが嬉しい所。
更に2022年の新情報では小型化されたバレットが出るらしいので、今後ますます期待のモデルである。