そろそろ各メーカーから来年の新製品が発表される頃かな・・・と思っていたら、ダイワからアルファス SV TWが登場するとの事。
とりあえず動画はコチラ↓
見た目はアルファスAIR TWのボディを採用しているっぽい。となると、従来のアルファスよりさらにコンパクト且つTWSが付いて来る・・・という事で、元々使い勝手の良いコンパクトリールであったアルファスが更に進化する、という事になる。
個人的には19アルファスCT SVが気に入っているので、それと比較するとどうなるか・・・的な目線で見てみようと思う。
2020/11/16 : メーカーHPに情報がUPされたので加筆修正しました。

TWSについて
まず従来のアルファスシリーズと比較して大きく異なるのがTWSの採用。

画像出典:ダイワ
数々のリールで実績があり、技術が確立されているため、この点についてはメリットしかないと思われる。
手持ちのリールで比較すると、19アルファスCT SVよりも17タトゥーラSV TWの方が突風などのイレギュラーな現象に強い。これがアルファスに搭載されれば更に使い勝手が良くなると思われる。
スプールについて
スプール径はφ32mm。ナローSVスプールという事なので幅が気になる所ではあるが、19アルファスCTと比較するとやや大きくなっているので、スプールの立ち上がりは少し悪くなるものの巻き癖は付きにくくなり、ラインキャパシティも取れる、といった感じだろうか。

画像出典:ダイワ
画像で見て取れるキャパシティは12lb. 40-80m。19アルファスCT SVは12lb.35~70mだったので、10m程増えている。
多少スプールレスポンスが悪くなったとしてもTWSが付いた事で相殺されるかも・・・と考えるとこれはこれでアリなのかも。
フルメタルボディ
フルアルミボディなのは19アルファスと同じ。

画像出典:ダイワ
やはり長く使って行く上ではフルアルミボディの方が安心感がある。
どうやらHYPER ARMED HOUSING (AL)といったコンセプトの模様。
■HYPER ARMED HOUSING (AL)
内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生む筐体システム。要であるフレームに金属素材を用いることが必要条件で、サイドプレートやセットプレートとの組合せにより、基本性能をさらに長く発揮し続けることを可能にする。本シリーズでは、フレーム、ギア側サイドプレート、ダイヤル側セットプレートにアルミニウム合金を採用。堅牢無比な強度を実現したフルメタルハウジング仕様となっている。出典:ダイワ
サイドプレートもアルミ合金製。
ハンドル長
アルファスSV TWでは85mmハンドルを搭載。

画像出典:ダイワ
従来のアルファスでは80mmハンドルだったが、少し長くなる事で巻取りトルクが上がる。個人的にはアレコレする場合は80mm、巻き物には85mm、的な使い分けをしてたりもするが、19アルファスCT SVよりも重めのルアーを中心に使う事を考えると丁度良いと思う。
ギア比と巻取り量
チラッと見えたギア比は8.1。32mmスプールとギア比から考えるとハンドル1回転あたりの巻取り量は最大81cm程度となる。

画像出典:ダイワ
アルファスCT SVの場合は7.2でφ30mmがハイギアモデルなので、最大巻取り速度ではアルファスSV TWの方が速い。ハンドルが少し長くなった分で巻き重りもカバーできると思う。
他にどのギア比があるのかは気になるところである。
で、発表されたギア比はというと、8.1と7.1の2種類。
ALPHAS SV TW 800
品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル
1回転)ギア比 自重
(g)最大
ドラグ力
(kg)標準巻糸量
ナイロン
(lb-m)ハンドル長さ
(mm)スプール径
(mm)ベアリング
(ボール/ローラー)メーカー
希望本体
価格(円)JAN
コード800H 71 7.1 175 4.5 12/45-90
14/40-8085 32 7/1 32,300 4550133072598 800HL 71 7.1 175 4.5 12/45-90
14/40-8085 32 7/1 32,300 4550133072604 800XH 81 8.1 175 4.5 12/45-90
14/40-8085 32 7/1 32,300 4550133072611 800XHL 81 8.1 175 4.5 12/45-90
14/40-8085 32 7/1 32,300 4550133072628 出典:ダイワ
巻き物をメインで使うなら7.1:1かな。
劇的にスムーズな巻き心地とは・・・?
動画の中で、「今までのアルファスと、というか、今までのダイワリールと比べてまるで巻き感が違う」、といった説明がされていた。

画像出典:ダイワ
ハンドル周りの画像を見た時に、ギアボックスに「HYPER DRIVE」と記載されているのがその理由・・・なのかな?
これに関しては続報を待ちたい所である。
HYPER DRIVE デザイン
劇的にスムーズになった巻き心地の正体がコチラ↓
■HYPERDRIVE DIGIGEAR
強く滑らかな回転が持続し続けることを追求したベイト(両軸)リールにおける新設計のギアシステム。 耐久性に直結するギアの歯のモジュール(大きさ)は小さくせず噛合い率アップを達成し、 初期の滑らかさが長く続くことを実現させたDAIWA独自のテクノロジー。
■HYPER DOUBLE SUPPORT
滑らかさの持続と、巻きの強さ・軽さを実現した駆動サポートシステム。ピニオンギアの両端を2つのボールベアリングで高精度に支持することで、ハンドルからの入力を減衰せず、負荷が掛かった時でも力強く、軽く巻上げることを可能にした。
■HYPER ARMED HOUSING (AL)
内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生む筐体システム。要であるフレームに金属素材を用いることが必要条件で、サイドプレートやセットプレートとの組合せにより、基本性能をさらに長く発揮し続けることを可能にする。本シリーズでは、フレーム、ギア側サイドプレート、ダイヤル側セットプレートにアルミニウム合金を採用。堅牢無比な強度を実現したフルメタルハウジング仕様となっている。
■HYPER TOUGH CLUTCH
何千回、何万回でも摺動し続けるメリハリのきいたオン・オフ性能だけでなく、塩分濃度の高い海水域でも極めてトラブルの少ないクラッチシステム。 過酷なソルトシーンにおける固着修理件数を、当社比で既に99%削減する実績をもたらした、最先端の絶縁構造を誇る。出典:ダイワ
やはり駆動系が進化している模様。ハイパードライブデジギアは歯の大きさを替えずに噛み合い率をアップ・・・という事で、シマノのMMギアとは違う方向で進化させた感じなのかな。
ピニオンギアをベアリングでしっかり支えるハイパードライブサポートは金属フレームと合わせる事で高い初期精度とその後の精度維持に繋がりそうな仕組み。
更に地味に嬉しいのがハイパータフクラッチ。よくあるトラブルとしてはギアのゴリシャリ感と並んでクラッチが入りにくくなる、といったトラブルがあるが、それが激減してるとの事。
まとめ
とりあえずざっと見た感じでは、φ30mmの小径スプールによるレスポンスの良さ、という点では19アルファスCT SVに軍配だが、その他の点ではほぼ新しいアルファスSV TWの方が勝っているのではないかという感じ。
あと強いて言うなら定価ベースではアルファスCTの方がちょっとだけ安いのと、重量が5g軽い所で勝ってるくらいかな・・・
個人的には19アルファスCT SVがかなり気に入っているのですぐ乗り換えるかどうかはわからないが、触ってみたいリールである事は間違いない。
12月発売との事なので、フィッシングショー前に現物にお目にかかれそうである。
しかしこうなると19アルファスCT SVは値段下がるのかな・・・
続報:インプレッション動画
Ultimate Bassにインプレッション動画がUPされていたのでご紹介。
霞ヶ浦のおかっぱりで使用しているが、やはり向かい風等の状況に強そう。タトゥーラSVよりも軽量域に強く、本体もコンパクトで軽量なので、関東のおかっぱリシーンでは重宝しそうな感じ。
通販サイトでも取り扱いが始まった模様。
チラホラ取り扱いを始めるショップが出て来た。価格は2万円台中盤かな。