2020年のダイワの新製品、ジリオン10 SV TWの動画が公開されていたので見てみた。
ルアマガ+には早くもスペック情報が。
【SPEC】
●ギア比:10.0
●自重:215グラム
●最大ドラグ力:4.5キロ
●ラインキャパ:14ポンド×45~90メートル
●スプール径:34ミリ
●ハンドル長:90ミリ
●ベアリング:ボール10/ローラー1
●価格:4万3000円(税抜き)出典:ルアマガ+
これらの情報を元に自分なりの考察を述べてみようと思う。
2019/11/26追記
メーカーHPに商品情報が掲載されていた。発売は2019年12月の模様
2020/1/20追記
釣りフェスティバルで触ってきた
基本スペック
ジリオン 10.0R/10.0L SV TW
通称ジリオン10(テン)。最先端の戦場が求めた世界最速ベイトが満を持して登場!
最先端をいくアメリカのバストーナメントシーンで活躍する大森プロが待望し続けた世界最速チューニングマシン。ハンドル1回転106cm、ギア比10.0:1の最速ギアをがっちり支えるフルメタル(AL)ハウジングを纏ったジリオンの最終進化モデル。
品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル
1回転)ギア比 自重
(g)最大
ドラグ力
(kg)標準巻糸量
(lb/m)ハンドル長さ
(mm)ベアリング
ボール/ローラーメーカー
希望本体
価格(円)JAN
コード10.0R 106 10.0 215 4.5 14/45-90、16/40-80 90 10/1 43,000 309608 * 10.0L 106 10.0 215 4.5 14/45-90、16/40-80 90 10/1 43,000 309622 * 出典:ダイワHP
価格
定価は43,000円。大体発売直後は定価の2割引程度で販売される事が多いので、実売価格は税抜34,400円、税込37,840円、というところだろうか。
重量
標準自重は215gと昨今のリールにしては軽くもなく重くもなく、というところ。19ミリオネアCTで210g、17タトゥーラSVTWで200g、19スコーピオンMGLで210g
、18バンタムMGLが215gなので、このあたりのリールを使ってる人からしたら違和感なく使える重さだと思う。
スプール径
φ34mm G1 SVスプールを搭載、との事。今年のコンセプトであるCT SVの路線は踏襲しなかったようである。
巻き取り速度をメインにしているわけなのでスプール径が大きめなのは当然ではあるが、フィネス対応力はCTシリーズと比較すると少し落ちるのかもしれない。
ラインキャパシティ、スプール径共に既存のジリオンと同じなので、互換性があったりするのだろうか?
ギア比&巻き取り長さ
ギア比10:1、1回転106cmというベイトリールは他に類を見ないスペックだが、近いのはやはり19アブロケット10&ブラック10だろう。
ギア比は10.1:1とジリオン10を僅かに上回るも、スプール径が33mmとジリオン10より小さいので巻き取り量は105cmと僅かにジリオン10が上回るスペックになっている。
2019年1月のフィッシングショーで両方触ったが、正直結構巻心地きが重かったという記憶がある。
一方で、同じギア比でダイワ対他社のリールを比較するとダイワの方が軽い事が多いので、ジリオンも意外と軽快に巻けるのでは・・・という期待もある。
例えば管理人所有のタトゥーラSVTWとスーパーエランはどっちも8.1:1だが、タトゥーラの方が明らかに軽い。
(あくまで比較したら、の話で単体で使う分にはスーパーエランも問題ないんだけどね。)
ハンドル長
ハンドル長は90mmとのこと。
タトゥーラSVTWは80mmだったので、テコの原理から考えたら1.125倍の力で巻けるという事になる。
一方で巻き取り長さ比はジリオン106:タトゥーラ83なので、約1.277倍の巻き取り長さとなる。
トータルすると巻き重りは1.277÷1.125=1.135ということで1割ちょっとしか重くならない=実はあんまり気にならない!?とかだといいんだけどね。
ハイギアのメリットついて
普通に考えたらライン回収が早くなるので、確実に手返しは良くなるだろう。
動画でも葦際を売って少し離れたら回収→投げ直し、というシーンがあったが、回収時の時間は短いに越した事は無い。
おかっぱりでも明らかに足元が浅すぎて魚がいない事がわかってるような場合、無駄になる部分を最小限に抑えられる→その分釣れるエリアで誘う時間が増える→釣果アップ、といった流れが期待できる。
また、ルアーを引ける最高速度も上がるので、めっちゃ早い動きにしか反応しない魚を獲ることができる、なんて事もあるかもしれない。
動画でバラム?の早巻きをしてるようなシーンもあったが、より見切られにくくもなるだろうし、既存のリールで出してた最高速が楽に安定して出せる、というメリットも考えられる。
風が強くて糸フケが出たのを回収するのも早いだろうし、潜られそうな根掛かりスポットから魚を引き剥がすのにも役立ちそうである。
ハイギアのデメリットについて
個人的に気になるのが巻き物のリトリーブスピードについて。
今でも5.8:1のリールを使った後に8.1:1のリールを使ったりするとあるのが、ついつい早く巻きすぎてしまうというパターン。
何となく手の回転速度が慣れた速度になってしまうので、思ったよりルアーの動きが早い→早くて追いきれない魚を見逃す、といった結果につながりかねない。
まあ慣れたらそれまでなのかもしれないけどね。
後は単純に手が疲れるという点。
巻き抵抗の大きいスピナーベイトなんかを巻くときはやはりローギアのリールをシャカシャカ巻く方が楽だったりするので、もし複数本ロッドを持ってくなら抵抗の重いルアーはやっぱローギアに付けちゃうかな、と思う。
ってそもそもこんな尖ったスペックのリールで何でもフォローしようと思う方がおかしいので、手返しの良さやリトリーブスピードを生かせるような釣りで使うのがいいんだろうね。
まとめ
あくまで机上の空論で考えてみたが、新しい選択肢が増えるのは嬉しい限り。早く実物を触ってみたい。
来年1月のフィッシングショー(釣りフェスティバル)あたりで触れるのかな?
12月発売との事なので店頭で手に取ってどんな感じか確認したいと思う。
釣りフェスティバルにて
現物を触ってみた。
持った感じは正直ふーんという感じだが、気になるのはその巻き感。
果たしてどの程度重いのか・・・と思ってハンドルを回してみると・・・
意外と気にならない!
さすがダイワ。これなら慣れたら全然気にならなそう。