ダイワ発、虫とも蛙とも言えるエラストマー製のフローティングルアー。それが今回紹介するキッケルキッカーである。
実は去年の12月頃に買ったのだが、冬場は出番が無く、最近ダイワの動画を見てその存在を思い出した。
そろそろ梅雨明けして夏も本番・・・という事で、活躍の期待が高まった所でインプレしておこうと思う。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
裏面はこんな感じ↓
開封するとこんな感じ↓
一匹ずつブリスターパックに個包装されている。エラストマー製のルアーは他のルアーやワームと触れると溶ける恐れがあるので、もし他のルアーと同じボックスに入れるならこのまま入れるといい。
もしくはバッグのポケットにこのまま入れておく、というのもアリである。
基本スペック
長さ:35mm
重さ:3.1g
入数:3個入
定価:770円
どの部分が35mmか、という話だが、手足を含まないボディ部分の長さであると思われる。
手足を含めると約50mmくらいかな。
重量は実測で3.2g。ほぼカタログスペック通りである。
外観など
上から↓
横から↓
前から↓
後ろから↓
ボディは若干横幅の広い楕円形。長い手足は蛙のような形状だが、間に生えている短い足のお陰でかなり虫っぽいシルエットになっている。
カラーはスカッパノンを選んだのだが、こうしてみると羽根の無いコオロギのようにも見える。
口がポッパーのようにカップ形状になっているので、移動距離を抑えつつスプラッシュを発生させる効果も期待できる。
また、手足が細くてちぎれそうに見えるが、エラストマーは思いの外丈夫であり、結構引っ張っても伸びるだけでちぎれる事は無かった。(まあ限界は当然あると思うけどね。)
サイズ感
近いサイズのルアーと比較するとこんな感じ。
上から順に、野良ネズミ(ティムコ)、キッケルキッカー、シグレ(Megabass)、生蝉(ジャクソン)
ボリューム的にはシグレに近いかな。
フックサイズ
パッケージによれば適用フックサイズは#1又は#1/0との事。
リューギのタリズマン#1/0と合わせてみた。
並べるとこんな感じ。
刺してみるとこんな感じ。
(フックには自作ブラシガードを追加。)
尚、普通のワームと違って刺すのに結構抵抗がある。素材がモチモチしてるので、思ったところに刺したつもりがボディが変形してる影響でずれてた、なんて事もしばしば。まあその辺は慣れかなぁと思う。
浮き姿勢
上から見るとこんな感じ↓
浮き姿勢は水平。
水槽にて
チョウチン釣りの場合をイメージして動かしてみた。
動画:約2.8MB
手足がバタバタ動くのが生き物っぽい。
下から見ると、突然目の前に現れる事でリアクションバイトを誘発できそうな雰囲気なので、チョウチン釣りの時はキッチリ水面より上に上げてから落とすといいのかもしれない。
勿論水面ギリギリでプルプルさせて羽虫のようなイメージで使うのもアリだと思うので、まあ結局色々試してみるのがいいんだろうけどね。
投げてみた感じ
5lbフロロ×MLアクションのスピニングタックルで飛距離は約20mくらい。あまり飛ぶ方ではないが、どっちかというと広く広範囲に探るルアーでなく、ピンポイントを正確に撃つ、というルアーなのでまあ十分かと思う。
手足の空気抵抗であらぬ方向に飛ばれると困るのだが、投げてみるとそんな事は無く、狙った所にスムーズに飛んでいく印象を受けた。
早速冠水植物に引っ掛けてみた。
狙い通りチョウチンができ、ブラシガードのお陰でちゃんと生還した。あとはバイトがあれば完璧だったのだが、世の中そううまくはいかないものである。
使い方
蛙っぽく使うのであれば、岸際に落として、沖に向かって泳ぐ蛙を意識しつつチョン、チョン、と一定のリズムでアクションさせてやるのがいいと思う。ドッグウォークする訳でなく、足が延びたり縮んだり、という動きになるので、ポーズを長めに取ってやるといい動きをする。
一方で、ダイワの動画で見るとチョウチンで釣れているパターンが多いので、ガード付きフックと組み合わせて、積極的に植物に引っ掛けて行くと良さげな雰囲気である。
まとめ
エラストマー製で針持ちがよく、ワームとしてでなくハードルアーと同じような感覚で考えると1個約256円とお手頃な価格設定なので、カバーの際を狙うのに丁度いいルアーだと思う。
同じような用途でスティーズチキータフロッグのような小型フロッグがあるが、それらと比較すると細軸のフックとライトタックルで使えるのがメリットかな。
勿論その分ヘビーカバーには弱いので、カバーの状態に応じて使い分けて行こうと思う。