沈む虫、HP-BUGの紹介をさせてもらった流れで、今度は浮く虫であるモッサをインプレ。
コンパクトなボディと多目に配置された細い足が特徴的なワーム。
高浮力素材と細い足によって、表面張力で浮く虫をイミテートするという、なかなか面白いコンセプト。
一方で、ネイルシンカーを入れて沈めても良い感じに動くので、場合によっては最近流行りの沈む虫としても使う事ができる。
では早速いってみよう。
パッケージ
パッケージはこんな感じ。最近買った訳ではないので既に中身は減っている。
裏面はこんな感じ。6個入で一つ一つが区切られたブリスターパックで包装されている。
メーカーによる説明
落水昆虫を再現、バスに見切られにくいインセクトベイト
モッサプレッシャーの低いフィールドでは単純にサイズ・シルエットを落水昆虫に似せただけのワームでもバイトに持ち込めますが、プレッシャーの掛かった状況ではルアーを見に来たバスが直前で見切っていく状況が多発します。
パフォーマンスベイト・モッサが目指したもの、それは本当の意味での落水昆虫の再現であり、バスに見切られないだけの機能を有する事です。単純な形状やシルエットの模倣だけでは表現し切れない領域に踏み込んだ要素を凝縮させました。
出典:http://www.smith.jp/product/bass/mossa/mossa.html
基本スペック
長さ:1.6インチ
1.6インチ≒40.6mmだが、平置きの状態だと足を含めても4cmに届かない。前足を伸ばすと大体4cmくらいかな。
重さ:約1.5g
実測は1.4g。0.1gは誤差の範囲なのでほぼカタログスペック通りと言える。
定価:560円(税抜き)
1個100円を切っているのは嬉しい価格設定である。
外観など
上から↓
上からみるとこんな感じ
下から↓
下から見ても上から見てもデザインに大差なく見えるので、フックの穴が広がってきたら上下裏返して刺し直し・・・という使い方もできる。
横から↓
ずんぐりしたボディは後ろ側が若干太くなっており、やや後方重心にすることでキャスタビリティの向上を図っている。
前から↓
前足だけは大きく、広く作られており、コレが水を受ける事で移動距離を抑え、ピンスポットを長く探るのに貢献している。
後ろから↓
断面形状はは若干横幅が広い楕円形。
サイズ感
似たようなサイズのワームと並べるとこんな感じ↓
左から順に、ドライブクロー2インチ、HPバグ1.5インチ、モッサ1.6インチ、根魚虫1.8インチ
ボリューム的にはHPバグよりボディが太いので少し大きくも見えるが、高比重マテリアルなので重量はモッサの方が軽い。
浮き姿勢
何も付けずに浮かせてみるとこんな感じ↓
上半分の足が水面に表面張力で張り付いているのは確かに虫っぽい。
下から見るとこんな感じ↓
一方、フックを付けてみたらこんな感じ↓
足が水面下に沈んでしまっているので折角の表面張力を生かせていない気がする。
大分細軸のフックを使う必要がありそうである。
もしくは2.2インチならもう少し浮力があるので大丈夫かな。
それかフローティングヘッドと合わせるか・・・
表面張力に拘るなら少し工夫が必要そうである。
まあちょっと足が水面に入ってても状況によっては普通に釣れそうだけどね。
水槽にて
スナップを付けて落としてみた(動画:約1.7MB)
限りなくサスペンドに近いスローフローティングになった。コレはコレでありなような・・・
どうせ沈むなら、という事でネイルシンカーを刺してみた。一個が0.2gくらいかな?
で、水槽に入れてみると・・・
ネイルシンカーを入れてみた(動画:約1.7MB)(横から)
ネイルシンカーを入れてみた(動画:約1.5MB)(上から)
足をピリピリ動かしながら水平フォールするようになった。これなら沈めて使っても全然釣れそうである。
重心が更に後ろに寄る事でキャストのしやすさも上がるので、ちょっとした枝や草に引っ掛けてチョウチンで使ったり、水中で一点シェイク、なんてのもいいと思う。
まとめ
高浮力に期待しすぎるとアレ?と思うかもしれないが、工夫次第で色々使えるワームだと思う。
丸っこくて手足長め&多目のシルエットは蝶や蛾のような羽虫にも見えるので、他の虫系ルアーとローテーションしながら使って行こうと思う。