ティムコの表層系ルアーはどれも評判がよく、ネットでの情報も沢山あるが、ほとんど情報が無いのがこのダイイングペッパー。
個性な見た目で、見るからに釣れそうなデザイン。ダイイングペッパーの名の通り、死にそうな魚をイミテート。横向きになって頭を上にして浮く魚そのものの形状をしている。
↓河口湖にて。産卵後に浮いてるワカサギと並べてみた。
今はカタログ落ちしているようだが、こういうルアーの記録こそ後世に残しておきたいと思うのでインプレ。
ちなみにカテゴリとしてペンシルベイトなのかサブサーフェスミノーなのか迷ったが、使い方的にはペンシルに近いかな、と思ってペンシルベイトにしておいた。
基本スペック
全長 : 105mm
ボディが湾曲してるので分かりにくいが、曲がった状態の長さで105mmである。伸ばしたら110mmくらいになるのかな?(勿論伸びないが。)
重量 : 11g
実測で11.3g。
タイプ : フローティング
定価 : 1,680円
フックサイズ : #6
外観など
ある意味元祖S字系・・・って一般的にS字と言えばアクションの事を言うが、コイツはボディ形状がS字である。
上から↓
横から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
尻尾もボディと同じ固い樹脂で出来ていて、エイトカンが埋め込まれている。
これがリップの役割を果たし、ただ巻きでもローリングアクションする。
浮き姿勢
頭を上にして横向きに浮く。
顔は水面から出ている。ロッドアクションを加えてやると頭を水に突っ込ませる事もできる。
飛距離
先端にある尻尾の空気抵抗と固定重心の組み合わせで、重量の割にはあまり飛ばない仕様。ミディアムアクションのベイトタックルで25mくらいなので普通に使えるが、同サイズのペンシルとかと比べてしまうとやや物足りない。
サイズ感
ベントミノー105F、ドッグX(Speed Slide)と並べてみた。この二つより若干ボリュームあるかな、といったところ。
スイム動画
ただ巻き時(約1.3MB)
尻尾が水を受けてお尻をフリフリしながら泳ぐ。引き波とロールによるフラッシングで結構アピール力は強いと思う。
トゥイッチ時(約1.7MB)
尻尾の抵抗で移動距離を抑えつつ、首振りアクションをさせる事ができる。ステイさせても見切られにくそうな形状との相乗効果で、ピンポイントを狙うのにも適していると思う。
まとめ
飛距離に目をつぶれば巻いて良し、止めて良しの秀逸なルアーだと思う。落ちアユシーズンのシーバス狙いなんかにも良さそうだ。
思ったより人気が出なかったからなのか派生バージョンは存在しないが、これのダウンサイジング版があったら売れそうな気がする。少なくとも俺は買う。
まあ小さくしようと思ったら尻尾のフックは強度的に厳しそうなので、そのままサイズダウンしたらOK、とはいかないんだろうけどね。