今でこそダイワと言えばマグネットブレーキのイメージだが、昔は遠心ブレーキモデルがラインナップされていた。
それが今回紹介するミリオネアST10-AC。
ACはオートキャストの略で、現在のようにクラッチボタンがスプールのすぐ下に付いているのが売りのモデル。
改めて見てみると結構良くできてるよなーと思えるミリオネアST10をインプレ。
外観など
前から↓
左から↓
後ろから↓
右から↓
上から↓
下から↓
全体的には黒×金で落ち着いたデザイン。ブレーキ側のサイドプレートがプラスチックで貧弱な部分を除けば結構高級感がある。
特徴の一つがオートキャストクラッチ。現在では当たり前の位置だが、もう少し古いリールだとスプールの上に付いてたりしたんだよね・・・
一方で、最近のリールには付いていないON/OFFスイッチが残っていたりする。
これをOFFにすることでハンドルを逆回転させることができる。(必要性はあまり感じないが。)
ラインキャパシティは3号-160m、4号-110m、5号-85mと多めのキャパシティ。
本体重量
本体重量は194.4gと結構軽い。昨今のリールと遜色ない軽さである。
スプール径とスプール重量
スプール径は34mm。
スプール幅は25mm。
スプールの細い部分は12mm。やはり昔のリールはラインキャパシティを稼ぐ為に結構細くなっている。
スプール重量はシャフト込み、ベアリング無しで20.5g。結構重い。
ブレーキシステム
ブレーキは超シンプルな2点遠心ブレーキ。
ボールペンの芯をカットしたようなブレーキブロックが入っている。
普通にボールペンの芯で代用できそうな気がする。
サイズ感
アルファスCTSVと並べてみるとこんな感じ↓結構近いサイズ感。
しかし高さ方向はミリオネアST-10ACの方が高い。
近い世代と思われるバンタム マグキャスト20SGと並べるとこんな感じ↓
雰囲気は似ているがマグキャストの方が幅広でボリュームがある。
ハンドル長
ハンドル長はアルファスCTSVと同じ80mm。リールのサイズ感からするとちょうどいい長さだと思う。
ベアリングについて
サイドプレートに2-カーボンベアリングとの記載が。
で、スプールの軸受けは樹脂ブッシュ。カーボンベアリングってこれの事・・・なのかな?
アンチリバースについて
ローラーベアリングによるインフィニットアンチリバースではなく、ギヤによる逆転防止機能となっている。なので逆転ガタは結構大きい。
ロッドに付けた感じ
意外とロッドにつけてみるとパーミングしやすい。
クラッチ操作やサミングした感じは最近のリールとあまり変わらないと思う。
まとめ
久しぶりに触ってみたが、コンパクトで使いやすい感じの仕上がりになっている。
このあたりからベイトリールの近代化が始まったというところだろうか。
もし浅溝スプールがあったらベアリングを入れてスプールを交換したら楽しそうではあるが・・・まあ昔のリールをたまに眺めるのも楽しいので、そのままにしておこうかな。