ゲーリーヤマモトのワームについて語る時に必ず話題になるのが比重の話。
塩たっぷりで高比重なマテリアルのお陰で・・・的な感じね。
そこでちょっと気になったのが実際に比重はどれくらいなのか、という所。
ゲーリー素材の釣れる理由の一つとして、比重によるフォールスピードや倒れ込み方が挙げられると思うが、具体的に数値がわかれば、他のメーカーの同じくらいの比重のワームでも再現可能なのではないかと考えた次第。
というわけでとりあえず量ってみた。
用意するもの
・ウエイトスケール(任意の重さをゼロにできる物がベター)
・水を入れる容器(管理人はダイソーの調味料入れを使用)
・ワーム
・ライン
はかり方
まず比重の定義だが、単位体積あたりの重さ、ということなので①重さ②体積がわかれば①÷②で求める事ができる。
そこでまずは普通に重さを量る。
フラッピンホッグの先端をちぎった物を測定。
重さは10.4g・・・①
次に体積を量りたいわけだが、この複雑な形状の物体の体積を寸法から算出するのは難しい。
そこで、水の浮力を使って量ってみる。
まずは水を入れた容器を用意する。
容器を乗せた状態をゼロにする。
そこにラインで結んだワームを入れる。
全体が水に浸かっていて、且つ容器の壁や底につかないようにした状態の時の重さが浮力である。
フラッピンホッグの先端をちぎったのは底につかないようにするため。表示は8.7g
昔理科の授業で習ったと思うが、浮力=物体が押し退けた水の分の質量である。
水の比重を1g/cm3とすると、
体積は8.7cm3・・・②
となる。
という事で、
①÷②=10.4÷8.7=1.195g/cm3
これがフラッピンホッグの比重、ということになる。
水より2割程重いわけだが、断面を見てみると納得。そりゃこんだけ塩入ってたら重いよね。
他のワームの場合
ゲーリーヤマモト カットテールの場合
カットテール:6.7/5.8=1.155g/cm3
フラッピングホッグより少し軽い結果となったが、まあ塩の入り方にも誤差はあると思うし、使ってるうちに表面に近い塩は溶け出したりしてると思うのでどれも全く同じ、にはならないんだろうなぁ。(ちなみにフラッピンホッグもカットテールも使用済みのもの。)
まあとりあえず水より重い事はわかる。
OSP ドライブクローの場合
ドライブクロー:7.1/6.9=1.029g/cm3
ほとんど水と変わらない比重。つまりよりボトムで立ちやすい、ということになる。ワームへ期待する動きによって適切な比重になってるんだと思う。
フィッシュアロー フラッシュJの場合
フラッシュJ:浮いてるので1g/cm3以下
塩が全く入ってない素材なのでフックが無いと水に浮く。水面でピクピクさせてやるには好都合である。
ダウンショットなんかだとステイした時に横向きをキープしやすい、といったメリットもある。
まとめ
今回は比重を量ってみたが、実際に釣れる理由には他にも形状だったり柔らかさだったり匂いだったり味だったり水押しだったり、更にそれらを含めたアクションだったりと様々あるので比重だけではなんとも言えない。
しかし、水中でのおおまかな動きをイメージをするのには使えるのではないかなと思う。
「コイツはゲーリー素材並みの比重だからノーシンカーでイモグラブのような動きをするはず」とか、「コイツは軽めだからシェイクしたらボトムで立ち、止めたらゆっくり倒れる」とかね。
メーカーの商品情報に数値で書いてあるといいかも、と思ったが書いちゃうとその数値を担保しないといけなくなるから面倒くさいんだろうなぁ。
そんなわけで、気になったら自分でコツコツ量ってみようと思う。