既に廃盤になっているが、ネットで見かける度にいいな~と思っていたのがゼブコの11プラチナ。
現行モデルで言うと33マイクロに相当するコンパクトサイズで、アンタレス並みの鏡面仕上げが魅力のモデル。
4ベアリング仕様でインスタントアンチリバース搭載、フルメタルボディと機能面でもスピンキャストの中ではフルスペックな部類に入るので、一度使ってみたいと思っていた。
で、ちょくちょく中古市場を見ていたら、ようやく購入する機会に恵まれた。
今回はアンダースピンタイプの11PLTプラチナを入手。
早速エリアトラウトで使って来たので、使用感なんかも含めてインプレを。
外観など
今回は中古で購入したので本体のみ。
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
右斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
ちょっと使用感はあるものの、ピカピカのフロントカップとリアカバーがカッコいい。
サイズ感
サイズは手のひらサイズ。
スピニングリールの1000番と比較しても少し小さいくらい。
アンダースピンで比較するとこんな感じ↓
左から順に33マイクロトリガー、11PLT、プレジデント。
サイズ的には33マイクロと同じくらい。
重量について
重量は実測で204.6g(ライン込み)
樹脂ボディの33マイクロと比較すると少し重いが、まあ実用上は問題ない重さ。
ハンドル&ドラグについて
ハンドルは折りたたみ可能なシングルハンドル。供回り式なので左右の入れ替えが可能。
その上にあるのがドラグダイヤル。スピニングのようにスプールが回転するタイプ。
フロントカップを開けてみる
フロントカップは少し捻ると簡単に外せる。
フロントカップを裏からみるとこんな感じ↓
材質は・・・銅なのかな?ライン放出口には窒化チタンコートっぽいリングが。
ローターのゴムはオメガとかに近い柔らかめの素材。
ピックアップピンはセラミック製が2本。
スプールは金属製。
ちなみにスプール径は34.5mm。
ギア比が4.3:1なので、フルにラインを巻いたらハンドル1回転あたりの巻取り量は約46cmとなる。
リアカバーを開けてみる
11PLTはリアカバーも工具レスで開ける事が可能。
これは他のスピンキャストには無い機能。これだけ簡単なら釣行の度にメンテするのも苦にならない。
ラインを巻いてみる
とりあえずナイロン1号を巻いてみた。
80mで丁度良い感じになった。
ロッドに付けてみた
ちょっと気を付けないといけないのが、リールフットが妙にフラットな事。
このせいで、Rが付いているリールシートに入らなかったりした。
とりあえず付けられるロッドに付けてみたらこんな感じに↓
トリガーが中指に当たりそうだがギリギリ当たらない感じ。
ファインテールにも一応付いた。
コレはコレでなかなか良い雰囲気な気が。
管理釣り場にて
まずは止水タイプのエリアでエリアトラウトデビュー。
ロッドは6ftのLアクション、ラインはナイロン1号に3lbフロロリーダーをセット。
1.4gのスプーンをメインに使用。
ライン放出は割とスムーズで、飛距離はスピニングとあまり変わらない。
巻取りは遅いが、スプーンを巻くのには丁度良い。巻取り時のノイズも少な目。
更に手返しも良いので、テンポ良くニジマスをゲット。
ドラグの出も滑らかなので、エリアトラウトにはピッタリなのではないだろうか。
強いて欠点を挙げるなら、他のスピンキャスト同様にラインの湿り具合が足らないと急に巻き重りが激しくなる事。
時々ラインをしっかり濡らしてやるといいのだが、11PLTはフロントカップに穴が開いてないので水をかけようと思ったらフロントカップを外す必要がある。使った後に乾かすのにも穴が開いている方が便利なので、この点は少しマイナスかな。
まとめ
無駄にピカピカした見た目に引けをとらない使いやすさが印象的なリール。
現行の33マイクロトリガー対比で劣っているのは重量くらいかと思うが、それを上回るカッコよさがあるので個人的には復刻させてほしいモデルである。
渓流で使うには巻取り速度が厳しいが、バス釣りのライトリグ用には良いかも。