先日買ったハリヤー125Mがなかなか使いやすかったので、ドラグタイプの違うハリヤー120Mも使ってみたいと思っていた今日この頃。
そんな折、たまたま中古で未使用品があったので条件反射で買ってみる事に。
噂ではシンクロドラグの作動がスムーズでアブの500シリーズより使いやすいという話もある模様。
今回はそんなハリヤー120Mをインプレ。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓



MATCH REELと記載がある通り、ヨーロッパにおけるマッチフィッシング=浮き釣りでコイ科の魚を釣る競技用に開発されたリール。
サイズや構造はアブの500シリーズをかなり意識して作られていると思う。
今でこそ樹脂ボディのリールの方が安いのであまり特記される事は無いが、当時はカーボン樹脂製ボディが軽くて錆びない、というのを売りにしてるというのも面白い所。
中身は本体と収納袋に取説、保証書。

外観など
左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

基本的な構造はハリヤー125Mと似た感じ。大径フロントカップが特徴的。
ハンドルは左右入れ替え不可で、ハンドル外側にドラグノブが付いている。この構造はABUの506に近い。
取扱説明書
折角なので取説をチェック。
仕様一覧表

仕様はこんな感じ。
| ハリヤー120M | ||
| 標準自重(g) | 295 | |
| ギヤー比 | 1:4.1 | |
|
釣力 (kg) |
ドラグ耐力 | 2 |
| 破壊耐力 | 4 | |
|
標準糸巻量(M) 表示糸=ナイロン |
4lb(約1.2号) 100m | |
| 6lb(約2号) 55m | ||
| 標準巻糸 | 6lb(ストレーン・クリアブルー) 約55m巻糸済 | |
やはり海外を意識しているのか、lb表記に対して号数が太い。
使用上の注意

各部操作方法

キャスティング方法

ストッパーレバー

シンクロドラグ操作方法

スプール交換方法

展開図

部品表

サイズ感
ハリヤー125Mとの比較。大体同じくらいのサイズ。



506MK2と比較しても大体同じ大きさ。



プッシュボタンの感じは506MK2の方が似ている。(というかダイワがアブに寄せたんだろうけど。)
アンダースピンUS120XDと並べるとこんな感じ。


まあ300gクラスのアンダースピンキャストとして妥当な大きさ、という感じかな。
15レブロス2506と並べるとこんな感じ↓


ローターが回ってる状態を考えると同じくらいのボリューム感な気がする。
重量について
重量はライン込みで298.3g。まあカタログ通りだろう。

ちなみに15レブロス2506の重量が274gなので、まあ何とか使えるかな、という重さ。

ハンドルについて
ハンドルは55mmのシングルハンドル。

オートシンクロドラグの為に少し根元の形状が複雑。なので交換は難しそう。

ドラグについて
ドラグはオートシンクロドラグ。

巻いてる最中はドラグが締まり、ハンドルから手を離すとドラグが緩んでラインが出る仕組み。
506MK2はマニュアルシンクロドラグで、意図的にハンドルを逆回しするとドラグ力が弱まるので、仕組みの違いとしては勝手に弱まるか意図的に弱めるか、というところ。
効きの変わり具合にも結構違いがあり、ハリヤー120Mの方が締まってる時と緩んでるときの差が大きいように思う。
なのでこっちの方が巻く、糸を出す、のメリハリが付けやすくて使いやすいかもしれない。
アンチリバースについて
アンチリバースはラチェット式。流石にカチカチ言ったりはしないが、それなりに逆転ガタがある。

フロントカップを開けてみる
フロントカップを開けるとこんな感じ↓

ピックアップピンは回転式が1本。

ローターを裏から見るとこんな感じ↓アブの506MK2にそっくり。


スプールについて
スプールはワンタッチで着脱可能。直径は53.5mm。


ギア比は4.1:1なので、ハンドル1回転あたりの巻取り量は最大で約68.8cm。多少ラインを少な目に巻いたとしておよそカタログ通りといったところかと思う。
オシュレーション機能搭載なので結構均一に巻けている。可動範囲はこんな感じ↓


ちなみに見た目が506MK2のスプールとそっくりだったので互換性あるかな・・・と思ったが微妙に軸の径が違うので付かなかった。


ギア周りについて
ギアはフェースギア。この部分の構造もアブとそっくり。

コレは506MK2↓

コレはアブマチック170↓

125Mは結構独自の構造だったので、ここから徐々に派生していったのかな?
軽く投げてみた
とりあえず廊下で投げてみた。約2gのプレートを投げてみたが、やはりラインの放出がスムーズなので、軽い力で投げる事ができた。

ただちょっとプッシュボタンが固め。長時間使ってると人差し指が疲れそう。

使ってるうちに柔らかくなってくれればいいけど。
まとめ
とりあえず投げる、巻くに関しては506MK2と大差ない感じ。506MK2と比較するとちょっと巻きが重い代わりに滑らかな感じかな。まあその辺はグリスの馴染み方とかの差もあるんだろうけど。
気になるのが実釣でのオートシンクロの動き。何か大きいのを掛けてみたいが・・・どこでデビューさせようかな。


