ある日黄色いお店を覗いてみたら、ショーケースの隅に埃にまみれたスピンキャストリールがあった。
手に取ってハンドルを回してみると、意外にも軽快な巻き心地。フロントカップを開けて内部を見てみたら、ローターに傷も無く、ライン押さえのゴムも劣化していなかった。
これはもしかしてキレイにしたら意外と使えるかも・・・?と思って買ってみた。
価格は約1000円ちょいと、もし失敗しても痛くない価格。
もしかしたら掘り出し物かもしれないジョンソンのC200BGをインプレ。
外観など
とりあえず一通り掃除してみたら結構綺麗になった。
左から↓
左斜め前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
金色のボディに銀色のフロントカップでピッカピカ。やや成金風味である。
ボディフレームは金属製で、結構しっかりしている印象を受ける。
サイズ感
ボリューム感的にはスピンキャスト80に近い感じ↓
前後の長さはスピンキャスト80の方が長いが、フロントカップ径はC200BGの方が大きく、高さはほぼ同じ。
クラッチボタンはC200BGの方が低い。
重量について
重量は実測で257.2g。ただし、コレはライン込みなので本体だけならもう少し軽いはず。
ダブルハンドル化した後のスピンキャスト80とほぼ同じ。
ハンドルについて
ハンドルノブは真ん丸の珍しい形。中央が凹んでいて、意外と持ちやすい。
ハンドル長は約90mm。
ハンドルは左右入れ替え可能。六角シャフトの供回り式。
反対側のネジも一緒に回っちゃうタイプだが、飛び出てるわけではないのでさほど気にならない。
ドラグについて
ドラグはスプールが回転するタイプで、ドラグダイヤルが結構特徴的。
本体上部の円錐形のギザギザしたものがドラグダイヤル。かなり大きく、操作しやすいのが特徴。
ドラグはグリスアップしたら結構滑らかになった。
フロントカップを外してみる
フロントカップを裏からみるとこんな感じ↓
ローターはこんな感じ↓
ピックアップピンは2本で、筒が回転するタイプ。
裏からみるとこんな感じ↓
ローターを支える軸の部分は金属製。
スプールについて
スプール径は約50mmとかなり大き目。
ギア比は3.6:1と低めだが、スプールが大きいので、ハンドル1回転あたりの最大巻取り量は約56cmと、スピンキャスト80とほぼ同じになる。
横から見るとこんな感じ↓
スプールを前後させるオシレート機構は無し。
ラインを巻いてみた
ナイロン3号を巻いてみる。
95m巻いたらこんな感じになった。95mなのはたまたまラインが尽きたからなのだが、多分あと5mくらい巻いても良さそうなので3号100mという事でいいかな。
ギア周り
ギア周りはこんな感じ↓
ドライブギアを支える両サイドにベアリングが入っており、主軸にも2個のベアリングとローラーベアリングが入っている。これらを支えるフレームは金属製なので、剛性感があって巻き心地も滑らか。
ロッドに付けてみた感じ
スピンキャスト80と比較するとやや重心が低いので、結構ボタンは押しやすい。
投げてみた感じ
とりあえず部屋の中で軽く投げてみた感じでは、ラインの放出はかなりスムーズ。3号ラインを巻いているが、フロントカップに擦れる音も僅か。フロントカップは短いし、出口の口径も小さいので抵抗は大きそうだがそうでもないのが不思議である。
また、巻き心地はかなり滑らか。ゼブコの33プラチナといい勝負といった所。
金属フレームで4/1ベアリングという点でも33プラチナと同じなので、ライバル機と言ってもいいかもしれない。重量はC200BGの方が軽いが、ハンドル1回転あたりの巻取り量では33プラチナの方がやや上なので一長一短というところだろうか。
まとめ
投げた感じ、巻き心地、剛性、巻取り速度どれをとってもスピンキャストの中では上位に入るクオリティだと思うので、1000円ちょいなら結構当たりという印象。
スプール径が大きくて太目のラインとの相性も良さそうなので、ちょっとこのまま3号ラインで使ってみようかなと思う。
一方で回転が滑らかで、ローラーピックアップピンでドラグも使える・・・となれば渓流でも使えそう。ただまあ巻取り量的にはやや不足気味・・・かな。