【インプレ】バスプロショップス スタンピード スピンキャスト【看板に偽りあり?】

スピンキャストリール
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バスプロショップブランドのスピンキャストリールは何種類かあるが、その中で一番安いのがスタンピード。

バスプロショップのサイトでは$14.99で売られており、日本の通販でも2000円台で売られているので、スピンキャスト全体の中でも最安クラスと言って良いと思う。

しかしスペックを見た時に1つ気になったのがハンドル1回転あたりの巻取り量。

28インチ/回転 = 約71cmと、スピンキャストの中ではかなり高速な部類に入る。それでいて本体重量が8.7oz = 約246.6gと軽めなので、もしかしたら安い割に使い勝手が良いのかもしれない。

となれば一度現物を確認してみたい・・・という事でとりあえず買ってみた。

バスプロショップ最安クラスのスタンピードの実力は如何に?

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パッケージ

パッケージはこんな感じ↓

ブリスターパックに入っている。

裏面には特徴が記載されている。

・4 stainless steel ball bearings

・Dual stainless steel pickup pins

・All metal gears

・Anodized-aluminium nose cone

・Oversized line guide

・Pro-style star drag system

・4.3:1 gear ratio

・Pre-spooled with 75 yds. of 10 lb. test clear monofilament

最安モデルなのにベアリングが4個も入っている。ピックアップピンがステンレスなのがちょっと残念だが、フロントカップはアルミ製だし、スペックだけを見ると結構良い感じに見える。

基本スペック

メーカーHPによるとこんな感じ↓

Retrieve Gear Ratio Model Number Ball Bearings Max Drag Reel Weight (oz)
Line Capacity
Recovery
Right 4.3:1 SPSC10 4 12lbs 8.7 10/80 28″ per turn

出典:basspro.com

やはり気になるのがハンドル1回転あたりの巻取り量。一方でローラーベアリングの記載が無い事からわかるように、アンチリバースはインスタントではない。

展開図

展開図はこんな感じ↓

部品点数が25個とかなり少ない。

4個のベアリングはどこに・・・と思ったら4個のうち2個はハンドルに入っており、残りの2個はピニオンギア軸を支えるのに使われている。つまりドライブギアにはベアリングが入っていない。

外観など

左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

見た目は卵みたいな形。所々に安っぽさを感じるが、まあ実際に安いので当たり前と言えば当たり前。

ハンドルの左右入れ替えは不可。

サイズ感

スピンキャスト80と比較するとこんな感じ↓

サイズ的にはスタンピードの方が大きいが、高さはほぼ同じ。

ボリューム的にはゼブコの33プラチナあたりが近いかな。

重量について

重量はライン込みで256.9g。まあラインの分の重さを引いたら大体カタログ通りだろうか。

サイズからするとまあまあ軽めの部類に入る。

ハンドルについて

ハンドルはアルミ製のダブルハンドル。長さは約85mm。

ノブはカシメ式なので外す事はできない。ホントにベアリングは入っているのだろうか・・・

ドラグについて

ドラグはスタードラグ式。スプールは固定でローターが空転するタイプ。

糸ヨレには強い反面、ラインの出がスプールが回るものと比較するとスムーズでないので、細い糸にはあまり向かない仕組み。

フロントカップを開けてみる

フロントカップは本体にねじ込むタイプ。反時計回りに回すと外す事ができる。

フロントカップについて

フロントカップはアルミ製だが、内側一面に樹脂が貼ってある。

ローターについて

ローターはこんな感じ↓

ラインを押さえるゴムが付いている。ローター材質は磁石が付くので多分鉄にメッキ。

ピックアップピンはステンレス製が2本。

裏から見るとこんな感じ↓

構造的にはキャンピー2のリールと近いかな。

↓ちなみにコレはキャンピー2のローター。

スプールについて

スプール側はこんな感じ↓

面白い事に、スプールはワンタッチで外せるようになっている。右に少し捻って手前に引くと外せる仕組み。

スプール径は45mm。

思ったよりスプール径が小さい。ギア比からハンドル1回転あたりの巻取り量を計算すると、巻取り量は約60.8cmとなる。カタログスペックの71cmには到底及ばない数値である。

実際に測ってみたら約54cmだった。

これはちょっと残念。

リアカバーを外してみた

リアカバーは2か所の爪で固定されている。ドライバーなどで爪を押し込んで引っ張ると外す事ができる。

ドライブギアは片持ち。しかしピニオンギアは真鍮製。アンチリバースはラチェット式で、ドライブギアの裏側にアンチリバース用のギアが付いている。

軽く投げてみた感じ

部屋の中で軽く投げてみた。

クラッチボタンの押しやすさはまあまあ。ただしボタンがボディの溝に入っているので、指が太い人だと気になるかもしれない。

卵型のボディのおかげでパーミングはまあまあしやすい。

投げてみるとそれなりにスムーズに飛んで行くが、ラインがフロントカップに擦れる音が結構激しい。シュルシュルシュル~といった感じの音がする。

巻き取る時は微妙にアンチリバースの音がカリカリと鳴る。巻き心地も決して滑らかではなくカラカラした感じだが、重くは無いのでまあ使えるかなというところ。

まとめ

とりあえず全体的には価格なりの仕上がり、と言った所かと思う。

期待していた巻取り量も蓋を開けてみたら特に速くもなかったので、積極的に使う理由は特に無い・・・かな。

けどまあ太目のラインを使う前提でとにかく安いスピンキャストを、という用途であれば使えるんではないかなと思う。

個人的にはナマズ釣りか鯉釣りか・・・というところかな。

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