最近はYoutubeの更新と3DCADでのパーツ製作に重きを置いていたのであまりブログの更新ができていなかったのだが、そろそろ小型バレットについてまとめておきたいと思う。
巻き取り速度が速く、ベアリング入りピックアップピンで唯一無二の使い心地だったバレットの弱点といえばバカでかいボディサイズだった訳だが、それが解消されたとなれば弱点は無いハズ・・・なバレットZB20Aをインプレしていこうと思う。
基本スペック
・モデル:ZB20A
・9ベアリング(8+ローラー)
・GlideLine Ⅱ
・ベアリング入りデュアルピックアップピン
・ギア比:5.8:1
・真鍮ギア
・GripEm 全天候ハンドルノブ
・ハンドル左右入れ替え可
外観など
まず箱から出してみるとこんな感じ。ハンドルは早速左に変更済み。
見た目としては従来のバレットのデザインを踏襲している。
大きい方と並べてみるとこんな感じ。結構小さくなっている。
新しいデルタと並べてみるとこんな感じ。高さと幅は大体同じくらいの印象。一番奥は33マイクロ。
真上から見るとバレットの方が少し前後が長い。
重量について
重量はライン込みの実測で293.4gだった。もう少し軽くなっていると思ったが・・・これだとバレットMGとあまり変わらない。
もしかしたら今後小型のバレットMGが出るのかな?
ハンドルについて
ハンドルナットを外したらハンドルが交換できそうに見えたが・・・なぜか接着されていて取れず。
ドライブギアとの連結は33マイクロのようなハンドル側に六角穴があるタイプに変わっていた。(デルタも同じ仕組み)
ノブキャップは外せるけどピンの方にねじは無く、ノブは外せない仕組み。
フロントカップの中身について
ローターは相変わらずテフロンコートされていて、ベアリング入りの大径ピックアップピンが搭載されている。
しかし今回変更になっているのがライン押さえの方法。従来はローター全体が前進してラインを押さえていたが、今回は真ん中の金属部分のみが前進してラインを押さえる仕組みに。
こんな感じで金属が前に出る。
フロントカップ内に樹脂リングがあってそれとローターの金属でラインを挟むようになっている。
ただ、自分の個体は不良品でカップ内の樹脂が無かった。(なので↓の写真をよく見ると樹脂が付いていない。)
ちゃんとしたフロントカップ内はこんな感じ↓
ローター内部はこんな感じ↓
ここの構造は従来と大分変わっている。けどベアリングで受ける仕組みなので、ローター回転はスムーズ。
スプールはこんな感じ↓
底にラインが滑るのを防ぐための樹脂が貼り付けてある。
スプールはワンタッチで取り外しが可能だが・・・予備スプールは無し。
実釣にて
とりあえず渓流で使ってみた。
重量はそこそこ重いものの、重心が低くなったことで大きい方のバレットと比較するとかなり使いやすくなっている。
キャストした感じは悪くないけど・・・心なしか旧モデルより飛ばなくなっているような気もした。スプール径が小さくなった分少しライン放出抵抗が増えたのだろうか。
とはいうものの小渓流で使う分には必要十分な飛距離で、小さいながらもイワナとヤマメをキャッチ。
巻き取り速度と巻き取りの滑らかさ、パワーについてはやはりスピンキャスト界随一の仕上がり。流れの速い所でのアップでの釣りが快適。流れの強い所でダウンでルアーを流しても余裕で巻き取れるので、渓流での汎用性はなかなか高いと思う。
まとめ
従来のバレットのいい所は残しつつ小型化されたリール、といった印象だった。渓流で使う場合やベイトフィネス的にバス釣りで使うにはなかなか良いリールだと思う。
ただ、もう少し軽くできたのでは・・・というのがちょっと惜しい所。Profishiencyのスナイパーよりは軽くあって欲しかった・・。
あと、ライン押さえの樹脂の耐久性がイマイチという噂もあるので今後どれくらいもつのかは注意して見て行きたいと思う。