ゼブコの33マイクロにはアンダースピンタイプ=スピニングリールと同じくロッドを握った時にリールが下に来るタイプの物もラインアップされている。
クラッチボタンの代わりにトリガーレバーが付いてくる事からトリガースピンとも言われており、スピンキャストの操作性の良さはそのままでスピニングロッドで使えるのが特徴。
エリア用スピニングロッドやバスロッドのULクラスのロッドと組み合わせれば小物釣りが捗りそう・・・という事でとりあえず買ってみた。
早速小バスと戯れて来たので、その辺の感想なんかを含めてインプレ。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
今回は最新モデルではなくあえて旧モデルを購入。フロントカップやハンドルのデザインが現行モデルよりカッコいいと個人的には思う。ちなみに米アマゾンで購入したら送料込みで2600円とかなりお買い得だった。
パッケージ裏はこんな感じ↓
例によって内容物は本体のみ。ハンドルが折りたたまれていたとは言えこのサイズに収まるのはなかなか凄い。
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
フロントカップはステンレスのヘアライン仕上げで、ボディは黒のグラファイトボディ。黒と銀で統一されており、価格に対してはカッコいい見た目だと思う。
ハンドルを固定するネジのプラスチックにメッキのノブがちょっと安っぽい。
ネジとトリガーの間に見えるスイッチはバイトアラート。ONにするとアンチリバースが解放され、ラインが引っ張られるとカチカチ音を出しながらハンドルが逆転して糸が出て行く。置き竿でエサ釣りをするのに便利な機能。
折り畳み可能なハンドルは金属製で結構しっかりした造り。ノブには33の刻印が。
ボディ左側にはドラグダイヤルが。ダイヤルはプラ製で、調整するとクリック音の鳴るタイプ。
サイズ感
手ごろな比較対象が無かったのでとりあえず20レブロスの2000番と並べてみた。
番手で言ったら500番かそれ以下という所だろうか。
重量について
重量は実測で167.7g。(ライン抜き)
最近のリールだとこれより軽いスピニングリールやベイトリールもあるが、リール界全体でみたらまだまだ軽い部類に入ると思う。300g近いリールの多いスピンキャスト界では最軽量クラスであろう。
ちなみにライン込みの現行33マイクロはほぼ同じ重量だった。
フロントカップを外してみる
フロントカップは反時計回りに少し捻って手前に引くと取れるタイプ。
フロントカップの中はこんな感じ↓
現行モデル(トリガーじゃない方)はこんな感じなので構造的には大差無し。旧モデルの方が側面に穴が開いている分使用後の乾燥は早そう。
ローターはこんな感じ↓
赤い樹脂製のライン押さえパッドにセラミック製の2本のピックアップピンを搭載。
ちなみに現行モデルもほぼ同じ形状。
裏から見るとこんな感じ↓
現行モデルはこんな感じ・・・ってもう区別付かないな。
ローターを外した状態の本体側はこんな感じ↓
ピックアップピンの土台を受ける部分は樹脂製。
スプールはEリングで固定されている。横から見るとこんな感じ↓
スプール径は黒い樹脂リングを含めて34.5mm。
ギア比は4.3:1なので、ハンドル1回転あたりの最大巻取り量は約46.6cmとなる。多少ラインを少な目に巻いたら42、3cmというところだろうか。
ラインキャパシティについて
最初に巻いてあったラインは外して、日本規格の4lbラインに巻き替えてみた。100m巻いて丁度いい感じ↓
バス釣りに使ってみた
デビューはバス釣りで。バレットと同じ日に持って行ったのだが、イメージはバレットがベイトタックル、33マイクロトリガーがスピニングタックル、といった感じ。
ロッドはUL、ラインは4lbナイロン。
投げてみた感じ
フッ素コーティングで滑りの良いVoltを使っているという事もあって、ライン放出はスムーズ。飛距離的にはスピニングとそんなに変わらないイメージ。
トリガーがロッドに近いので、リールフットを中指と薬指で挟んで持つ時は中指をしっかりロッドに付けるイメージで持たないとトリガーが中指に当たってしまう。まあこの点については慣れてしまえば問題無し。指の太い人には向かないかもしれないが、逆に手の小さい子供が使う場合を想定すると使いやすいのではないかと思う。
操作がシンプルなのでスピニングと比較すると手返しは抜群。ただし遠投すると巻取り速度が遅いので回収が大変。
垂らしの調節がしやすいのでピッチングがやりやすい。近距離の障害物周りをテンポよく狙う、といった使い方が向いていると思う。
巻いてみた感じ
巻き心地はまあまあ滑らか。ちょっとカタカタする感じはあるが、ギア比の低さもあって軽快な巻き心地。
個人的に良いなと思ったのがミドストとの組み合わせ。リトリーブ速度をゆっくり且つ一定に保つのに巻取り速度の遅さが役に立つ。
魚とのやりとり
とりあえず初釣行では小バスを何匹かゲット。
軽くドラグを鳴らしながら少しずつ寄せて来るのは楽しい。しかし魚に手前に走られると追いつかない時があるので、相当急いでハンドルを回す必要がある。まあその辺の不自由さを楽しむというのもこのリールとの付き合い方としてはアリなのではないかと思う。
トラブルの有無
初釣行ではノートラブル。強いて挙げるとすればドラグを鳴らしまくるとラインがヨレヨレになるくらいかな。
まとめ
のんびり小物釣りを楽しむには最適なリールなのではないかと思う。コンパクトに折りたたむ事もできるので、パックロッドと合わせて少ない荷物で気軽に持ち歩く、という用途にも良さそう。
軽量で操作も簡単、トラブルも無い事から、子供の入門用にも良いと思う。
次はエリアトラウト用に使ってみようかな。
ゼブコ 33T マイクロ ZEBCO 33T Micro トリガースピンリール