【インプレ】Fishman Beams ブランシエラ4.8UL【曲がらないけど曲がる?】

トラウトロッド
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渓流ベイト用ロッドで人気のブランドの一つであるFishmanのブランシエラ。

従来は3.9UL、5.2ULの2モデルがラインアップされていたが、2022年に中間の長さであるblancsierra 4.8ULがリリースされた。

従来の2モデルについては釣具店で触った事があるくらいだったがかなり柔らかめな印象だったので、キャストはしやすそうだけどミノーの操作とかはどうなのかな・・・と思っていた。

しかし、今回の4.8ULは”しなやかに曲がるDNAはそのままに、この4.8ULは強烈な「張り」をも実装させた。”との事。

少々お値段は高いけど使ってみたい・・・という事で意を決して購入してみた。

という事で今回は実釣での使用感なども含めてFishmanのブランシエラ4.8ULをインプレしてみたいと思う。

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メーカーHP情報

 Beams blancsierra4.8UL(ビームス ブランシエラ4.8UL)

さらにキャスト精度を高め、操作性を追求した4.8ft

Fishman渓流用ベイトロッド、ブランシエラシリーズに4.8ftがラインナップ。コンセプトは5.2ULの飛距離と3.9ULの操作性を併せ持つこと。渓流ベイト入門者には5.2ULの曲がりがリリースポイントのミスを拾ってくれ、バックラッシュ軽減の手助けができていた。その効果はテイクバックのタメが効くことにもなり、じっくりと撃ち込みたいピンスポットに向き合えた。そのしなやかに曲がるDNAはそのままに、この4.8ULは強烈な「張り」をも実装させた。これによってシェイクやトゥイッチなどのアクションが容易なのはもちろん、4ft台とは思えないほどの飛距離を稼ぐことができる。激しく曲がるブランシエラシリーズに「張り」が加わった4.8ULは、ルアーの初速アップや低弾ライナーがさらに撃ちやすくなった渓流ベイトマン待望のモデルである。

グリップ部

3.9UL LIMITEDにも採用したFishmanオリジナルのリールシートを採用。 より重心に近い位置を深く握り込めるようになったため、キャスト精度や操作感が大きく向上した。

ブランクス

素振り時にはシャキっとした印象を受けるブランクスは、キャスト時やバイト時にはグニャっと曲がる内部構造設計なので飛距離アップや魚を絡めとる能力も長けている。

Spec

全長 146cm(4.8ft)
マテリアル 4軸カーボン+グラスマテリアル
ガイド Kガイドチタン+ステン
自重 97g
継数 3ピース
仕舞寸法 51.5cm
グリップ長 28cm
ルアーウェイト 2~7g
ライン 3~6lb/PE0.5~1号
JANコード 4571487900375
販売価格 ¥39,800(+税)

出典:https://www.fish-man.com/

マテリアルは4軸カーボン+グラスのコンポジット。3ピース仕様で仕舞寸法が51.5cmとコンパクトなのも良い所。

重量がやや重いがグリップが長いので振ってみないと重さについては何とも言えない感じである。

オリジナルのリールシートにEVA+コルクのグリップも独特で良い感じのデザインである。

パッケージ

竿袋はこんな感じ↓

ネオプレンっぽい素材に厚手のベルクロ止めが特徴的な袋。運搬時も全く傷がつかなさそうで良い。

3部屋に分かれており、それぞれに分割した1本ずつを収納する仕組みになっている。

外観など

まず全体的にはこんな感じ↓

オリジナルのリールシートがなかなかカッコいい。

グリップエンドはこんな感じ↓

コルクも目抜けが少なくて滑らかな手触り。

バット部にはブランドロゴと適合スペックの表記が。

ガイドは割と小さめの物が付いている。

ジョイント部分は印籠継ぎ。

重量について

重量は実測で95.2g。大体カタログスペック通り。

グリップ部が82.5g。

2番が9.2g。

ティップセクションが3.6gとなっている。

参考までにFS49CULのティップと比べてみるとF49CULの方が少し重い。

総重量ではFS49CULの方が20gくらい重いが、この差はほとんどグリップ部分によるものである。

なので振った感じはブランシエラの方が軽く感じる。

曲げてみた感じ

軽く曲げてみた感じ↓

強く曲げてみた感じ↓

結構バット部はしっかりしている。ティップ部は少ない力で曲がり、強く曲げると真ん中から先がグッと入るようなテーパーである。微妙にジョイント部分が滑らかじゃない気もするけど、投げやすければ問題無いかと思う。

リールシートについて

オリジナルリールシートはトリガー部分の横幅が少し細目で、ツーフィンガーで握った時に中指の収まりが非常に良い。

ワンフィンガーの場合はEVAとコルクの境目の少し細くなっている部分がちょっと気になるかも。個人的にはツーフィンガーで投げて巻いてるのでまあ関係ないんだけどね。

ちなみに結構分厚いリールフットのリールが取り付けられる事が判明。

スピンキャスターに優しいリールシートである。

渓流で使ってみた

とりあえず3回ほど渓流で使ってみた。

リールは初日はミリオネアCTSV+中華フィネススプールとの組み合わせで、2、3回目はミリオネアCV-Z+中華フィネススプールの組み合わせ。リールはどっちも2g台のルアーが快適に扱えるセッティング。

まずシルバークリークミノー50S(4.5g)やリュウキ46S(5g)を投げてみたが、キャストについてはこれらの重さに負けずにしっかりとロッドの反発でキャストする事ができた。

ミノーのトゥイッチのしやすさも抜群で、適度な張りのおかげでキビキビとミノーを操作する事ができる。

結果、無事にイワナをキャッチ。

ここまではよくある話で、こういったミノーの操作がしやすいロッドは軽いルアーを投げる時に曲がりが足りない・・・なんて事もあるのだが、ブランシエラ4.8ULの良い所は軽いルアーを投げる時にもちゃんとティップが曲がる所。

源流域のロッドを振るスペースが狭い場所で3.5gのAR-Sを使っても十分にロッドのしなりでキャストする事ができる。

ミノーの操作性、遠投性と軽量ルアーの投げやすさを両立するのは難しいと思うのだが、見事にそれを実現した貴重なロッドだという印象を受けた。

あえて気になる点を挙げるならグリップが長い所。

コレのおかげで重量のバランスが良く、持ち重りもしにくいのはありがたいのだが、個人的にはちょっと邪魔だな・・・と思う事もしばしば。

フリップキャストをする時に腕にグリップを当てたい人にはバッチリなんだろうけどね。

実釣動画

実釣の様子はこんな感じ↓

【実釣インプレ】Fishman Beams ブランシエラ4.8UL【Review of Fishman Blancsierra 4.8UL】

まとめ

タイトルに書いた通り、(ミノーの操作をする時は必要以上に)曲がらないけど、(軽量ルアーのキャスト時など、必要な時には)曲がる、といった不思議なロッドだという事がわかった。

グラスとカーボンの特性を両方良く生かしたようなセッティングになっていて、手持ちのロッドの中でもかなり上位の使いやすさなのではないかと思う。

似たような雰囲気のロッドを挙げるとすればシルバークリークグラスプログレッシブが近いかな。軽くて粘るけど張りがある、というか・・・。シルバークリークグラスの46ULB-Gよりちょっとパワーがあるので、46ULB-Gだと柔らかすぎるかな?といった場合に触ってみるのも良いかもしれない。

長さ的にも一番汎用性の高い長さで、広い場所から源流域まで幅広く使えると思うので、もし1本だけ渓流ベイトロッドを買うなら、といった場合におススメしたい1本である。

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