【インプレ】スミス トラウティンスピン マルチュース TRMK-C423L【フルグラスのベイトモデル】

トラウトロッド
この記事は約10分で読めます。
スポンサーリンク

渓流ベイトロッドにエゲリアネイティブ、シルバークリークグラスプログレッシブといったグラスロッドを導入してみた所、なかなか快適な使い心地で結構気に入っている。

しかし、自分が持っているのはどちらも4.6ftなので、源流域ではもう少し短いのが欲しい、と思うようになってきた。

可能ならコンパクトに収納できるマルチピースモデルで、フルグラスでシンキングミノーが使いやすい物は・・・といった条件で探してみた所、スミスのトラウティンスピン マルチユースのベイトモデルが良さそうな感じ。

TRMK-C423Lは4.2ftと源流域に丁度良さそうな長さで、3ピース仕様で収納もコンパクト。

ヘビーシンキングミノーに合わせて強めの設定にしてあるものの、ガイドを敢えて重めにして反発力を調整したり、一番セクションにグラスソリッドを採用するといった工夫で軽量ルアーにも適応できる、といった仕様となっている。

とりあえず買ってみたので、まずは開封インプレから。

スポンサーリンク

メーカーHP情報

まずはメーカーHP情報をおさらい。

トラウティンスピン
マルチュース

超コンパクトで手軽に自由に。
本気で使える機動力。

様々なトラウトフィールド・シチュエーションに対応するレングス構成の幅広さ。様々なルアー&メソッドへの対応幅の広さ。 それは“多種多様”の意味を持つ『マルチ』の名に相応しく、ラインナップ全てがコンパクト設計による機動力を活かした、マルチピースモデルとしての展開。

いざポイントに着けばキャスト&アクションコントロール、そしてトラウトとの『一対一』のファイトを楽しむための実践的な拘りの部分も欲しい。

そんなアングラーに向けた、『本気で遊べる』要素を詰め込んだパックロッドシリーズです。

未知なるシチュエーションでの至福の一匹との駆け引きを存分にお楽しみください。

スペック一覧

■ スピニングモデル8機種、ベイトキャスティングモデル3機種
■ 継ぎ数は機種により異なります
■ ガイド:全機種FujiステンKガイド(SiC-Sリング)採用。トップガイドはLGST。 各モデル毎に最適なタイプのガイドセッティングを施しました

携帯性を高めたコンパクト設計

 

「機動力×本気で使える実践的仕様」

最短ではTRMK-504ULの『42㎝』、最長でもTRMK-805Mの『53㎝』と極短。
遠征先での釣行や、アクティブなポイント移動にも役立つコンパクト設計です。

各機種3~5ピースの範囲内で分割されており、♯1・♯2セクション以外をスピゴットで繋いだ設計。ブランク素材はグラス、 低・中弾性グラファイトを多様に使い分け(TRMK-423UL、483UL、C423L、C463Lのみフルグラス)、各レングスに求められる特性を 可能な限り引き出しています。
多ジョイントながらも綺麗なベンディングカーブを描くようアクション設計を行った、本気で遊べる仕様。
ガイドはローアングルの小口径セッティング。ブレを抑えた軽快な操作フィーリングと、携帯性の向上を両立させています。

専用セミハードケース付き

持ち運びに便利なセミハードケース付き。

・チャコール系の生地色をベースとし、スミスロゴのみを配置したシックな外観は、様々な移動シチュエーションにも 合わせやすくなっています。

・上下にDリングを標準装備。ショルダーベルトを取り付けての移動や収納保管時に便利です。
(ショルダーベルトを取り付けご希望の方は、トラベル用品などからご用意ください)

・ケース内部でのロッド本体のがたつきを防止するため、上部はベルクロ、下部は巾着で各セクションを確実に保持します。

・レザー調ハンドルを採用。布生地とは異なる質感は、外観だけでなく長時間の移動でも手に馴染みやすく疲れづらい仕様です。

ベイトモデル

ヘビーシンキングミノーを心地よく扱えるアクション&やや強めのパワー設定とした上で、幅広いルアージャンルを扱う為の適応力を兼ね備えたベイトモデル。キャスト時のねじれを抑えたブランクに、敢えて大きめのステンSiC-Sガイドを装着。太めのリーダーもストレス無く扱えるだけで無く、ガイドの重みを活かしてキャスト時の“反発スピード”を調整し、コンパクトなキャストも決めやすくなるよう調整しています。

TRMK-C423L

【対象フィールド:源流~小渓流域】
アプローチ範囲が限定される環境下で手返し良く攻めていく為の短尺フルグラスモデル。アンダー&フリップなどのコンパクトなキャストでも、ルアー重量をティップ~ベリーにジワリと溜め込み、低弾道でピンスポットへ打ち抜きやすい設計です。♯1セクションにはソリッドグラスを採用。50mm前後のヘビーシンキングミノーをメイン設定とし、それよりも軽いスピナーやスプーン、フローティングミノーといった軽量ルアーへの相性にも優れています。フルグラスモデル。

ROD No. length weight lure line power action grip
length
pack
length
blank
material
tip dia price¥
TRMK-C423L 4’2″ 87g 2~8g 3~6lb.
(0.4~1.0pe)
Light Moderate
Fast
250mm 44.5cm FULL
GLASS
1.3mm 37,000
+税

スペック

ブランク表面はアンティーク系のグリーンゴールドによるゴージャスな塗装仕上げ。フィールドで映える美しいロッドに仕上げました。

グリップ:ハイグレードコルクグリップ。リールシートは天然木+ダウンロック式(ウッドスペーサーは天然木であるため、模様が各々異なります)

フェルール:ベンディングカーブを妨げないスピゴットフェルールを採用(♯1‐♯2セクションを除く)

ガイド:全機種Fuji・ステンレスフレームKガイド採用(LGSTトップ+SiC-Sガイド)。 深みのあるブラウンカラーのメインスレッドに、飾り巻きはゴールドを採用。

 

リールシートのリング内側にはリールフットのダメージを最小限に抑えるための樹脂パーツ をビルトイン。

 

岩にロッドエンドを立て掛けても滑りづらく、且つ耐久性の高いラバー製エンドキャップ。 レーザー彫刻入りメタルリングを傷から保護します。

持ち運びに便利なセミハードケース付き

出典:smith.jp

元々はトラウティン”スピン”の名の通りスピニングのみのラインナップだったようだが、2021年にベイトモデルが追加となった模様。

グリーンゴールドのブランクにハイグレードのコルクグリップ&天然木のリールシートで見た目に高級感がある。

ティップセクションにはグラスソリッド、ガイドには敢えてチタンフレームでなく大き目のステンレスフレームSIC-Sガイドを採用し、ガイドの重さによる反発スピードにも拘った設定となっている。

コンパクトに収納できる仕舞寸法にセミハードケース付きと、仕様からすると山岳渓流に持って来い、といった感じである。

パッケージ

カタログ通りのセミハードケースに入っている。

ケースの内部にはポケットのようなものがあり、コレで下側を支持するようになっている。

上側はマジックテープで保持できるようになっているので、運搬中にケースの中でカチャカチャと動いて傷が付く、といった事が無いようにできている。

ケースの長さは約50cmとコンパクト。機内持ち込み制限もクリアできそうなので、飛行機での遠征釣行なんかにも良い。

外観など

ケースから出してみるとこんな感じ↓

3ピース構造となっている。

まずはグリップ周り。ハイグレードコルクは目抜けが少なく表面も滑らか。

グリップエンドはこんな感じ↓ラバーで縁取りされているので置いたりした時に欠けたりしなさそう。

天然木のリールシートは木目が良い感じ。

フォアグリップの前面も手抜き無し。

ルアーキーパーが付いてるのが個人的には嬉しい。

もう少し先の方にはスペック表記が。

続いて2番セクションをチェック。バットガイドはこんな感じ↓

もう一つ上のガイドはこう↓

そしてティップセクション。大き目のガイドがセットされている。

素材はグラスソリッド。継ぎ目の部分は素材が丸出しになっている。

トップガイドはこんな感じ↓

重量について

重量は実測で84.4g。

フルグラスの割には軽い。

ちなみにグリップ部だけだと69.0g。

ティップ、2番は15.5g。

ティップだけだと5.0gとなっている。

仕舞寸法

ロッド単体での仕舞寸法を測ってみる。

一番長い部分で約45cm、といったところかな。

リールとの組み合わせ

まずはミリオネアCTとの組み合わせ。高級感のあるロッドなので金属製の丸形リールが良く合う。

続いてリールフットの厚いゼブコのスピンキャストとの組み合わせ。

コレはギリギリ入りそうで入らない感じ。ちょっとリールフットを削った個体なら大丈夫だとは思うが・・・

ちなみにデビュー戦はアンバサダー1500Cと合わせてみた。コレはコレで良い感じ。

アクションについて

まず軽く曲げてみるとこんな感じ↓

アクションはやや硬めで、ティップだけがソリッドグラスな事もあってファスト寄り。

強めに曲げるとこんな感じ↓

結構バット部はしっかりしている。

ちなみにジョイクロ178をぶら下げてみるとこんな感じ↓

同じLアクションのズームサファリZMSC-464Lと比較しても、TRMK-C423Lの方が硬め。

渓流で使ってみた

早速渓流で使ってみた。

リールはアンバサダー1500C IAR+中華フィネススプール。ラインはナイロン4lb。

まずはDコンタクトから使ってみたが、やや強めの設定のおかげでロッドが曲がり過ぎずしっかりと投げられる。4.2ftと短い長さの割に飛距離は十分に出せる感じ。

アクションを付けた時も同様に曲がりすぎないので、キビキビとルアーを動かす事が可能。

軽いルアーは苦手なのかな・・・と思ったが、とりあえず3.5gのAR-SとDコンパクトは全然問題無し。もう一つ軽い2.5gのシンキングミノー(Dコンパクトのパクリルアー)も投げてみたが、これも普通に投げられたので、意外と軽量ルアー対応力もある。これはやはりソリッドティップ&大き目ガイドのお陰なんだろうと思う。

で、初釣行では一応ヤマメがヒット。

サイズが小さかったのでグラスらしいロッドの曲がりは体感できなかったが、魚が釣れる事はわかった。

実釣動画

初釣行の動画を撮っておいた。

トラウティンスピン マルチユースのベイトモデルを渓流で使ってみた

まとめ

軽く使ってみた感じではカタログ通りシンキングミノーが使いやすいロッドに仕上がっている、という印象。キャスト、アクションはかなり良い感じなので、後はもう少し大きいのを掛けた時の使い心地が気になるくらいかな。

コンパクトな収納で持ち運びが便利なので、アチコチに持って行って試してみたいと思う。

ちなみに同じフルグラスであるエゲリアネイティブETVC-46XUL、SVFグラス採用のシルバークリークグラスプログレッシブ46ULB-Gと比較するとこんな感じになる。

硬さ:TRMK-C423L >> ETVC-46XUL > SCGP 46ULB-G

軽さ:SCGP 46ULB-G > TRMK-C423L > ETVC-46XUL

キャストが楽なのは軽いインプットでしっかり曲がるシルバークリークだが、アクションのキビキビさではTRMKの方が有利。バランス的にはエゲリアネイティブが良いように思うが、他の2本と比べると若干持ち重りするという欠点もある。

まあ何を重視するか、という所だろうが、個人的にはどれも好きなので気分で使い分ける事になるかと思う。

タイトルとURLをコピーしました