【インプレ】フェンウィック GFS47CUL-5J【超コンパクトな渓流ベイトフィネスロッド】

トラウトロッド
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山岳渓流に行くならロッドの仕舞寸法は短い方が良いが、ジョイントが増えるとその分しなやかさが減って先重りもしやすくなる・・・というのが個人的なパックロッドに対するイメージだが、そういったパックロッドのデメリットを殆ど感じなさそうなモデルを発見してしまった。

それが今回紹介するフェンウィックのGFS47CUL-5J

約35cmという驚異的なコンパクトさで重量は約70gと軽量。しなやかなティップで軽量ルアーを快適に扱う事ができ、一方でバットはしっかりしていて不意の大物にも対応可能、更にオールドフェンウィックの雰囲気も持ち合わせていて見た目もバッチリ・・・といった渓流ベイトフィネスロッドとして理想的なスペックとなっている。

かなりの人気でなかなか品薄なようだが、偶然入手する事ができたのでどんな感じか見ていきたいと思う。

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メーカーHP情報

まずはHP情報をおさらい。

GFS47CUL-5J

携行性抜群の変則5ピース渓流ベイトフィネスロッド

フェンウィックがお送りする携行性抜群な変則5ピース渓流ベイトフィネスロッド。ULクラスのティップからベリーへのしなやかな調子は、ルアーウエイトを乗せやすく、リリースポイントを明確化します。大物にも対応するバットパワーも持ち合わせ、様々なフィールドにマッチ。ロゴにはオールドフェンウィックマークを配置し、こだわりのタックルとの調和性を持たせます。カーボングラファイトモデル。

Length:4フィート7インチ
Weigtht:約70g
仕舞寸法:約35cm
ルアー:1/14-3/16oz(2-5g)
ライン:3-5lb.

出典:tiemco.co.jp

長さは4ft7inと、個人的には丁度良い長さ。源流域でも取り回しが良い一方で多少開けた場所でも使える長さだと思う。

仕舞寸法が約35cmとかなり短く、5本継なのに70gと軽量なのが良い。

最近流行りのグラス素材でなくカーボングラファイトなのも気になる所。軽量ルアーをフリップで投げる時はグラスのしなやかさが使いやすかったりもするが・・・投げ心地はどうなんだろう。

パッケージ

今回は通販で購入したのでこんな感じの紙管に入って送られてきた。

この時点でかなり小さくて軽かったのでビックリ。

開けてみて更にビックリ。中身は↓がビニール袋に入っていたが、その軽さに圧倒された。

手持ちのマルチピースロッドの中でも最短の仕舞寸法。

外観など

開けてみるとこんな感じ↓

黒と茶色を基調としたブランクがシックな雰囲気。グリップにも高級感がある。

グリップエンドはエポキシコーティングされている模様。

エンド側から見るとこんな感じ↓生産国は中国。

ビニールを剥がすとこんな感じ↓

コルクは滑らかで目抜けも殆ど無し。

リールシートはこんな感じ↓

ダブルリングの金具は動きも滑らかで、ブロンズカラーなのも良い感じ。

フォアグリップも綺麗。

バット部との接続部はこんな感じ↓

バット部の飾り巻きがフェンウィックらしい。

ロゴ部分も変わらないデザイン。

ジョイント部はしっかり長さがあり、接続にも安心感がある。

ガイドはこんな感じ↓

ガイドは結構小さ目。

仕舞寸法は実測で約34cmと、キッチリカタログ範囲内。

重量について

随分軽いな・・・と思って量ってみたら67.5gしかなかった。

70gというカタログスペックより更に軽い。

それぞれの重さはこんな感じ↓

組み立ててみた

組み立ててみるとこんな感じ↓

参考までに用途が近いロッドを並べてみた。

上から順に、

・GFS47CUL-5J

・シルバークリークグラスプログレッシブ46ULB-G

・エゲリアネイティブETVC-46XUL

・ズームサファリZMSC-464L

4.7ftなので他のロッド(4.6ft)より少し長い。

長さは実測で約141cm。

他のロッドと比較するとグリップが短めなのも特徴かも。

アクションについて

軽く曲げてみた感じ↓

やや強く曲げてみた感じ↓

強く曲げてみた感じ↓

ティップが柔らかく、バット部が強めなのが印象的。先端から半分くらいでキャストしたり魚とのやり取りをするようなイメージかな。

微妙にジョイント部の曲がりが滑らかでない部分もあるが、まあさほど気になるほどでもない。

リールとの組み合わせ

やはりクラシックな雰囲気のあるロッドなのでアンバサダーとよく合う。

ミリオネアでも良い感じ。

この手のロッドはリールシートの隙間が狭く、ロープロファイルリールが入らなかったりするが・・・

このロッドはしっかりとリールフットが入る。

軽く投げてみた感じ

2.9gの消しゴムを投げてみたが、これくらいの重さでも十分にロッドのしなりで投げる事が可能。

フリップキャストの動画を撮ってみた。(動画:約13MB)

ティップ周りはこんな感じ↓(動画:約25MB)

ロッドの前半分でスパッと投げる感じ。投げた後のブレも少なく、なかなか投げやすい。

他のロッドとの比較

さっき並べてみたロッドと比べてみた。

まず軽さではGFS47CUL-5Jが一番軽い。重量的にはシルバークリークグラスプログレッシブと同じくらいだが、素材がカーボンなので先重り感が少ない分軽く感じる。

柔らかさ的にはシルバークリークの次に柔らかい感じ。ただ、シルバークリークの方が自重で良く曲がる&胴調子なのもあって、キャストはしやすいように感じる。その点で言うとエゲリアネイティブも自重で良く曲がるので、ロッドを曲げて投げる、という事に関してはグラスの方に少し分があるかもしれない。

グリップが一番短いのも一つの特徴で、ワンフィンガーで持つと結構ギリギリの長さ。

個人的にはツーフィンガーで投げて巻く事が殆どなのであまり気にならないが、手が大きい人は注意した方が良いかも。

ガイドのサイズは小さ目。エゲリアネイティブと同じくらいで、シルバークリーク、ズームサファリと比較すると少し小さい。

実釣にて

桂川水系は都留漁協エリアでデビューさせてみた。

リールはミリオネアCTSVとの組み合わせ。

まずは3.5gのAR-Sを使ってみたが、丁度良い感じにロッドがしなってキャストしやすかった。カーボンならではのシャッキリ感もあって、バックハンドやサイドハンドでスパッと投げられる感じ。

感度もなかなかで、スピナーの回転が手元に伝わって来た。

開始30分ほどで無事に初フィッシュをキャッチ。

続いてシンキングミノーを使ってみた。

3.5gのDコンパクトが使いやすかった。アップクロスでトゥイッチをする場合、ティップが柔らかいので軽めのルアーの方がしっかり動かせると思う。

5cm/5gクラスのミノーを使う場合はラインスラックをしっかり取って、大きくロッドを動かすと良いように思う。

で、ミノーでもイワナをキャッチ。

その後、ボトムノックスイマーでも釣れた。

なかなか使いやすくて良いロッドだと思う。

実釣動画

初釣行の動画を撮っておいた↓

【渓流ベイト】フェンウィックのGFS47CUL-5Jを渓流で使ってみた【桂川水系都留エリア】

まとめ

コンパクト且つ軽量で、軽量ルアーを気持ちよく投げられる一方でシャキッとした振り心地。

実際にフィールドで使って見た感じも上々で、軽くて疲れにくく、スパッとキャストする事ができて、ルアーのアクションもしっかり付けられる・・・と、ほぼ不満の無い仕上がりである事がわかった。

頑張って欠点をひねり出すとすれば、フリップキャスト時のキャストフィールはグラスロッドの方が良い・・・くらいかな。GFS47CUL-5Jはティップの戻りが早いので、フリップキャスト時は少しせわしない感じになる。

でもまあこれは慣れれば問題ないと思うので、トータルで見るとかなり良くできたロッドなのではないだろうか。

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