【インプレ】ゼブコ 2020 新33プラチナ【ギア比UPで更に快適に!】

スピンキャストリール
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ICAST2020でお披露目となったゼブコの新33プラチナ

旧モデルもスピンキャストリールの中ではかなり使いやすくて品質もしっかりしていたのだが、それが更にパワーアップしたのが新モデル。

フルメタルボディ、インスタントアンチリバースを含む4/1ボールベアリングなどの仕様はそのままに、4.7:1のギア比で更に実戦向けな仕上がりとなっている。

早速購入してみたのでまずは開封インプレからいってみよう。

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パッケージ

パッケージはブリスターパック。できたら箱の方が良かったのだが・・・まあ選べないので仕方が無い。

裏から見るとこんな感じ↓

記載された仕様を見ると、

・All-metal construction = フルメタル構造

・GlideLine ball bearing for efficient line retrieval = 快適なライン巻き取りの為のグライドラインボールベアリング

・5 bearings (4 stainless + clutch) = 5ベアリング(4ステンレス+クラッチ)

・Instant anti-reverse clutch =インスタントアンチリバースクラッチ

・Pre-spooled with 10lb Zebco Cajun Line = 事前にセットされた10lbライン

といった感じ。

基本的には旧33と同じ仕様だが、グライドラインボールベアリングなるものが違うっぽい。

ちなみに開封して最初にハンドルを回したらめちゃくちゃ回転が重くて焦った。もしかして不良品か!?と思ったが、ハンドルを止めているネジを少し緩めたら直った。

外観など

ハンドルは左ハンドルに入れ替え済み。

左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

フロントカップやハンドルのデザインは現行の33シリーズと同じ感じ。コレより下位モデルの33ではハンドルの付いている部分のボディが黒い樹脂だが、33プラチナは金属でできている。

旧モデルではリールフットにあったフックホルダーが無くなっている。

クラッチボタンはこんな感じ↓

中央が凹んでいて押しやすく、表面加工も滑りにくくなっていて良いのだが、材質はプラそのままといった感じ。

個人的にはロームのラバーコーティングされたボタンが結構好きだったんだけどなぁ。

サイズ感

旧33プラチナと比較するとこんな感じ↓

高さ、長さ、幅などはほぼ同じなので、ボリューム感はほぼ同じ。

旧モデルはフロントカップとリアカバーに光沢のあるデザイン。新モデルはボディ部分がステンレスのヘアーライン仕上げ。どっちが良いかは好みが分かれそうである。

ダイワのスピンキャスト80と並べてみるとこんな感じ↓

33プラチナの方がフロントカップ径が大きいのでサイズ感としては大きいが、高さと長さはほぼ同じ。

重量について

重量はライン込みで297.9g。

旧モデルは282.6gだったので15g程重くなっている事になる。

まあ300gを切ってくれていれば・・・何とか使えるかな。

ハンドルについて

ハンドル長は95mm。

取り付けは従来通りの供回り式で左右入れ替え可能。

旧モデルとの違いはハンドル長とノブの形状。ギア比が上がった分をカバーする為か、新モデルの方が5mm程長くなっている。

新モデルはネジの頭がコインで回せるものでなく、六角レンチで回すタイプになっている。

これだと釣り場で緩んだ時にレンチ持ってないと締められないじゃん・・・

まあ旧モデルのハンドルがそのまま使える事がわかったので、こっちで使うのもアリかも。

ドラグについて

ドラグは旧モデルと同じようにスプールが空転するタイプ。ダイヤルはボディ上面に。

相変わらず調整しやすく、ラインの出も滑らかなのだが、ドラグが出た時のチリチリ音がずいぶん小さくなったような気が・・・グリスが付きすぎなのかもしれないのでそのうちバラして見てみよう。

フロントカップを外してみる

フロントカップについて

フロントカップはカップを反時計回りに少し捻ると開くタイプ。

ここは旧モデルとの互換性無し。

カップ内側はこんな感じ↓

開口径が旧モデルよりかなり小さい。ラインの放出抵抗が大きくなるのでは・・・と思ったりもするが、更に上位モデルのオメガプロやバレットなんかも小さいので、ゼブコ的にこの部分はそんなに大きくなくても大丈夫、という判断なのだろう。

ローターについて

ローター側はこんな感じ↓

ラインを押さえるパッドは黒。材質的には旧モデルと同じっぽい。

ピックアップピンはセラミック製が2本。

裏から見るとこんな感じ↓

旧モデルにあったローラーが付いてないが、新モデルはそれをカバーする仕組みが別に存在する。

GlideLine ball bearing について

ローター内側のローラーの代わりになる仕組みがコレ↓

中央の回転軸に付いている黒い樹脂プレートの下にあるのがボールベアリング。ピックアップピンの土台の樹脂をコレで受ける事によって、樹脂と回転軸の摩擦を最小限に抑える仕組みになっている。

ちなみにGlideLine用のベアリングを外すには、まず手前の黒い樹脂プレートを時計回りに回す。

そうすると樹脂プレートが外れるので、後は手前にベアリングを引っ張れば引き抜く事ができる。

スプールについて

GlideLineシステムを搭載したことの代償か、スプールがワンタッチで外せた旧モデルとは異なり、Eリングでスプールを止める仕組みに逆戻り。

スプール径は外側の樹脂を含めて約51mm。ギア比とスプール径から算出される最大巻取り量は75.2cmとなる。これはかなり高速なのではないだろうか。

実際にラインが巻いてある部分の直径は43.5mmだった。

この場合の巻取り量は約64cmとなる。

もう少しラインを巻いても良さそうなので、実巻取り量で65cmくらいは十分にありそう。これなら夏の渓流なんかでも普通に使えそうである。

ラインキャパシティについて

ラインを外した状態のスプールはこんな感じ↓

旧モデルと違い、上下対象な普通のスプール形状になっている。

2号ナイロンを巻いてみると・・・

150mで満杯といった感じ。

なのでラインキャパシティは2号-150mと覚えておこう。

渓流で使う場合は2号を100m下巻きして、1号を100m巻くと丁度いい感じになる。

最初に2号を巻いて・・・

1号を100m巻くとこんな感じに。

ギアボックスへのアクセス

リアカバーは旧モデルと同様に、クラッチボタンの上にマイナスドライバーを差し込んで、先端を持ち上げながら手前に引くと外れる。

ボタンの上に見える突起にカバーが引っかかって止まっている。

ギア周りはこんな感じ↓

ドライブギアの両端はベアリングで支持されている。ピニオンギアは真鍮製。

グリスがカラカラでドライブギアに白い錆びみたいな物があったので拭きとってグリスアップしておいた。この辺の仕上がりがイマイチな事もあるので、買ったらとりあえず1回開けて中を確認しておいた方が良い。

ロッドに付けてみた感じ

ロッドに付けてみるとこんな感じ↓

旧モデル同様に低重心でクラッチボタンも低いので、ストレートのリールシートとよく合う。

パーミングした感じはこう↓

旧モデル対比で違和感は全くないが、元々結構ボリュームのあるリールなので、手の小さい人にはあまりおススメできない。

部屋で軽く投げてみた感じではこんな感じ↓

・投げた感じは旧33プラチナとほぼ同じ

・巻取り速度はやはり速い。体感で結構違いを感じる。

・巻き心地はGlideLineのおかげもあって滑らか。ただ、旧モデルも結構滑らかなのでほぼ同じ感じ。

・クラッチを戻すのがちょっと固め。

・95mmハンドルは少し長い。個人的には90mの方が好き。

・クラッチボタンを押さえた時のラインの保持力が上がっている気がする。ライン放出口の形状が変わったから・・・かな?

バス釣りに使ってみた

雨が続いていて川は増水してたのでとりあえずバス釣りで使ってみた。

ラインは最初から巻いてあったUSサイズの10lbのままで。ロッドは6ft4in/Lアクションのベイトフィネスロッド。

飛距離について

コーゾースピン7gは約30m。

ポップXは約25m。

ベントミノー106Fは約26m。

ライザーベイトは約32m。

まあ必要十分な飛距離は出るのだが、結構ラインの放出抵抗が大きくあまり飛距離は伸びない感じ。フロントカップの穴が小さくなったのと、最初から巻いてあるラインが固いのが原因かと思うので、ラインを巻き替えて試してみたい。

巻き心地について

巻取り速度が従来の物より速いのでやや重いが、巻き感は滑らかであり、コーゾースピンのブレードが回転してるかどうかといった情報がちゃんと伝わって来る。

パワーも結構あり、ライトプラグを巻いて来るくらいなら対応可能。

でもバズベイトなんかは重すぎて厳しかった。

軽量ルアーも投げられる

軽量ルアー対応能力はベイトより上なので、ネコリグやダウンショットリグもノートラブルで投げられる。

飛距離に目を瞑れば3インチクラスのワームのノーシンカーも投げられる。

2.5gクラスのデルゼ55Fなんかも。

巻取り速度について

実測で65cm/回転くらいあるので、アルファスCTのハイギアの方と大差ない巻取り速度。なので速度に関しては他のリールと比較しても全く違和感が無かった。これはスピンキャスト使いとしてはかなりありがたい状況である。

魚とのやりとり

とりあえず豆バスを何匹かゲット。

サイズは小さいが、魚が手前に泳いできたときにラインが弛まないのが良いと感じた。巻取りが遅いスピンキャストだと結構気になるポイント。

あとはもっと大きいのを掛けたらどうなるか確認したい。

渓流で使ってみた

ナイロン4lbに巻き替えて渓流で使ってみた。

ロッドはファインテール602Lとの組み合わせ。リールフットを削らなくてもギリギリ付いた。

巻取り速度が速いので流れに負ける事無くルアーを引いて来ることができる。

上のような所でミノーのトゥイッチでヒットがあった。残念ながらバレてしまったが、十分に使える事がわかった。

1.6gのスピナーも手返し良く投げられるのが良いところ。とりあえずおチビさんがヒット。

300g近い重量のお陰で片手で投げると手首への負担が大きいが・・・時々両手投げを織り交ぜる事で対応。

なんとか普通のサイズのヤマメを1匹キャッチ。

重ささえ克服すればかなり渓流でも使いやすいリールだと思う。

まとめ

とりあえず軽く触った感じではかなり良い感じ。元々の仕上がりが良かったリールなので、良かった部分はそのままで巻取り速度が上がってるものと考えて良いのではないだろうか。

堅牢なボディでラインキャパシティも十分な事から、バス釣りに使っても良いし、巻取り速度を活かして渓流で使っても良い。

バス釣り、渓流釣りで使ってみたが、どっちでもかなり快適に使える事がわかった。スピンキャストリールはイマイチ使えない、なんて思ってる人には是非1回使ってみて欲しいリールである。

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