【インプレ】バスプロショップス エクストリーム スピンキャスト【巻取り速度最速クラス】

スピンキャストリール
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ハンドル1回転あたりの巻取り量が少な目のスピンキャストの中では最速クラスと言えるのがバスプロショップスのエクストリーム スピンキャストリール。

本体重量は300g近いのだが、400gに近いゼブコのバレットよりは軽いし、値段も手ごろなので一回使ってみたいと思っていた。

で、アメリカの通販サイト:Cabela’sで注文してみた所、注文してから在庫が無いとの連絡があり、残念ながら注文はキャンセルに。

続いてバスプロショップスのサイトには在庫あり、となっていたのでカートに入れてみたが、何故か注文完了にならないというハプニング。

そんな折、日本の釣具店の通販で買えそうだったので注文してみたら、なんとここでも注文後に欠品の連絡が。

よっぽどエクストリームに縁が無いのか・・・と思っていたところで、かなり程度の良い中古品に遭遇。現行モデルの1個前のモデルではあるが、スペックはほぼ一緒なので購入する事にした。

そんな紆余曲折を経て手元に届いたエクストリームをインプレ。

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パッケージ

パッケージはこんな感じ↓

側面にはスペックが記載されている。

4.6:1のギア比からくる27インチ/ハンドル1回転≒69cmの巻取り量がポイント。ベアリングも3/1と最低限必要な部分には入っているっぽい。

反対側には特徴が記載されている。

定価$29.99と低価格ながらアルミフレームなのも好感が持てる。

中身は説明書と・・・

本体の2点。

まあ新品じゃないからもしかしたら他に何か入ってたのかもだが、まあ値段から考えると大したものは入ってないだろう。

外観など

右から↓

前から↓

左から↓

後ろから↓

上から↓

下から↓

斜め上から↓

雰囲気的にはダイワのスピンキャストに似ているが、大き目のフロントカップと、ベイトリールを思わせるスタードラグ付きのオフセットハンドルが特徴的。

左右非対称なボディからもわかるように、ハンドルの左右入れ替えはできない。

造りは金属フレームなだけにしっかりしており、チープさは全く感じない。

ちなみにボディ左側のプレートを反時計回りに少し回すと外す事ができる。

ここからドライブギアを受けているベアリングへの注油と、左側に見えるピニオンギアへの注油をする事ができる。

更にその下の銀色のネジを外すと、ドライブギアに直接給油する事もできる。

リールフットは薄く、リールシートの狭いトラウトロッドなどにも付ける事ができる。

この点はゼブコにも見習って欲しい所である。

重量について

カタログスペックでは10oz/283.49gとの事。実測は・・・

285.1gとほぼカタログ通り。

昨今のリールにしては重い部類に入るが、最近使用しているゼブコの33プラチナが282.6gだったのでほぼ同じ感じ。

ダイワのスピンキャスト80をダブルハンドル化したものが256gなので、これと比較した場合は約30gの差。

まあこのあたりのリールで鍛えておけば違和感なく使えそうである。

サイズ感

エクストリームとスピンキャスト80との比較

スピンキャスト80と並べてみるとこんな感じ↓

フロントカップのサイズはエクストリームの方が一回り大きいが、高さは大体同じ。

ボディとクラッチボタンはエクストリームの方が低いので、パーミングのしやすさ、ボタンの押しやすさはエクストリームの方が良さそうである。

上から見るとこんな感じ↓

フロントカップはエクストリームの方が長い。

エクストリームと33プラチナとの比較

33プラチナと並べてみるとこんな感じ↓

フロントカップ径は33プラチナの方が大きいが、高さはほぼ同じ。

クラッチボタンはエクストリームの方が低い。しかし33プラチナのボタンは角度がちょうど良くて押しやすいので、ここはどっちもどっちかな。

全長は33プラチナの方が短い。

ハンドル&ドラグについて

ハンドルはスピンキャストにしては珍しいスタードラグ付きのオフセットハンドルを搭載。

ハンドル長は95mmかな。

ドラグはスタードラグを緩めるとハンドルが空転し、ローターが滑る事でラインが出る仕組み。なのでスプールは回らない。尚、ラインが出る時はちゃんとクリック音が鳴る。

外してみるとこんな感じ↓

ドラグワッシャーがちょっと小さいのが気になるが・・・とりあえず脱脂してシマノのDG-01を塗っておいた。

ハンドルノブはちょっと凝った形のノブ。素材はシマノのハンドルノブに近い。(古くなるとベタベタになるやつね。)

ドラグノブとハンドルを固定しているネジのカバーも同様のゴムコーティングがされており、ややベタベタしていたのでパーツクリーナーで拭いたら少しマシになった。

フロントカップを外してみる

フロントカップにはロッドのガイドのようなリングが付いている。

外すとこんな感じ↓

素材はアルミ製で、本体にねじ込む仕組みになっている。

ローター&ピックアップピンについて

ローターは鏡面仕上げのステンレス製。

ライン押さえは固めのゴムのような素材。これもスピンキャスト80に近い。

特筆すべきはピックアップピンが太目のローラータイプである事。

裏から見るとこんな感じ。ピックアップピンは1本。

ピックアップピンが出た状態ではピンの内側の樹脂が常に本体シャフトに擦れるのがスピンキャストの特徴だが、本体側の素材は↓の通り真鍮製。ここの滑らかさが巻き心地に直結するので、グリスアップは欠かさないようにしたい。

オシュレート機能について

エクストリームにはスピンキャストにはあまりついていないスプールを上下させる機構が搭載されている。

スプールについて

スプール径は48mm。コレとギア比から計算して求められるハンドル1回転あたりの巻取り量は69.33cm。やや少な目に巻いたとして46mmで計算しても66.44cmとなるので、手持ちのスピンキャストの中では最速である。(※その後ゼブコのバレットと2020版33プラチナを購入したので手持ち最速ではなくなった。)

細い方の直径は22mm。

スプール幅は10mm。

ちなみにドラグの所で触れた通りスプールは回らない仕組みなので、普段のメンテナンスでスプールを外す必要はない。

ラインキャパシティについて

10lb-135ヤードとの事だが、日本規格のラインだとどうなるか。ちょっと懐かしいポパイオリジナルの10lbラインが余ってたので巻いてみた。

135m巻いたらちょうどいいくらいになったので、10lb-135mと覚えておこうと思う。

ロッドに付けてみた感じ

鱒レンジャーCT50 ARMY2に付けるとこんな感じ↓

緑のボディと迷彩が良く合う。

ボディ側を持っても良いし、フロントカップ側を持っても良い。

やはり下側に付いているクラッチは押しやすい。

ちなみに重心を下げる為にフロントカップ位置が結構低いので、オフセットグリップのロッドに付ける時は注意が必要かも。

また、33プラチナと比較すると、エクストリームの方が重心が前寄りになる。

なので片手で投げる時はより手首の力が必要になる。

川で使ってみた

とりあえずベイトフィネスタックルの代わり、という事で、ベイトフィネスロッドと10lbラインの組み合わせで使ってみた。

投げ心地について

本体重量が重く、重心が前寄りなので片手で投げるのはややしんどい・・・が、バスロッドの場合は大体両手で投げるので、重さに関しては特に問題無し。

スピンキャスト特有のラインの放出のスムーズさのお陰で、スモラバをピッチングするのとかは非常にやりやすい。

ただ、右投げの自分としてはやはり左ハンドルが欲しいかな・・・ハンドルが大き目なので、ワンフィンガーで投げるにしてもハンドル位置が時々気になったりするのが惜しい。

飛距離について

ドッグXは約30m飛んだ。

2.5gのスモラバは17~18mくらい。

結構向かい風がきつかったので飛距離チェックはそこそこにしておいたが、まあ必要十分な飛距離は出るイメージ。

巻き心地について

巻取りが早めなだけに多少巻きが重いが、ノイズや振動は少ないので結構スムーズな印象を受けた。

しかし、しばらく使っていたら段々と巻きが重くなって来たので原因を調べてみたらどうやらラインとローターの滑りが悪くなっていたようで、ローターに水をかけてみたらスムーズになった。

10年近く前に買ったポパイのラインのせいなのか・・・?と思ったが、実はこの現象、よくよく観察してみたら33プラチナでも発生しており、こちらもローターに水を掛けたら解消されたので、ラインとローターの滑り性については一考の余地がありそうである。

フッ素コーティングされたラインを使うとどうなるか試してみたい。

ドラグ&魚とのやりとりについて

初釣行でナマズを釣る事ができたが、ドラグについてはちょっと難ありかもしれない。

ローターが逆回転してラインが出て行く仕組みなのだが、加減がなかなか難しい。

ローターは引っ張られる方向に対して垂直に回るので、ラインを出すには緩めに設定する必要がある。(力が100%伝わらないので。)

一方でハンドル側は緩めにすると空転してしまって全然巻き取れなくなるので、引っ張る時は竿で引っ張って、巻き取る時はテンションを緩めて巻く、つまりポンピングのような事をしないといけなくなる。

スピニング感覚で巻き続けたら寄って来る・・・という使い方ができないのは結構しんどい。

その辺をマスターする前に鯉が喰ってきたのだが、調整に失敗してラインを切られるハプニングが。

ちょっと練習が必要かな。

で、その後少し練習してみた。

1.25kgのウェイトを寄せてみると・・・やはり巻きながら寄せるのは無理。というかそこまで締めてしまうと魚が引いたらラインブレイク必至。

なのでやはりポンピングを行う必要がある。

渓流で投げてみた

ラインは8lbに巻き替え。

試しに1.4gのスプーンを投げてみたが、10m先の対岸を狙うには十分な飛距離。

巻取りが早いのでミノーのトゥイッチとかもやりやすい。もう少し慣れたら細糸に変えて渓流デビューもアリかな。

まとめ

値段の割に造りがしっかりしている上にローラーピックアップ、オシュレート機能、巻取りの速さなど、機能的にもかなり良くできたリール。

これでドラグがスプールが回る方式で、かつ左ハンドルがあったら最高なのだが・・・なかなか全て期待通りの物が無いのがスピンキャストリールの魅力でもある。

少なくとも巻取り速度が速く、手返しが良いのは間違いないので、コレが生かせるシチュエーションを模索していこうと思う。

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