フィッシングショーで見てからずっと欲しいと思っていたダイワのミリオネアCT SV。
それがついに発売になったので早速買ってみた。今すぐにでも糸を巻いて水辺に直行したいところだが、生憎サラリーマンなので週末にならないと行けないのが悲しい所。
という事で、まずは旧ミリオネアCV-Xなんかと比較しつつ、開封インプレしてみたいと思う。
尚、今回は左ハンドル&ハイギアのミリオネアCT SV 70SHLを購入。
CT SVスプールはΦ30mmと小さく、ハイギアモデルでも巻き取り量は68cm/巻きと少なめ。なのでハイギアで昨今のバーサタイルモデル同等と見込んで選んでみた次第。折角だから色々使ってみたいしね。
左ハンドルなのはちょっと渓流でも使ってみたい、という思惑から。右利きなのでシングルハンドで投げて、持ち換えずに巻き出せる、というのを狙っている。
※2019/6/2 使用レポート追加
パッケージ&内容物
まず箱はこんな感じ↓
メーカーホームページには載ってないが、パッケージには8lbと10lbのラインキャパも載っている。
開けるとこんな感じ↓
本体、リールフットの傷防止用部品、取説の3点のみ入っている。オイルやらグリスやら収納袋といったオプションは付属していないが、その分余計なコストがかかっていない、と考えたらいいのかな。
外観など
やはり金属削り出しの丸型リールはカッコいい。
いかにも俺丈夫だぜ!と言ってるように見える。
前から↓
後ろから↓
横から↓
millionaireと書いてあるサイドプレートそのものがブレーキダイヤルを兼ねている。11段階と少し少な目&やや回しにくいがカッコいいので良し。
横から↓
上から↓
下から↓
安心の日本製。リールフットの裏にMADE IN JAPANの記載あり。
サイズ感
他のリールと比べるとこんな感じ。
旧ミリオネアCV-X103Lとの比較。
幅や直径などのサイズはほとんど一緒。しかし重量はミリオネアCTSVの方が大分軽い。
タトゥーラSV TWとの比較
やはりタトゥーラの方が前後が長い代わりに高さが低い。ちなみにハンドルノブの形状&ハンドル長さはタトゥーラSVTWと同じだった。
スーパーエラン、バスワンXTとの比較
シマノ派、テイルウォーク派の人は参考に。
最後にミリオネアST10-ACと
これはもう比較したい、というよりただ並べてみたかっただけ。廉価版ミリオネアを手に喜んでた少年が大人になったんだなぁと思うと感慨深い。
重量
本体重量
カタログスペックで210gだが、実測は212.5g
まあ2.5gは誤差&グリスの重さくらいかな。
ちなみにCV-Xは272.9g。ライン込みとはいえかなり重い。これと比較すればかなり軽い。
タトゥーラSVTWは208.7g(糸付き)。
まあコレと大体同じと思えば、やはり金属ボディにしては軽いと言えるだろう。
スプール重量
スプール単体だと9.5g。
コレは何気にアルファスエアより軽いので、ベイトフィネス機としての期待が高まる重さである。
ちなみにアルファスエアは9.6g
スプール寸法
外径
Φ30mmスプールと言うが、Φ30とはスプール外径の事。実測も30mmピッタリ。
細い部分の直径
細い部分は19mm。
スプールが細いと最初に巻かれた部分は巻きぐせがキツくて使い物にならないのでは?と思ったりもしたが、タトゥーラSVTWのスプールの細い部分は約20mmなので実は1mmしか変わらない。
なので、普段タトゥーラSVTWに少な目に糸を巻いてる、という人には是非CTSVスプールをオススメしたい。
スプール幅
幅は約22mm。ちょっと狭いので、親指が太い人はサミングしにくいかもしれない。
シャフト径
シャフト径はΦ3mm。
メカニカルブレーキ
SVコンセプトのリールのメカニカルブレーキはゼロにするのが基本。という事でスプールが左右にカタカタしないギリギリに設定。
ちなみにノブはクリック音のするタイプではない。
糸巻量
カタログスペック
メーカーホームページ&パッケージによるとこんな感じ。
糸巻量(ナイロンlb-m):14-30~60、12-35~70、10-40~80、8-50~100m
12lbを巻いてみた
まずは俺的定番太さである12lbを巻いてみた。
中華製のラインカウンターで70mぴったりでこんな感じ。
スプールエッジから1mmくらいまでラインがあり、丁度マックス、という感じになった。
スプール&ラインで重量を測ってみた。
トータルで15.6g
これは同じくらいの糸を巻いたタトゥーラSVTWより軽いので、よりバーサタイルに使えるのではないかという期待が膨らむ数値である。
タトゥーラは19.0g
ロッドに取り付けた感じ
近くにあった鱒レンジャーCT50に付けてみた。
丸型だがそこまで大きくないのでパーミングしやすく、軽く振ってみた感じだと片手でも問題なく投げられそう。細糸を巻いて渓流ベイトフィネスデビューしようかな。
ちなみに付属のフットカバーを付けるとこんな感じ↓
まあリールフット自体金属で塗装されてないので、あんまり傷も付かないと思うが、気になる人にはありがたいアイテムである。
巻き心地
巻き心地はかなりスムーズでいい感じ。スルスルとノイズ無く回るし、ボディに剛性感があるのでなんか安定してるような印象を受ける。
とりあえず糸を巻いてみただけなので、早いとこルアーを投げて試したい所である。
まとめ
とりあえず開封して糸を巻いただけだが、今のところ非の打ち所無し。
あとは実際にルアーを投げて巻いたらどうか、という所だね。やっぱりまず飛距離が気になるなぁ。
週末にフィールドデビューできたらまた追記しようと思う。
使ってみた感じ
2019/06/02追記
二回の釣行で使ってみた感想を端的にまとめるとこんな感じ。
1)軽量ルアーはよく飛ぶ(ベイトフィネス専用機に迫る勢い)
2)とにかくバックラッシュしやすい。
3)巻き心地はとても滑らか
まず飛距離についてだが、何個か投げてメモった飛距離は大体↓のような感じだった。
ハドルミノーハード 3.0g 飛距離約20m
プチピーナッツ 4.5g 飛距離約24m
スティーズシャッド 4.7g 飛距離約25m
ピーナッツ2 DR 8.8g 飛距離約30m
(写真撮るの忘れた)
シャワーブローズショーティー 16.3g 飛距離約38m
ハドルミノーハードが普通に投げられたのは結構凄いと思う。投げた感じはアルファスエアと大差ない感じ。
プチピーナッツくらいになると、タトゥーラSVでも投げられるけど少しリールに引っ張られる感じがあったが、ミリオネアCT SVだとその感じは無く、従来のSVスプールより軽量ルアーへの適用性は高い。
次にバックラッシュについて。
ちょっと変わった投げ方をしたり、うっかり緩やかな軌道で放ってしまうと凄い勢いでバックラッシュする。
しかも場合によっては切らないと直らないレベルだったりするので困る。ここ何年か直らないバックラッシュは見てなかったのでかなり驚いた。
原因は恐らくレベルワインダーが近い&細すぎる事。
これにより、糸がレベルワインダーとスプールの間で膨らみやすく、更にスペースが少ない事で、一気に膨らんだ糸が邪魔になって後から後からバックラッシュがひどくなる、という事が起きているのではないだろうか。
TWS搭載機だと少し膨らんでも暫く耐えて、いつの間にか直ってる、ってパターンが多いので、「ヤバい」と思ってからサミングしても大体間に合うが、ミリオネアだと「ヤバい」からの余裕が無いと、いう感じかな。
TWSを搭載してくれれば・・・と思う所だが、デザイン的に難しいのかね。
ちなみに、最初70m巻いていたラインを50mくらいに減らしたら大分快適になった。ただ、ネコリグのピッチングなんかで使う時はそれでも常にサミングの用意をして使う方が良い。
最後に巻き心地について。
これはもう素晴らしいの一言。巻き取りの際のノイズが無いので、金属ボディを伝わってスピナーベイトやクランクベイトの振動だけがしっかり手に伝わってくる。
巻き取りトルクも高いので、抵抗の大きいルアーもスルスル巻いて来る事ができる。
という事で、使った感想をまとめるとこんな感じ。
結論:巻物専用機とすればスモールプラッギングが捗る素晴らしいリール
正直なところ「一つでなんでもできる」、というリールではないと思う。
しかし、キッチリとロッドを振り切れるハードルアーとの相性は抜群。グラスコンポジットロッドとの組み合わせで巻物専用で使おうと思う。
おまけ:
早速リールフットのゴムが破れていた。多分最初の付け方が悪かったのかな。締めすぎたか?
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