昨今はグランピングやソロキャンプなど、キャンプが結構なブームとなっており、オシャレなキャンプ用品が色々発売されている。
キャンプと一緒に釣りも楽しみたい、なんて思った場合には、コンパクトなマルチピースのロッドがあると便利なわけだが、オシャレキャンプグッズの中に混ぜても違和感のないロッドがこの度Abuより発売された。
それが今回紹介するZoom Safari(ズームサファリ)。
持ち運びに便利なマルチピースモデルで、アースカラーデザインがクラシックな雰囲気を醸し出している。
こういう雰囲気のロッドは結構値段が高いのでは・・・と思ったら、定価ベースで1万円前後と意外にもお手頃だったのでとりあえず買ってみる事に。
見た目だけでテンションの上がるズームサファリをインプレ。
メーカーHP情報
ZoomSafari (ズームサファリ)
2020年5月中旬発売予定
近くの海釣り公園、管理釣り場、池や川、キャンプに持って釣りしよう!
どんなフィールド(海、川、池、湖)でも、
色んな釣り方(エサ釣り、ルアー釣り、投げ釣り、ウキ釣り)で、
様ざまな魚や生き物が釣れる。
子供も大人も楽しめる「カッコよくて、カワイイ」なんでもできる マルチピースロッド。
釣りが楽しくなるロッド ZoomSafari!!近くの海釣り公園、管理釣り場、池や川、キャンプに持って釣りしよう!
どんなフィールド(海、川、池、湖)でも、 色んな釣り方(エサ釣り、ルアー釣り、投げ釣り、ウキ釣り)で、
様ざまな魚や生き物が釣れる。 子供も大人も楽しめる「カッコよくて、カワイイ」なんでもできる マルチピースロッド。
釣りが楽しくなるロッド ZoomSafari!!
ZoomSafari ZMSS-605Lアジ、メバル、トラウト、バス、シーバス、メッキ、根魚、イカなどの釣りが得意なロッド
製品特徴
・コンパクトなマルチピース設計
ZMSS-404ULは 4本継
ZMSS-505L/605L/705ML/805Mは5本継
・ジョイント部のブランクスの曲がりがよりスムースとなる、スピゴットジョイント(印籠継)採用
・FujiIガイド(Oリング)採用
・スウェーデン王室の紋章であるクレストマークをバットエンドにあしらいました。
・専用設計のキャンバス生地 竿袋
・竿の長さで、異なるアースカラーデザインを採用
スペック表
製品ID JAN/UPC 製品名 タイプ 継数 全長(ft/cm) 仕舞(cm) 標準自重(g) 先径(mm) ルアー(g) ライン(lb) 使用材料 パワー テーパー/アクション 製法 メーカー希望本体価格(税抜) 1527590 036282991705 ZoomSafari ZMSS-404UL SP 4 4’0″ / 122 37.3 76 2~6 3~6 カーボン95%,グラス5% UL/ウルトラライト FR/レギュラーファースト チューブラー ¥9,500 1526879 036282991422 ZoomSafari ZMSS-505L SP 5 5’0″ / 152 35.6 88 2~8 3~6 カーボン95%,グラス5% L/ライト FR/レギュラーファースト チューブラー ¥10,500 1526880 036282991439 ZoomSafari ZMSS-605L SP 5 6’0″ / 183 42.0 113 2~10 4~8 カーボン95%,グラス5% L/ライト F/ファースト チューブラー ¥11,500 1526881 036282991446 ZoomSafari ZMSS-705ML SP 5 7’0″ / 213 49.4 144 3~20 4~10 カーボン95%,グラス5% ML/ミディアムライト F/ファースト チューブラー ¥12,500 1526882 036282991453 ZoomSafari ZMSS-805M SP 5 8’0″ / 244 56.5 147 5~25 8~12 カーボン95%,グラス5% M/ミディアム FR/レギュラーファースト チューブラー ¥13,500
長さ違いで計5種類がラインアップされている。長さが伸びるとそれに合わせて適合ルアーウェイトが重く、適合ラインが太くなり、より大きな対象魚を狙えるといった構成になっている。
で、今回購入したのは6ftモデルであるZMSS-605L。
中流域でのトラウトとバスで使う予定。
パッケージ
今回はネット通販で買ったので、↓のような筒に入っていた。
開けてみるとこんな感じ↓赤いキャンパス地の袋に入っている。
折りたたんだ状態だと片側にロゴがあり、反対側に取っ手がついている。
開いてみるとこんな感じ↓
ひっくり返してみるとこんな感じ↓
中には保証書とロッドが入っている。
上から順に、先端部分、先端から2番目、バット部、グリップ、先端から3番目の順に収納されていた。(組み立てた状態では1番目、2番目、3番目、バット、グリップの順)
それぞれの区画の幅が微妙に異なるので覚えておいた方がいいかも。
順番を直すとこうなる↓
カラシ色のブランクと2色のコルクを使用したグリップが良い感じ。
各部の外観など
グリップ部
まずはグリップから。コルクグリップに巻かれていたビニールを剥がすとこんな感じ↓
コルクの表面は滑らかで持ちやすい。グリップエンドの刻印がまたオシャレである。
リールシートはFuji製。フォアグリップが無く、トップ側はアルミのリングだけといったシンプルな構造。
グリップエンドにはエンブレムが。
エンド部のグリップ径は約24mm。
トップ側も24mm。
グリップ部の重量は85.2g。
バット部
バット部分はこんな感じ↓
ガイドなどはついてなく、ロゴとスペックが記載されている。重量は12.4g。
元径は約8.5mm。
ジョイントしてみるとこんな感じ。なかなか精度が良く、差し込む時に空気が溜まって一瞬エアサスのような感じになる。
トップから3番目
トップから3番目のパーツはこんな感じ↓
バットガイドはここについている。重量は11.4g。
ガイドを拡大するとこんな感じ↓
ガイドはFujiのハードガイド。
トップから2番目
2番目はこんな感じ↓
ガイドが2個ついており、重量は5.7g。
トップ部
トップ部はこんな感じ↓
トップガイドを含めて4個のガイドがついている。重量は2.8g。
トップガイドはこんな感じ↓
先径は約1.5mm。
重量について
カタログスペックでは113g。実測は・・・
117.7gとやや重め。まあジョイントが多い分誤差も出やすいのであろう。
組み立ててみる
全部繋いでリールを付けてみた。
2000番~2500番のリールがサイズ的に丁度いい感じ。メーカーのHPで見た感じよりはグリップがスリム。
ロッドアクション
ちょっと曲げてみた。
強めに曲げた感じ↓
弱めに曲げた感じ↓
ファーストアクションとの事だが、レギュラー寄りの曲がり方といった印象。ジョイントが多い分振るとやや先重り感はあるが、曲がり具合はジョイントを感じない綺麗なカーブを描いている。
仕舞寸法について
袋に入った状態だと46.5cmくらい。47cmあれば十分に収納できると思う。
また、袋を使用せずに限界まで短いスペースに収める場合は、一番長い部分の長さを考慮する必要がある。
下を揃えた状態だとバット部が一番長い。
で、バット部の長さを測ってみると・・・
42.7cmという結果となった。
という訳で、袋を使わない場合は43cmあれば入る、という事になる。
投げてみた感じ
ちょっと散歩のついでに試投してきた。
リールはフロロ5lbを巻いた15レブロス2506。フロロは暴れやすいが、それでもバットにラインが当たらないかを確認する。
まずはヤバイチュッパミニ(約4g)から。
4gでもしっかり竿が曲がって投げられるのでなかなか気持ち良く飛ばせる。
続いてDOG-X(約8.5g)を投げてみた。
この辺が気持ちよく投げられる範囲の上限、といった印象。飛距離は約30mと十分な感じ。
ちなみに思いっきり投げてもラインがバット部に当たる事は無かった。
続いて1/2ozのジャイアントDOG-Xでテスト。
やはり1/2オンスは適用外なので、曲がりすぎてあまり飛ばないといった状態になった。
じゃあ逆に軽い方は・・・?という事で1.8gのコサジを投げてみた。
軽い方は適用範囲を超えても結構イケそう。ジョイントのせいで先端がやや重めなので、無負荷で振っても結構竿がしなるのが良い方向に作用しているっぽい。ちょっとグラスにも近い感じ。
そんなわけで、スモールクランクを巻くのにも結構向いている気がする。
ネコリグやダウンショットとの相性も悪くない。
割とマルチに使えるイメージだが、ミドストをするにはティップのコントロールが難しく、できなくはないがやりにくい・・・といった感じだった。
トータル的にみると結構バランス良くできており、ハードルアーからソフトルアーまでそれなりに扱えちゃう、といった感じかな。
グリップの長さも丁度良く、ダブルハンドで思いっきり振る事ができる。
見た目的に合うリール
クラシカルな雰囲気なのでやはりオールドリールと合わせたい。
↑はズームサファリ用に買ったガルシア3800。個人的には完璧な組み合わせだと思う。
ガルシア3800って何?という人はコチラから↓
また、アブの500シリーズとも相性が良さそうなので、現行品である506MK2と合わせてみたらこうなった↓
これはこれでアリだと思う。
性能的には506MK2はかなり使いやすいので、実用面も兼ね備えている組み合わせ。
まとめ
ちょっと使ってみた感じからすると、性能的には1万円そこそこのパックロッドにしては必要十分といった感じ。
敢えて尖ったスペックにするのではなく、満遍なく色々な用途に対応できるようにできているので、コンセプトの通りルアーは勿論エサ釣りやちょい投げでも使いやすそうな印象である。
それでいて見た目もバッチリなので、アウトドアのお供に是非!といったところかと思う。