【インプレ】ヒトトキワークス ラントマン / HitotokiWorks RUNTMAN【低弾性カーボンのショートロッド】

トラウトロッド
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渓流ベイトをやっていると、

①柔らかいロッドを曲げこんで投げるキャストの楽しさ

②シンキングミノーを軽快に操作する楽しさ

の2つを楽しみたいと思う事が多いのだが、これら二つを両立させるのは意外と難しい。

①を追求しすぎると柔らかすぎて②が成立しなくなるし、逆もまた然り、である。

ロッドを短くすると更に両立させるのが難しくなるので、源流域で気持ちよく使えるショートロッド、というのはなかなかありそうで無いのが現状である。

そんな中で一つの答えになりそうなのが今回紹介するヒトトキワークスのラントマン

昨今のUDグラスブームに乗らず、細身&肉厚な低弾性カーボンを採用する事で、カーボンでありながらグラスソリッドにも近いアクションを実現しているという一風変わったコンセプトのロッドである。

買ってみた&使ってみたので、フィールドでの使用感も含めてインプレしてみたいと思う。

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基本情報

以下、メーカーHPより抜粋↓

RUNTMAN(ベイトタイプ)

35,000円(税抜)

全長:950mm
先径:約1.4mm
継数:1ピース
※チャンピオンフェルール仕様
適合ルアー:1~7g
適合ライン:4~10lb
アクション:ミディアム
パワー:UL

出典:https://hitotokiworks.com/

グリップは付属せず、チャンピオンフェルール付きのロッドと袋のセット、という販売形態となっている。

定価35,000円(税抜)と結構いいお値段ではあるが、他に無いコンセプトのロッド&信頼の日本製なのでまあこれくらいは・・・といった所かな。

外観など

早速同社のグリップに取り付けてみたのがコチラ↓

今回はカスタムスレッドモデルを中古で購入。緑のスレッドがなかなか綺麗である。

ジョイント部分はフェルール仕様。ヒトトキワークスのフェルールなので、掴む部分の直径はφ9mmとなっている。

適合ルアー重量、ラインウェイトはカタログスペックの通り。

バットガイドはこんな感じ↓

トップガイドはこんな感じ↓

ガイド配置はこんな感じ↓

長さを測ってみると・・・

ティップからフェルールのジョイント部までで約920mmだった。

ティップ径は実測で1.4mm。

バット径は5.3mmだった。

重量について

重量は実測で13.2g(フェルール込み)だった。

参考までにフェルール化した鱒レンジャーCT40を測ってみると29.1gだった。

この両者の長さは実はほとんど同じなので、ラントマンがかなり軽い事がわかる。

アクションについて

曲げてみるとこんな感じ↓

ミディアムアクションというだけあって、ロッドの真ん中から曲がる感じ。

かといってダルダルなのかというとそうでは無く、振った感じは結構シャキッとしている。自重が軽い事もあって自重で曲がる分が少なく、振った後に振動が収束するのも早いイメージ。

渓流で使ってみた

まずはかなり狭い源流域の渓流で使ってみた。リールはミリオネアCTSV+SV700Sスプールの組み合わせ。

本当はもう少しスプールレスポンスの良いリールをセッティングする予定だったのだが、ライントラブルがあって急遽この組み合わせに。

この場所はルアーを引けるスペースが2-3mしか無いような所ばかりなので、ルアーはAR-Sの3.5gを中心に使用。

で、キャストしてみると・・・思ったより硬めな印象を受けた。比較の対象がいつも使っている鱒レンジャーCT40なので当たり前ではあるが、やはり低弾性とはいえカーボン製で、更に自重が軽い事から、ちょっと強めにバックスイングしないと曲がりが足りない感じになる。

そこへ来て少しレスポンスの悪い本流用のセッティングのミリオネアCTSVを合わせてしまったので、少しルアーが出遅れる感じになってしまった。

慣れれば対応可能なレベルではあったものの、もし同じリールで使うなら鱒レンジャーCT40の方がキャストはしやすいと思う。

一方で、ルアーを操作する、魚を掛ける、魚を獲る、といった点ではラントマンの方が優位だと思う。

適度に張りがあってグラスソリッドよりも感度が良い。それでいて掛けた時にはしっかり曲がるので、最新の軽量スプール搭載のリールと組み合わせるとトータルバランスがかなり良くなると思われる。

そして次の日。今度はもう少し広い場所でリョービのバリウスF200+自作スプールの組み合わせで使ってみた。

自作スプールは重量が約7gと軽量なのでレスポンスは良い方。更にこの日はシルバークリークミノーダートカスタム48S(4.0g)を中心に使用。

この組み合わせだとキャストフィールはかなり良くなった。バックスイングではしっかりロッドが曲がる一方で、振り抜く時にはブレが無い。なので正確なキャストがビシビシ決まるし、短いからといって飛距離が出ない、といった感じもなかった。

そして注目すべきはミノーの操作性。これに関してはかなり良くできていて、キビキビとミノーを動かす事が可能なだけの張りを確保している事がわかった。

ただ、ロッドが短い事でどうしても長めのロッドと比較するとティップの移動量が少なくなるため、アップで使う場合はラインスラックをしっかり取らないとアクションがつけにくいと思うシーンがあった。

これについてはギア比の高いリールと組み合わせる事で解消できると思う。

(バリウスは6.1:1なので最新のハイギアモデルと比較するとやや遅い。)

とはいえちゃんとイワナを釣る事ができたので良かった。

実釣動画

実際に使ってみた時の動画はコチラ↓

【実釣インプレ】ヒトトキワークスのラントマンを使ってみた【HitotokiWorks RUNTMAN】

まとめ

とりあえず2日間使ってみた感想としては、短い長さの制約の中でできる事を可能な限り詰め込んだロッドだという印象を受けた。

しなやかさと張りのバランスが絶妙で、条件が整えばキャストとルアー操作を高い次元で行う事ができるロッドだと思う。

ただ、その実力を最大限に発揮するにはリールの性能も重要だと思う。

手持ちのリールでいうとアルデバランBFS、シルバークリークエアTW、アルファスAIR TWといった高レスポンスのスプールとハイギアを備えたリールと合わせて使うのが良さそうなので、次はこれらのどれかと合わせて使ってみたいと思う。

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