【インプレ】アブガルシア 1044 SYNCROMATCH【アルミボディ&セラミックピン】

スピンキャストリール
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アブの505などの開口の大きいアンダースピンキャストは、初期のモデルは金属ボディで堅牢な造りの反面、ピックアップピンがアルミ製で削れやすい、といった弱点があった。

一方2021年現在の現行モデルである506MKⅡはセラミック製ピックアップピンを採用している代わりにボディが樹脂製なのがちょっと残念だったりする。

それらの間にリリースされたモデルが今回紹介する1044シンクロマッチ

基本構造は505や506MKⅡと同じだが、金属ボディでセラミックピックアップピンを採用したモデルとなっている。

今回そこそこ程度の良い中古を入手できたので、どんな感じか見て行きたいと思う。

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パッケージ

パッケージはこんな感じ↓

オリムピックが販売を担当していた頃のもので、日本語で説明が書いてあった。生産国も日本の模様。

開けてみると・・・

本体とスペアスプールにエコノマイザーに取説、それと収納袋が入っていた。

↑の写真では金属製スプールを外して樹脂のスペアスプールを本体に付けている。

基本スペック

基本仕様はこんな感じ↓

品番 1044
ギア比 1:3.9
糸巻量(m) 0.25mm(2.5号) 130
0.3mm(3号) 100
0.35mm(4.5号) 80
自重(g) 340

・シンクロドラグ機構搭載

・ワンタッチラインリリースシステム

・ギヤロックシステム搭載

・アンチリバーススイッチを装備

外観など

左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

艶消しブラックに四角いボディに丸いフロントカバーといったデザインが何ともカッコイイ。比較的ペイント剥げが少ないのも嬉しい所。

サイズ感

サイズ感としては506MKⅡとほぼ同じ。ちょっとボディのボリュームが1044の方が大きいかな。

フロントカップ径は全く同じなので前から見ると同じ大きさ。

ちなみに昨今のスピニングでいうと2500番~3000番くらいのボリューム感である。

重量について

重量は実測で335.5g(金属スプール装着時)

樹脂スプールにすると317.5g。

506MK2と比較すると20g程重いが、その分アルミボディで堅牢に出来ている。

フロントカバーを開けてみる

フロントカバーを開けるとこんな感じ↓

ローターを外すとこう↓

ピックアップピンはセラミック製が1本。これは506MKⅡと同じ。

スプール側はこんな感じ↓

スプールはワンタッチで取り外しが可能。

フロントカバー、ローター、スプールのいずれも506MK2と互換性があった。

スプール径は約52.5mm。

縁から1.5mmくらい空けて巻く事を考えると糸巻面径は49.5mmとなる。これとギア比から計算すると巻取り速度は60.6cmとなる。

サイドカバーを開けてみる

サイドカバーはハンドル後部のネジを1本外すだけで開ける事ができる。

開けるとこんな感じ↓

真鍮製のフェースギアとピニオンギアが見える。この辺の構造も506MK2と同じ。但し、アンチリバースはラチェット式。(506MK2はインスタントアンチリバース)

フェースギアはゴロ感が激しいが、これについては慣れるしかないだろう。

ラインを巻いてみた

シャロースプールの方にナイロン4lbを80m巻いたらこんな感じに↓

オシュレート機能のお陰でかなり綺麗に巻ける。

ハンドルについて

ハンドルは長さ52mmのシングルハンドル。

オーバーヘッドで投げた時にハンドルの位置が良くないと、勝手にハンドルが回ってピックアップピンが出てしまうという欠点があるので、ダブルハンドルに交換したい。

アンチリバーススイッチ

ボディ中央のON/OFFスイッチで切り替え可能。

ちなみにONにしていてもカリカリと音がしたりはしない。

ドラグについて

ドラグはシンクロドラグを搭載。

ハンドルを逆方向に1/4周回すとドラグ力が設定値マイナス75%まで減る、という仕組み。

個人的にまだ使いこなせていない機能ではあるが、使い方をマスターすれば楽しい気がする。

渓流で使ってみた

早速渓流で使ってみた。

使用感としては506MKとほぼ同じ。人差し指1本でラインのリリースができるので手返しが良い。

スピニングと同じようにフェザリングもできるので、飛距離のコントロールもそれなりにできる。

ハンドル1回転あたりの巻取速度もそこそこにあるのでアップのミノーイングにも対応可能。

で、無時にヤマメをキャッチ。

Dコンパクトでの釣果。

この日はかなり渋くてまともな魚はコレだけだったが、リールとしての使い心地は問題無し。

まとめ

使用感としては506MK2と同じように手返しが良いスピニング、といった感じ。ちょっと本体は重いが、リールがロッドの下に来るのでそこまで重さによるデメリットは感じない。

堅牢さを活かすならもう少し大物を狙いたい所だが・・・本流や湖で使ってみるのがいいかもしれない。

欠点としては既に廃盤で手に入らない所くらいかと思うが、その点については506MK2の部品を流用できるところに使う、といった感じでカバーできたらと思う。

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