【インプレ】デュエル アーマードS【スピンキャストで使えるPE?】

ライン
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

スピンキャストリールはその構造上ローターと言われる金属製の部品にラインが擦れる構造の為、PEラインを使用するとローターが摩耗すると言われている。

また、滑り性の悪いラインを使用するとローターとの摩擦で巻き重りが激しくて使いものにならない、なんて事もあるので、基本的にはPEラインは向いていないと思う。

とはいえPEラインの太さに対する強度や伸びの少なさは魅力なので、何とか使えるラインは無いか・・・と考えた時に行きついたのがデュエルのアーマードS

PE原糸を特殊ポリエチレン樹脂でコーティングする、という製法でPEの強度や伸びの少なさはそのままに、ナイロンやフロロ感覚で使用できるという。

樹脂コーティングによってローターの摩耗や巻き重りが解消するなら儲けもの、という事でとりあえずスピンキャストで使ってみる事にした。

第4の次世代ライン、アーマードSの実力は如何に?

スポンサーリンク

パッケージ

パッケージはこんな感じ↓

PEなのにモノフィラの使い心地、というのが特徴。

裏面の説明書きはこんな感じ↓

●比重1.0で糸フケ減少!

●ナイロン/フロロラインのような適度なコシ・ハリがあり使いやすくトラブルレス!

●初期の伸びが少なく感度が良い!

●同強度のナイロン/フロロラインより細く、樹脂で覆われているため、一般的なブレイドラインより空気抵抗が少なく飛距離UP!

この通りだとすれば正に画期的と言えるライン。ちょっと気になるのがコーティングの耐久性かな。

外観など

今回は0.8号と1号を購入。開封してみるとこんな感じ↓

カラーはカモフラージュグリーン。

ベースはPEラインなので透明感は無い。PEラインのような「編んでます」といった表面の感じでなく、見た目の雰囲気的にはPEとモノフィラの中間、みたいな印象。

すこし引っ張りだしてみるとこんな感じ↓

しっかりと張りがあって、傾けても振っても倒れない。

とはいえナイロンやフロロとは違って手で曲げるとそれなりに曲がり、弾力性という観点では少し弱い感じ。

引っ張った感じはPEラインそのものという感じで、全く伸びなかった。

スピンキャストリールに巻いてみた

今回はアンダースピンUS120XDに巻いてみる事にした。

とりあえずナイロン8lbを下巻きして、その上から巻いていく。

75m程巻いたらこんな感じに↓

それなりに綺麗に巻けている。滑り性の悪いPEを巻くと巻き上がりがぐちゃぐちゃになったりするので、まず第一段階はクリア、というところかな。

室内でテスト

とりあえず室内で100回程投げてみた。

3.5g、5gのウェイトを投げて巻く分には巻き重りは大丈夫そう。

ラインに張りがあるおかげでティップにラインが絡んだり、という事はなかったが、↑の写真の通り、ナイロンライン並みに巻き癖は付く。

まあ軽く引っ張れば伸びるので実用上の問題は無さげ。

フィールドにて

まずはバス釣りで使用する事に。ラインは1号、ロッドはメジャークラフトのスピードスタイルSSS-S682L/SFS。

ソリッドティップでティップはUL並みに柔らかいが、バットはLパワー。小型ワームのノーシンカーからライトプラグまでカバーできるロッドなので、リールがうまく機能すればかなり幅広く使えるはず。

飛距離について

飛距離は1号ナイロンとほぼ変わらない印象。なので同強度のナイロンと比較したら圧倒的に飛ぶと思う。

2インチワームのノーシンカーも普通に投げられる。

重さのあるスピンテールジグなんかは気持ちよく飛んでいく。

巻き心地

結構懸念していたのが巻き重りの有無。ラインによっては気になって使いものにならなかったりもするが、アーマードSはかなり快適に巻ける事がわかった。

シャッドなんかだと全然余裕で巻ける。伸びが無いので手元にブルブルと振動が伝わってくるのが気持ちいい。

小さいクランクなんかも良い感じに引ける。スムーズさではフッ素コーティングされたナイロンラインと同等以上だと思われる。

使用感はやはりナイロンに近い。適度に張りがあって、ラインを緩めたり細かくシェイクさせたりしてもトラブルが無いので、ミドストやホバストなんかもやりやすかった。

魚とのやりとり

とりあえず小バスを何匹かゲット。

アクションを付けたりする時の伸びの無さはPEラインなので、キビキビとルアーを動かす事が可能。フッキングした時もロスなくしっかり力が伝わるので、フックがしっかり刺さっていた印象だった。

伸びが少ない分バラしやすくはなるのだが、そこはティップの柔らかいロッドでカバー。とりあえず10匹程釣った感じではナイロン対比でバラシが増えた、という事は無かった。

強度について

強度は1号で約15lbと、スペック上はかなりの強度を誇る。

直結でスナッグレスネコを付けて枝の中に放り込んでみたが、少々擦れたくらいでは切れなさそうな感じだった。パワーフィネス用ラインとしても結構優秀なのではないだろうか。

比重について

比重は1.0という事で、基本的には浮きも沈みもしない。

なのでトップウォーターを使えばラインは水面をキープしているし、ダウンショット何かを沈めれば素直に沈んで行く。素直で使いやすい、といった印象。

コーティングの寿命について

とりあえず4時間×2日程使用したところ、先端1mくらいの部分はコーティングが剥がれてきたようで、2日目の帰りがけに1回ティップにラインが絡まるトラブルが発生した。

先っちょだけ切ったらすぐ解消したので、先端の部分だけ気になったら切る、という感じで使えばまだまだ大丈夫そう。どこまで持つかは今後様子を見て行こうと思う。

→4釣行(各4時間程度)では↓の写真のような感じに。先端部分のコーティングが白っぽくなってきた。とはいえまだ毛羽立つほどではない。

→6釣行後には結構摩擦がきつくなってきた気が。

なのでとりあえず白くなった部分をカット。これでまたどうなるか見てみよう。

8釣行後に更に白い部分をカットしたら残りが30mくらいになったので改めて巻き直す事に。再度75m巻いておいた。

ローターの摩耗について

とりあえず2日使った後はこんな感じ↓

ナイロンを使っていた時点で軽く跡がついていた程度で、今のところそこから変化は無さそう。

ラインのコーティングが剥がれて毛羽立ってくるとラインが砂の微粒子を持って帰って来る→削れる、といった流れになると思うので、ラインの様子を見ながら摩耗具合を見て行きたい。

→合計4釣行(各4時間程度)では状況に変化無し。

→合計6釣行(各4時間程度)でこんな感じ↓ちょっと溝が付いてきたかも。

→8釣行後でこんな感じに↓6釣行目とあんまり変わってない気がする。

まとめ

とりあえず今の所はスピンキャストでも全然使えている、といった感じ。

コレによって軽量ルアーやライトプラグ、更にはカバー周りまで1本でカバーできるようになり、元々のスピンキャストの特性である手返しの良さ、トラブルの少なさも合わさってかなり戦闘力が上がったように思う。

後はどれくらいラインとローターが摩耗するか・・・かな。

ちなみにラインそのものの出来がかなり良いと思うので、スピンキャストだけでなくスピニングやベイトで使ってみても良さそう。

タイトルとURLをコピーしました