今回は渓流でベイトタックルを使ってみたいという事で、渓流用ベイトロッドを購入してみた。
買ったのはメジャークラフトのファインテール FSX-B602L。
ライトアクション、長さ2ピースのベイトモデルである。
主な使用目的は、少し開けた中流域でのヘビーシンキングミノーの使用。
少し長め&固めのロッドを使う事で飛距離を稼ぎつつも気持ちよくトゥイッチする、といった感じを希望。
実際に使ってみた所、目的の用途には結構合っているような気がする。
とりあえずその辺含めてファインテールのインプレを。
メーカーによる説明
新ファインテール ストリーム
フルモデルチェンジした<新ファインテール>。
一歩踏み込んだ
特別なベイトモデル、新登場登場から5年・・・ファインテールがさらに完成度を上げて、フルモデルチェンジ。軽くなった究極のガイド「SiC-Sガイド」の多点配置により、感度が飛躍的に向上。ライントラブルを劇的に減少させ、しっかりと魚の引きに追従して曲がることで釣り味の向上とバラシをなくしました。ハイカーボンを使用した超高感度ブランクスは、新しい手法のバイアス設計を施し、さらにクロスフォース製法を採用することで、捻じれを抑えて直進性を持たせました。グリップ部に天然木を惜しみなく使用。厳選された充実のパーツから組み上げられ、さらに高感度でラグジュアリーになった新ファインテール・ストリームモデル。扉を開けば、その進化とポテンシャルが実感できるはずです。
SPEC
SPINNING
Model PRICE(\) 全長(ft) 継数(pcs) ルアー(g) ライン(lb) PEライン(号) アクション JAN FSX-382UL 15,500 3’8” 2 1-8 2-6 0.3-0.8 F 4560350821701 FSX-462UL 16,500 4’6” 2 1-8 2-6 0.3-0.8 F 4560350821718 FSX-502UL 17,000 5’0” 2 1-8 2-6 0.3-0.8 F 4560350821725 FSX-542UL 17,500 5’4” 2 1-8 2-6 0.3-0.8 F 4560350821732 FSX-512L 17,500 5’1” 2 2-10 3-8 0.3-0.8 F 4560350821749 FSX-562L 18,000 5’6” 2 2-10 3-8 0.3-0.8 F 4560350821756 FSX-622L 18,500 6’2” 2 2-10 3-8 0.3-0.8 F 4560350821763 FSX-722L 19,500 7’2” 2 2-10 3-8 0.3-0.8 F 4560350821770 FSX-692ML 19,500 6’9” 2 3-12 4-10 0.4-1.0 RF 4560350821787 FSX-782M 20,500 7’8” 2 4-15 6-12 0.6-1.0 RF 4560350821794 FSX-822MH 21,000 8’2” 2 5-23 8-16 0.8-1.5 RF 4560350821800 ●アクション R:Regular RF:Regular Fast F:Fast EX.F:EX.Fast RS:Regular Slow
●記載の価格はメーカー希望小売価格です。(消費税は含まれておりません)
FSX-382UL ファインテールの代名詞となる「サンパチ」。発売以来、人気のスーパーショートロッドの楽しさを初めて提案したこのモデルは、新しい定番レングスとして認知されました。「釣りの楽しさ」や「不便さを楽しむ」といった今まで気づかなかった新たな楽しみ方を発見させてくれる規格外のスーパーショートロッドを是非、体感してみてください。 FSX-462UL ショートレンジや小スペースでのトリックキャストに特化した、適度なハリとしなやかさを両立させたモデルです。FSX-502ULに比べると短い分少し張りがあります。そのため、ややピッチの速いルアーアクションを行うことが出来るので、テンポの速いキャストとルアー操作でどんどん遡行しながらポイント攻略をしていくアングラーに最適です。 FSX-502UL このモデルには手先感覚の繊細なルアーの操作性を求めました。全体的にやや柔らかめでしなやかで張りのあるブランクスに仕上げてあります。ルアーがしっかりと水を噛んでいることをロッドで感じながらナチュラルなアクションを加え、しっかりとバイトを乗せて魚とのやり取りを楽しむ…。ファインテールのコンセプトが詰まったモデルです。 FSX-542UL 長くも短くもない5フィート4インチの絶妙の長さは、渓流ロッドの新定番となるモデルです。アップストリームにやや軽量なルアーをキャストし、繊細かつナチュラルに操作してしっかりとロッドを曲げて渓流魚のパワーを味わう…。ストリーム・トラウトの楽しさを味わうことを意識した1本です。 FSX-512L ヘビーシンキングミノーのゲーム展開をするには激しいジャークやトゥイッチをリニアに行うことが出来る確かな操作性と、ラインに水圧が掛かった状態でもしっかりと硬い口を貫く確かなフッキング性能が重要です。このモデルに求めたのはハリがあるのにしっかりと曲がるブランクス。狭いフィーディングポイントでルアーを思い通りにキビキビと操作し、大型魚を誘うためのものです。 FSX-562L ナチュラルにルアーを操るだけではスレた大型魚は口を使いません。時には激しくジャークしたり、分厚いボトムの流れの中でルアーを操作して攻略しなければなりません。ティップ部をやや強めにしているのは、抵抗の強いルアーの操作のためと大型魚の硬い口にしっかりとフッキングさせるためです。 FSX-622L 5~7cmクラスのミノーを自在に操るモデル。渓流から本流、ショートからロングレンジまで幅広く対応できるレングスとパワーが魅力のモデルです。前モデルよりの少しだけパワーを持たせてあるので、より不意の大物にも対応することが出来るようになりました。特にレインボーがいる河川では重宝します。 FSX-722L キャストフィールとルアーの繊細な操作性を重視した、しなやかでハリのあるブランクスが特徴です。本流ヤマメ、アマゴ、イワナ、サツキマスやレインボー等、早い流れの中で思い通りにルアーを操作するのに適しています。ルアーへの鋭いチェイスからのバイト、そしてローリング。ハイスピードで疾走する魚の引きに追従し、しっかりと曲げて獲るファインテールのコンセプトが詰まったモデルです。 FSX-692ML 湖でのスプーンから中・本流まで、様々なフィールドで活躍するモデルです。サイドキャストも容易に出来るので、盛期の本流のストラクチャーにタイトに着いた大型魚を狙って掛け、しっかり曲げて魚をコントロールして寄せることが出来きます。しなやかさの中にトルクフルなパワーを持たせてあるので、流れの中で暴れまくる大型魚も安心感をもって対応することが出来ます。 FSX-782M 小・中規模の本流のサクラマスからスーパーレインボーのテクニカルなゲームに最適です。狙った流れやストラクチャーにピンポイントで打ち込めるようにティップ部はソフトに仕上げました。渓流感覚で手返し良くキャストを繰り返し、トゥイッチをして攻める。スピーディな本流ゲームを可能にしました。 FSX-822MH 新しいバイアス製法によってしなやかで強くなったブランクス。軽量なNEWガイドのSic-Sにより、更に振り抜けが良くなりました。前モデルよりのややバットにパワーを持たせてありますが、流れの中のサクラマスなどの大型魚のパワーをしっかりと受け止めるファインテールならではの曲げて獲るブランクスの安心感は健在です。
BAIT
Model PRICE(\) 全長(ft) 継数(pcs) ルアー(g) ライン(lb) PEライン(号) アクション JAN FSX-B382UL 17,000 3’8” 2 1-8 2-6 0.3-0.8 F 4560350821831 FSX-B4102UL 18,000 4’10” 2 1-8 2-6 0.3-0.8 RF 4560350821848 FSX-B452L 18,000 4’5” 2 2-10 3-8 0.3-0.8 F 4560350821862 FSX-B502L 18,500 5’0” 2 2-10 3-8 0.3-0.8 F 4560350821855 FSX-B602L 19800 6’0” 2 2-10 3-8 0.3-0.8 RF 4560350821879 FSX-B722MH 21500 7’2” 2 5-23 8-16 0.8-1.5 RF 4560350821886 FSX-B822MH 22500 8’2” 2 5-23 8-16 0.8-1.5 RF 4560350821893 ●アクション R:Regular RF:Regular Fast F:Fast EX.F:EX.Fast RS:Regular Slow
●記載の価格はメーカー希望小売価格です。(消費税は含まれておりません)
FSX-B382UL スーパーショートロッドの利点が最大限に生きるのはこのベイトモデルです。特に手返しの速い低弾道のアンダーキャストなど、周りの障害物を気にせずに振り回せる快適な使用感は一度体感したら手放せなくなる楽しさです。前モデルよりもティップ部をややソフトにしバット部はややハードに仕上げたことにより、自分の体にルアーを引っ掛けるトラブルを軽減しました。 FSX-B4102UL 全体的にしっかりと曲がるブランクスに仕上げてありますので、ベイト初心者でもしっかりとルアーウェイトを感じられるフィールリングで思い通りにルアーをキャストすることができます。ファインテールのしなやかに曲げて楽しむコンセプトが詰めこまれたベイトモデルです。 FSX-B452L しなやかでハリのあるブランクスです。ファーストテーパーに仕上げてあるので、アップストリームでもテンポ良くルアーを操作することが出来ます。ベイト初心者には少しキャストが難しいかもしれませんが、アップストリームでのルアー操作性に重点置いたこのモデルは、リニアなルアーアクションを可能にしました。 FSX-B502L 大型魚の硬い口にフックを確実に貫通させるために全体的にハードに仕上げました。特に大型のイワナや秋口のヤマメやアマゴの口は非常に硬くなっています。柔らかいロッドを使っていると、貴重なバイトもフックが刺さらずにヘッドシェイクで外されてしまうことがあります。そういった大型魚を確実に獲るためのアグレッシブモデルです。 FSX-B602L 求めたのは取りまわしの良いレングスと、シャープなブランクス。傾斜のないセミロングのリアグリップは、ロングキャスト時に片手を添えたり、フリップキャストやファイト時にリアグリップを腕に当てることでアングラーをアシスト。ストラクチャーにタイトに付いたトラウトを攻略するために欠かせない要素をふんだんに詰め込んだモデル。 FSX-B722MH 中規模河川でのサクラマスやレインボー、湿原河川や湖でのトラウトなど様々なフィールドで活躍。厳寒期での使用を想定した大きめのガイド設定で、ナイロンライン直結や、極太リーダーの使用も問題なし。レギュラーテーパーに近い調子で、ロングキャストからフリップキャストまで、ルアーウェイトをしっかり背負った感覚でのキャストが可能。 FSX-B822MH 本流域でのサクラマスや大型レインボー、湖でのロングキャストにベストマッチ。フルキャストを想定したガイド設定はキャスト時の振り抜けの良さとバタつきを軽減。ヘビーシンキングミノーの操作もシャープ。本流のボトムの不雑な流れにもベイトタックルならではのダイレクトな操作感でバイブレーション、スプーンを送り込み、手元に鋭い感度を伝える。 SiC-Sガイド
軽量新型SIC [S-SIC] リング搭載のKシリーズガイドセッティング。高性能リングと軽く信頼性の高いフレームのガイドです。
クロスフォース
シャープな高弾性カーボンをメインマテリアルに、バット部にはクロスフォース搭載で操作性とコントロール性を向上。
出典:メジャークラフト
とりあえず今回買ったのはFSX-B602Lだが、ラインナップが豊富なのが良い。コレが良い感じだったらスピニング用とかも検討してみようかな。
外観など
まず袋はこんな感じ。とりあえず普通に竿袋である。
真ん中に入ってる札はこんな感じ↓
定価は\19,800(税抜)。生産国は中国である。
肝心の中身はこんな感じ↓
ツーピースで少し長め(シングルハンド用としては)のリアグリップが特徴的。
ロゴとスペック部を拡大するとこんな感じ↓
全長について
スペック上ではジャスト6ft。実際に測ってみると・・・
183.6cmといったところ。6ft = 182.88cmなので誤差は1cm未満。ほぼカタログ通りと言える。
重量について
本体重量はカタログに記載が無い。重量を測定してみる。
明石のタコ飯の容器をスケールに乗せ、重量をゼロにセット。
これにロッドを立てて量ってみると・・・
実測は79.0g。これくらいなら十分片手で扱う事ができる。
ガイドについて
軽量なS-SICガイドを搭載。
バットガイドはこんな感じ↓
ティップガイドはこんな感じ↓
続いてこんな感じ↓
全体はこんな感じ↓全部で9個のガイドが配置されている。
SIC-Sガイドは薄くて軽いので、振ったときの軽さにかなり影響があると思う。
鱒レンジャーCT40との比較↓
なので6ftという長さの割には重さを感じない。
バット部のX巻きについて
バット部には強度確保の為のX巻きが。
グリップの先からバットガイドまで巻かれている。
グリップについて
メジャークラフトオリジナルのリールシート&高級コルク使用、と札に書いてあった。
2重の固定リングはガッチリ閉まるようになっており、使用中の緩みは全然なかった。
ただ、リールフットが入る部分が結構狭めな点については注意した方が良い。
どういう事かというと・・・
まず、オメガプロのようなリールフットが厚いリールは入らない。
また、先端は入っても、全体的に厚めのリールフットの場合(樹脂のものとか)を入れると、前側のリールシートが結構斜めになる。
例えばこんな感じね↓
この場合、使用に問題は無いとは思うが、気になる人にはおススメしない。
なので基本的には金属製の薄いリールフットと相性が良い。
ミリオネアCTとの組み合わせ↓
また、高級コルクというだけあって、表面の滑らかさが安いモデルとはちょっと違う気がする。
鱒レンジャーCTとの比較。写真では伝わらないと思うが、表面の触り心地には結構差がある。
リールとの組み合わせ
前述の通り、リールフットが薄いものがおススメ
ミリオネアCT SVと↓
アルファスAIRと↓
デザイン的にはミリオネアとの組み合わせがカッコいいが、今回はアルファスAIRと組み合わせて使ってみた。
アクションについて
アクションは正しくレギュラーファーストといった感じ。
7:3くらいで曲がる。
使ってみた感じ
5gのシンキングミノーの場合
とりあえず予定通り、少し開けた渓流でヘビーシンキングミノーの代表格、Dコンタクト50 TYPE2を投げてみた。
ルアー重量は約5g。これくらいだと少し振っただけでしっかりロッドに重みが乗り、ロッドの反発を利用できるので片手でもしっかり飛ばせる。
柔らかいスピニングで投げるより飛距離はしっかり出る一方、サミングがしやすいので飛びすぎる事もなく、対岸ギリギリを攻めるのがすごくやりやすい。
アクションもレギュラーファーストでトゥイッチした時にティップが曲がり過ぎず、キビキビとアクションさせる事ができる。
適合ルアーの2-10gのど真ん中とも言えるルアーはキッチリ使える事がわかった。まずは目的達成である。
3gのスプーンの場合
今度は3gのスプーン、ドロップダイヤを投げてみた。
3gあれば片手でもロッドの反発を生かせるくらい振れる。
実際に釣れたのはミノーでなくスプーンだった。まあ結果オーライという事で。
2.1gのスピナーについて
AR-S 2.1gを投げてみた。これはちょっとしんどい。一応2g~とは書いてあるが、これだとほとんどロッドが曲がらないため、ルアーがかなり出遅れる感じになる。
リール的にも初動がしんどいようで、ロッドと合わせて出遅れる感じ。
両手で思いっきりバックスイングが取れれば・・・とも思ったが、あまり現実的ではなさそうである。
1.4gのスプーンについて
スピナーは空気抵抗が大きいから飛ばないのでは・・・と思い、空気抵抗の少ないスプーンに変えてみたが、結論としてはやっぱし無理な事がわかった。
やはりロッドがしならないと厳しい模様。
スピンキャストリールとの組み合わせで使ってみた
ゼブコのオメガ プロ Z02との組み合わせ。(リールフット入らない問題についてはリールの方を削って解決。)
ラインの放出がスムーズなスピンキャストとの組み合わせであれば、2.2gは勿論、1.6gのAR-Sも普通に投げられる事がわかった。
40Upのニジマスを上げてみたが、パワーには全く不安なし。
ロッドの性能はバッチリである。
60upのナマズも上げられた↓
まとめ
という事で、使って見た結果だが、
・5g前後のヘビーシンキングミノーとの相性はばっちり
・軽量ルアーについては、3g以上のルアーについては快適に使えそう
(リールによっては1g台でも可)
といったところだろうか。
頭上に木があったりするような上流域では長すぎて取り回しが悪いかもしれないが、管理人が行くような開けた渓流では結構使いやすい長さだと思う。
↓こんなイメージのところね。
とりあえずこれから使い込んで行こうと思う。
メジャークラフト 新ファインテール ストリーム FSX-B602L (ベイト)