ダイワの新製品情報に、レブロスがモデルチェンジするとの情報が。
前モデルが15年リリースだったので5年ぶりという事になるわけだが、大きなトピックとしては、
・LTコンセプトによる大幅な軽量化
・ダイワのドラグシステムの最高峰であるATDの搭載
といった点であろうか。
15レブロス、18レガリスを使っている者としては非常に気になるリールである。
とりあえずスペックから旧モデルとの違いを見てみようと思う。
15レブロスの記事はコチラ↓
メーカーHP情報
ハイコストパフォーマンス。
レブロスが待望のLT化により大幅軽量化を実現!
小型スピニングリール新基準「LT」。LTコンセプトにより220g(2500番)を達成。ATD・ロングキャストABSスプール搭載で価格を超えた性能を実現。
『LT(LIGHT TOUGH)』
ボディ、スプール、ハンドルといった細部までの徹底した軽量化へのこだわり。リールの心臓部となるギア、そしてそれを包み込むボディのマテリアルをよりタフなものへと進化させ生まれたダイワ小型スピニングの新基準、それがLTコンセプト。
DAIWA TECHNOLOGY
■ATD[オートマチックドラグシステム]滑り出しがスムーズで魚の引きに追従してなめらかに効き続ける次世代ドラグ。また大型スピニング用のATDはドラグ設定値のパワー変化が少ないのも特徴。従来のドラグはドラグを引き出す長時間のファイトやそんなファイトを繰り返し行った場合、ドラグ力の低下が自ずと起こっていた。ダイワはその部分を突き詰めてドラグ力の低下が少ないドラグを開発。これにより魚がヒットしたらファイトに集中でき、また連続してドラグを使うような良型の魚がヒットしてくる状況でもドラグ値をセッティングし直すことなく使い続けることが可能になった。『ファイト中のドラグ調整が減り、ラインブレイクを防ぎながら魚を速く獲り込むことができる』ドラグである。
■AIR ROTOR[エアローター]
ローター革命とも言うべき独特の形状を持つエアローター。独特の最適リム形状により負荷が分散することで、同等の強度で大幅な軽量化を実現。ローターの軽量化は自重の軽減につながるだけではなく、回転レスポンスが向上することにより、リール自体の『巻き感度』にも寄与。新軽量エアローターの採用は、エキスパートも唸らせる、クラスを越えたレスポンスの高い回転性能を実現した。
レブロス
品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)ギア比 自重
(g)最大ドラグ力
(kg)標準巻糸量
:ナイロン(lb-m)標準巻糸量
:ブレイド(号-m)ベアリング
ボール/ローラーメーカー
希望本体
価格(円)JANコード LT1000S 64 5.2 200 5 2.5-100 0.3-200 4/1 8,500 202909 LT2000S 68 5.2 200 5 3-150 0.4-200 4/1 8,700 202916 LT2000S-XH 81 6.2 200 5 3-150 0.4-200 4/1 8,700 202923 LT2500D 75 5.3 220 10 12-150 1.2-300 4/1 8,900 202930 LT2500S 75 5.3 220 10 4-150 0.6-200 4/1 8,900 202947 LT2500S-H 79 5.6 220 10 4-150 0.6-200 4/1 8,900 202626 LT3000D-C 80 5.3 230 10 16-150 1.5-300 4/1 9,500 202633 LT3000-CH 84 5.6 230 10 8-150 1-200 4/1 9,500 202640 LT3000S-CH-DH 84 5.6 240 10 6-150 0.8-200 4/1 9,900 202657 LT4000-CH 89 5.6 255 12 12-150 1.5-200 4/1 10,300 202664 LT5000D-CH 87 5.6 260 12 25-150 2.5-300 4/1 10,300 202671 LT6000D-H 101 5.7 340 12 30-150 3.0-300 4/1 10,500 202688 出典:ダイワ
やはり大きく異なるのは冒頭で述べた通りLTコンセプトとATDの採用。
2500番で220g達成とあるが、管理人の15レブロス2506Hは270gなので50gも軽くなっている。
これくらい差があると、持った感じでもすぐに違いがわかると思う。
一方レガリスと比較するとレガリスは205gなのでもう一段軽い。
微妙にレガリスの方が値段が高いので差別化を図ったのであろうか・・・
また、15レブロスはエアベールやツイストバスター、クロスラップやリアルインフィニットストッパーなどの細かい機能も製品情報に載せてあったが、今回はその辺が割愛されている。
レガリスはタフデジギヤが明記されているが、レブロスには記載が無いので従来通りのデジギア2なのかな・・・?
外観など
カラーリングは15レブロスを踏襲している感じ。
オレンジのスプール&ハンドル、黒のボディ、リアのメッキパーツは変わっていない。
強いて言えばちょっと黒がグレーっぽいかな。
リールフット部に穴があるのも15と一緒である。
一方で、スプール形状はレガリスに近い。ドラグノブも大径になっている。
LTコンセプトについて
ライト&タフの略なので、平たく言えば、軽くて強い、という事になっている。
非LT機と比較すると本体重量が軽くなり、ドラグ力が上がる、という方向になる。
重量について
重量は15レブロス>>>20レブロス>18レガリスといった所。15と20の差は顕著だが、同じLTコンセプトであるレガリスとの差はそこまで大きくない。
ドラグ力について
15レブロス2506Hは4kgだったが、なんとビックリ20レブロスの2500番台は全て10kgである。
まさしくタフになっていると言える。
ATDについて
ATDは管理人手持ちのリールだと17エクセラーと18レガリスに搭載されているので結構長く使用しているが、文字通りオートマチックで殆ど調整しなくてもいいのが凄い所。
15レブロスのトーナメントドラグだと勢い良く糸が出始めたらどんどん出ていってしまうので途中で少し締めたり、といった作業が必要だが、ATDの場合は負荷が変化しても常にドラグ力は一定のイメージ。
なので適切に調整しておけばグイグイ魚を寄せて来れる。
LC-ABS(ロングキャストABS)スプールについて
説明文では一言しか触れていないが、何気に15レブロスのABSⅡ対比で5%飛距離が伸びるというテクノロジーがLC-ABS。
なので、飛距離についても20レブロスが15レブロスを上回る可能性が高い。
ベアリング数について
ベアリングはボール4のローラー1。
これは15レブロスと同じである。
レガリスよりは1つ少ない設定。
ハンドルノブについて
よく見るとレガリスと同じように、ノブの外側に付いてるメッキパーツに小さい穴が空いている・・・という事は、ハンドルノブの交換が可能なのではと予想。
15レブロスのノブは交換不可だったので、もしホントに変えられるならありがたい。
→2020/2/11 買ってみたら交換できないことが判明。
価格について
15レブロス2506Hの定価は9,100円だったが、同等と思われるLT2500S-Hは8,900円。
性能的に下回る点は無いと思うのだが価格は少し安いという・・・
ちなみに18レガリスLTの2500S-XHは10,500円。この価格差をどう考えるか・・・だが、レガリスの方がギア比が高いので巻き取りが早い。
更にベアリングが1個多いのとタフデジギヤ搭載、んで1600円の差・・・というと正直悩ましい所である。
まとめ
今回はダイワの近いスペックのリールと比較してみたが、単純に価格対機能で考えたら間違いなくコスパ最高の部類に入ると思う。
今からバス釣りを始める人に勧めるならコレかな。
安いリールで何が初心者に優しくないかというと、やはりドラグがイマイチな所。
ドラグがショボくて細糸が使えない
↓
結果太い糸を巻く
↓
飛ばないし釣れない
なんて事になりかねない。
その点、20レブロスなら安心して勧められそうである。
バス釣りだけでなく、細糸がメインになるエリアフィッシングやライトソルト入門にもピッタリ。
ATD搭載機では最安値になるので、ATDを体感したことが無いけどちょっと使ってみようかな、という人にもオススメ。
エリア用にLT1000Sあたりを買ってみようかな・・・
2020/1/20追記
釣りフェスティバルで触ってきた。
やっぱり本体は15レブロス対比軽くなっている。
巻き心地や持った感じは18レガリスとほとんど変わらない。
ラインストッパーも新しいタイプになっていた。
益々レガリスとの差が無いようにも思うが、カタログを貰って見てみたら微妙にボディ素材がDS5とDS4で違ったり、タフデジギアでなくデジギアⅡだったりの違いが。
あと、スプールがレガリスは薄肉アルミに対してレブロスはアルミだったりの違いも。
まあ耐久性は週末アングラー的には実感しづらいところだが、やはり選ぶならギア比とかを気にした方がいいかな。
2020/2/11 追記
買って使ってみた↓