遅ればせながら、ダイワのLT=軽量(LIGHT)&タフ(TOUGH)コンセプトを体感してみたくて買ってみた。
管理人は主に15レブロスと17エクセラーを使用しているが、価格的なグレードとしてはその中間に位置する。
しかし、使ってみると従来のグレードを超えた性能であり、もう初心者に勧めるならコレで決まり!といった印象を受けた。
勿論管理人のようなサンデーアングラーにもピッタリ。
そんな18レガリスLTをインプレ。
メーカーによる説明
レガリス
ハンドルノブS交換可
ソルト対応
LT3000D-C
見て良し、持って良し、回して良しの三拍子が揃ったモデル。
■小型スピニングリール新基準[LT(LIGHT TOUGH)]搭載
■エアローター搭載
■ATD搭載
■タフデジギア『LT(LIGHT TOUGH)』
ボディ、スプール、ハンドルといった細部までの徹底した軽量化へのこだわり。リールの心臓部となるギア、そしてそれを包み込むボディのマテリアルをよりタフなものへと進化させ生まれたダイワ小型スピニングの新基準、それがLT。
「LT」のさらに詳しい説明はこちら▼
DAIWA TECHNOLOGY
■ATD[オートマチックドラグシステム]
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続ける新世代のドラグシステム。従来よりも滑り出しがスムーズなためラインブレイクしにくく、魚に違和感を与えにくいため無駄に暴れさせることが少ない。また作動感に独特の粘りがあって低いドラグ設定値でも一気に走られることが減り、ファイト中のドラグ再調整の頻度が減ってファイトに集中できる。■AIR ROTOR[エアローター]
ローター革命とも言うべき独特の形状を持つエアローター。独特の最適リム形状により負荷が分散することで、同等の強度で大幅な軽量化を実現。ローターの軽量化は自重の軽減につながるだけではなく、回転レスポンスが向上することにより、リール自体の『巻き感度』にも寄与。新軽量エアローターの採用は、エキスパートも唸らせる、クラスを越えたレスポンスの高い回転性能を実現した。■タフデジギア
過酷な環境に耐え抜く、強靭な心臓部が不可欠。滑らかな回転がより長く続く「タフデジギア」。その他の機能・仕様
機能・仕様 特徴 パーフェクトラインストッパー PEなどの細糸にも、リーダーのよう太径糸にも対応した新型ラインストッパー。バステスター陣による実戦テストでも好評。掛けやすく、外れにくく、外し易い。なおかつ軽い。また、修理可能となった点も大幅な進化点。 LC-ABSスプール 飛距離とトラブルレスを実現する新形状スプールデザイン。 レガリス
品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル
1回転)ギア比 自重
(g)最大
ドラグ力
(kg)標準巻糸量 ベアリング
(ボール/
ローラー)ハンドル長
(mm)ノブタイプ メーカー
希望本体
価格(円)JAN
コードナイロン
(lb-m)PE
(号-m)LT1000S 64 5.2 185 5 2-120
2.5-100
3-700.2-210
0.3-200
0.4-1305/1 40 I 10,000 141277 LT2000S 68 5.2 190 5 2.5-200
3-150
4-1000.4-200
0.5-170
0.6-1505/1 45 I 10,000 141284 LT2000S-XH 81 6.2 190 5 2.5-200
3-150
4-1000.4-200
0.5-170
0.6-1505/1 45 I 10,000 141291 LT2500D 75 5.3 210 10 8-220
10-190
12-1501-360
1.2-300
1.5-2305/1 50 I 10,500 141307 LT2500S-XH 87 6.2 205 5 4-150
5-120
6-1000.6-200
0.8-190
1.0-1405/1 55 I 10,500 141314 LT3000D-C 80 5.3 220 10 10-260
12-200
16-1501.2-430
1.5-300
2-2305/1 50 T 10,500 140300 LT3000-CXH 93 6.2 220 10 8-150
10-120
12-1001-200
1.2-190
1.5-1705/1 55 T 10,500 140775 LT3000S-C-DH 80 5.3 230 10 4-230
6-150
8-1000.6-290
0.8-200
1-1905/1 90 I 11,500 140782 LT4000D-C 82 5.2 245 12 10-330
14-230
20-1501.5-430
2-300
2.5-2605/1 55 Tラージ 11,200 140799 LT4000D-CXH 99 6.2 245 12 20-150
14-230
10-3301.5-430
2-300
2.5-2605/1 60 Tラージ 11,200 140805 LT5000D-CXH 105 6.2 250 12 25-150
20-170
14-2602-350
2.5-300
3-2105/1 60 Tラージ 11,200 140812 ※巻糸量は目安であり、メーカー・アイテム・テンションにより異なります。
※RCSハンドルノブS交換可能(ハンドルアームは不可)
※FREAMSとのスプール互換性あり出典:ダイワ
やはり注目すべきはLTコンセプト。軽くて丈夫、というのがこの価格でどこまで実現できているかが気になる所である。
ATD、エアローター、タフデジギアなんかは従来のリールで効果を実証済みなので信頼している。
あと気になるのは新形状スプールとラインストッパーの効果がどれくらいか、という所かな。
パッケージ
箱はこんな感じ。
箱の説明書きはこんな感じ。
2500番で重量205gはやはり凄い。正にLIGHTである。
開けるとこんな感じ。
内容物は本体、取説、調整用ワッシャーの3点のみ。
外観など
右から↓
前から↓
左から↓
上から↓
下から↓
逆転レバー↓
最近は逆転レバーが無い機種も増えてきているが、個人的には必要に思う。
スプールを外すとこんな感じ↓
ハンドルを外すとこんな感じ↓
ハンドルは供回り式。六角穴に六角シャフトを挿入して回転させる仕組みなので僅かにガタはあるがほとんど気になるものではない。
レブロスとの比較
レブロスと比較すると、スプール、ボディ共にレガリスLTの方が少し小さい。
なお生産国はどちらもベトナムの模様。
デザイン的には金×黒でなかなかカッコいい。どんなロッドにも合わせやすい雰囲気だと思う。
重量
カタログスペックだと205g。実測で205.2gとほぼカタログ通り。
レブロスは約270gだったので65gの差。約25%の軽量化ということになる。
ドラグ
ダイワの最上位ドラグであるATDを搭載。大径ドラグノブは操作もしやすい。
ATDはエクセラーにも搭載されているのでもう一年以上使用しているが、文字通りオートマチックで殆ど調整しなくてもいいのが凄い所。
レブロスのトーナメントドラグだと勢い良く糸が出始めたらどんどん出ていってしまうので途中で少し締めたり、といった作業が必要だが、ATDの場合は負荷が変化しても常にドラグ力は一定のイメージ。
なので適切に調整しておけばグイグイ魚を寄せて来れる。
更にレブロス2506では4kg設定だったドラグ力もレガリス2500Sでは5kgになっており、LTコンセプトの名の通りと言えよう。
ちなみに同サイズで深溝スプールの2500Dだとドラグ力は驚きの10kg。太いナイロンラインと合わせて穴釣りなんかで使うのも面白そうである。
パーフェクトラインストッパー
太糸から細糸までしっかり止められるらしい・・・が、管理人的に従来のラインストッパーに不満は無かったのでもう一つ効果を体感できなかった。
とりあえず6lbラインを止めてみた感じは特にストレス無し。まあストレス無しってのが重要なんだけどね。
しかもメーカーHPによると交換できるようになったとの事。今までラインストッパーを交換したことは無かったが、万一壊れた時の事を考えるとありがたい話である。
スプール径
レブロスと比較した時に唯一気になるのがスプールの直径。
糸を巻いてない状態でレガリスが38mm弱、レブロスが41mm。
スプールが細い方が巻き癖は付きやすいので、フロロを使う場合にはレブロスの方が有利である。
そんな訳で、レブロスにはフロロ、レガリスにはナイロンで当面使ってみようと思う。
ちなみにスプールは18フリームスと互換性がある。
糸巻量
6lb-100mということだったのでバスXの6lbを巻いてみた。
バスXには75mおきにシールが貼ってあるのでとりあえず75mで止めるとこんな感じ。
スプールエッジから1mmくらい空いてる感じ。コレははコレでトラブルが少なくていいと思う。
一応100mまで巻くとこんな感じ。
スプールエッジまで0.5mmといったところ。ホントにピッタリである。
ロッドに付けてみた感じ
ローターの回転を指で押さえたり、サミングしたりするのに丁度いいリールフットの長さ。
投げてみた感じ
MLロッドとの組み合わせで投げてみた。
正直LC-ABSスプールの効果は体感できなかったが、1.8gのダウンショットから5gのライトキャロ、5g前後のシャッドまで気持ち良く投げられた。
スプール径が少し大きいレブロスと比較してなんら違和感はなかったので、LC-ABSスプールの効果も少しはあるのかもしれない。
巻いてみた感じ
ハイギヤなので少し重い感じはあるもののすぐ慣れる。また重いと言っても他メーカーのリールと比較すると軽い部類に入る。これはやはりエアローターとタフデジギアの効果というところであろう。
お陰でラインの回収は早く、流れのある川でダウンストリームでルアーを引いてきたり、ライトリグを岸際に入れ、ちょっと誘ってすぐ回収、といった釣りにも対応可能。
あと、レブロスと比較して違うのがノブ形状。
レブロス2506はTシェイプノブだったが、レガリスLTはI型ノブを採用している。
好みの問題かと思うが、個人的には細かい操作をする場合はIシェイプの方が好きである。
ちなみにレブロスではハンドルノブは交換できなかったがレガリスはできる模様。
まとめ
一万円以下で買えるリールにしてはありえないくらいの機能の充実ぶり。
冒頭にも書いたが、今初心者にどのスピニングリールを勧めるか?と聞かれたら間違いなくレガリスを推すと思う。
軽さ、丈夫さ、ライントラブルの少なさ、回転性能、ドラグ性能など、あらゆる点で高い水準にあるリールだと思う。
勿論ベアリングが少なかったり、マグシールド非搭載だったり、ボディ材質がハイエンド機よりやや劣っていたりはするものの、淡水でバス釣りに使うという前提であれば十分過ぎるくらいである。
あとわからないとすれば長期的な耐久性だが、これについてはボチボチ様子を見て行こうと思う。
(まあレブロスのボディ材質がDS4なのに対し、レガリスは少しランクが上のDS5を採用してるので多分大丈夫だと思うんだけどね・・・)