日本最古のリールメーカーにして、今でもコツコツと丸型トラッドリールを作ってくれているのが五十鈴工業。
その中で、渓流ベイトをするならコレが良いのでは・・・と思うのがBC520X キメラ。
キメラというだけに左右非対称ボディとなっており、その分ドライブギアが大きくできる事から6.1:1といったトラッドリールの中では高いギア比を実現。流れの中を引いて来る渓流シーンでも使いやすくなっている。
更にインスタントアンチリバース搭載で、現行リールと比較しても違和感が少なくなっている。
という事で今回はBC520Xをインプレしてみたいと思う。
パッケージ
パッケージはシンプルな段ボール箱。
既にスプールは交換済み。
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
パーミング側から見ると真ん丸だが、ハンドル側から見るとエッグシェイプ。なかなか個性的なデザインである。
サイドカップにはMade in Japanの文字が。五十鈴の丸いエンブレムも良い感じ。
クラッチボタンにも五十鈴のロゴが。
サイズ感
サイズ感はアンバサダー1500CやミリオネアCTSVと同じくらいのイメージ。
同じ五十鈴製のスミスプラッガーと並べるとこんな感じ↓
重量について
マイクロキャストスプールとショートハンドルに替えてある状態で219.3g
アンバサダー1500Cが250gくらいなので、それと比較すると軽い。ミリオネアCTSV対比でも10gくらい重いだけなので、この手のリールの中では軽い方ではないだろうか。
スプールについて
純正スプールは外径34.5mm。
糸巻面の幅は21.5mm。
スプール重量は24.2gとかなりの重さ。
流石にコレで渓流へ行くのはしんどいので、アベイルのスプールに変更。
ナイロン1号を50m巻いて渓流へ。
渓流で使ってみた
早速渓流で使用。ロッドはファインテールグラス FSG-B462ULとの組み合わせ。
まずはDコンタクト(4.5g)から投げてみた。
これはもう余裕でキャスト可能。低弾道で思った所にキャストできる。
続いて3.5gのAR-S。
これもしっかりとキャストできた。
そして2.1gのAR-S。
これは流石にキャスト時の出遅れが顕著だったが、バックスイングを大きく取って早めにリリースすれば投げられたので、オープンエリアなら何とか使えるかも、といった感じ。
なので3g以上あれば安定して投げられる、といったイメージかな。スプール径が大きいので、φ30のミリオネアCTSV+フィネススプールとかφ28のアルファスAIR TWと比較してしまうとやや軽量ルアー対応力では劣るが、単体で見たら十分かと思う。
一方リトリーブに関しては大径スプールと高めのギア比のお陰で最大65cm/ハンドル1回転くらいなので、アップでのミノーイングなんかにも対応可能。
アンバサダーにもハイギアキットはあるが、品薄で手に入らない、ピニオン強度に不安があるといった欠点があるので、その辺を考慮すると益々希少価値があるのではないだろうか。
結果としては無事にイワナをキャッチ。
巻き心地も滑らかでトルクもしっかりあるので、ルアーを巻くのも魚を寄せるのも良い感じ。
実釣動画
初釣行の様子を動画にまとめてみた。
まとめ
使用感としては現行リールに迫る勢いがあり、小渓流で使う分には殆ど遜色ないのでは・・・と思える仕上がりのリールである事がわかった。
勿論遠投性能だったり1g台のルアーを投げる能力だったりは最新リールに劣るかもだが、それを補って余りあるデザイン性があるので、これから使って行こうかと思う・・・って今は9月末、もうすぐ禁漁なので、次は管理釣り場で使ってみようかな。