天然木のグリップってカッコイイよな・・・と思う。
例えばコレとか↓
一度使ってみたいものだが、個人的に5万円はなかなか手が出ない価格帯である。ジョイント式のグリップという選択肢もあるが、グリップ単体で2万円くらいしたりするのでこれまた結構な金額に。
そこでアリエクを徘徊してみたら、約10分の1(約5000円)でウッドグリップのロッドが売られているのを発見。
それが今回紹介するLurekillerの小渓Ⅱ C140UL。
見た目の雰囲気はなかなか良い。4ピースなので携帯性も良さげ。
更にティップはソリッドカーボンで折れにくそうで、FujiのKガイド(アルコナイトリング)を採用しているというのも安心感がある・・・という事でとりあえず買ってみる事にした。
格安ウッドグリップの実力は如何に?
基本スペック
今回購入したモデルのスペックはこんな感じ↓
モデル | Lurekiller 小渓Ⅱ C140UL |
長さ | 1.4m |
適用ライン | 2-8lb |
適用ルアー | 2-7g |
継数 | 4 |
アクション | UL |
コレの他に同じ長さの3ピースモデルと、スピニングモデルが存在する模様。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
収納時の長さは約50cm。
ズームサファリの505Lよりは長く、ファインテールのFTX-50/565Lと同じくらいの長さ。
外観など
開けてみるとこんな感じ↓
袋は内側がフリース素材でクッション性があり、ロッドに傷がつきにくそうな雰囲気。
ロッドはバットジョイントで、グリップ含めて4分割の構成となっている。
グリップ部
まず最も特徴的なグリップをチェック。
やや傾斜した形状になっており、適度に指が引っかかるように加工されている。木目の形状も綺麗。
トリガー部分はアルミ製。黒アルマイト仕上げとなっている。
リールシートはオリジナルの木製で、フロント部分をねじ込む仕組み。
ちょっと残念なのが、本体が回ってしまうタイプな事。締める時にリールフットを擦る事になるので、リール側の傷が気になる所である。
リールを付けるとこんな感じに↓
Lurekillerのロゴは正直無い方が良いと思う。
バット部
ジョイント部はこんな感じ↓
嵌合はしっかりしていて、ずれたりする不安は無し。フックキーパーがあるのがありがたい。
バットセクション全体を見るとこんな感じ↓
6割くらいまではカーボンテープのX巻きで補強されている。
ロゴはこんな感じ↓
ロゴの裏面にはスペックが。
2番とのジョイントはこんな感じ↓
ちなみにガイドはアルコナイトリングのKガイド。
ティップから2番目
2番目はこんな感じ↓
ガイドリングが2個ついていて、ジョイントは両方ともメス側。
ティップとのジョイント部はこんな感じ↓
ティップ部
ティップ部はこんな感じ↓
カーボンソリッドでガイドは5個。マイクロガイドなので軽量。
トップガイドはこんな感じ↓
ティップ径は1mm。
全体イメージ
継いでみるとこんな感じ↓
かなりシャキッとしており、ULとはいえど振ってもブルンブルンと余韻が残ったりしない。
ちなみに長さはキッチリ140cm。スペック通りである。
鱒レンジャーCT40、CT50と比較するとこんな感じ↓
アクションについて
曲げてみるとこんな感じ↓
ソリッドティップなので主にティップが曲がるが、全体としては7:3くらいで曲がっている。レギュラーファースト、といった感じだろうか。
重量について
重量は94.2gとなかなか軽い。
グリップ単体で75g。
ロッド部分は19.3g。
リールと合わせてみた感じ
とりあえずミリオネアGS-2000を付けてみた。
グリップが細目で表面がツルツルしているので最初は落としそうになったが、慣れればなかなか持ちやすい。
リールフットが厚めなゼブコのリール(デルタZD2)も付けられた。
スピンキャストにもよく合う。
大きい方のオメガプロだとバランス悪いかな・・・と思ったけど意外とそんな事は無い。
使ってみた感じ
まずは管理釣り場でデビュー。デルタとの組み合わせ。ラインはナイロン4lb。
硬さ的にはULとLの間くらいの印象。なので1g半ばくらいのスプーンから快適に投げられる感じ。
0.5gとかのは投げられなくはないけど専用ロッドには劣る感じ。
その分やや重めのルアーを扱うのには向いている。シンキングミノーを投げたりアクションさせたり、というのはやりやすかった。
魚を掛けてからはしっかりティップが曲がるのでバラしにくい一方で、バット部はしっかりしているので寄せるパワーもある。この辺はなかなかバランス良くできている印象。
その後自然渓流で少し使ってみた。
マイクロガイドが凍るので12月後半の釣行には向かないが、シャキッとしたアクションのお陰でキャストのコントロールがしやすい。140cm ≒ 4.8ftくらいと短いのもあってフリップキャストなんかもやりやすい。
張りがあるので飛距離も出しやすく、小渓流用ロッドとしては総合的にバランスが良いように思う。
唯一残念なのが少しティップのジョイントが緩みやすい所。小一時間に1回くらい緩んでたので、時々確認する必要がある。
そして再び渓流タイプの管理釣り場で。
この日はこのロッド1本で通したが、クランクとボトム系ルアーの調子が良かった。
結構コンディションの良い魚が釣れたが、しっかりと寄せて獲る事ができた。
フリップキャスト動画
参考までに、フリップキャスト時の動画を。(動画:約3MB)
動画は2.9gの消しゴムを投げた時のものだが、2g台でもしっかりティップが入る。
グラスロッドと比較するとティップで投げているイメージなので、細かい操作がしやすい。小渓の名の通り、小渓流で使いやすいように出来ている。
実釣動画
渓流で使ってみた様子はこんな感じ↓
まとめ
約5千円という価格からしたら大満足な1本だった。
ウッドグリップの見た目だけでなくロッドとしての機能も十分だったので、来シーズンの渓流で使うのが楽しみである。
その後、2021シーズンでは実釣動画の通りアチコチで使ってみたが、ベイトフィネスリールとの組み合わせでも使いやすく、釣果にもつながった。
見た目だけでなく機能的にもおススメできるロッドかと思う。