米Amazonでスピンキャストリールを検索していたら、形状がワタチャンプのBeesとそっくりなリールを見つけた。色とフロントカップの穴加工とハンドルは異なるものの、形状や内部構造はほぼ同じような感じ。
ワタチャンプのBeesはなかなか使い勝手が良いので、もし同じような感じだったらダブルハンドル化できるな・・・と思ってとりあえず買ってみたところ、案の定部品の流用が可能な事がわかった。
という事で、今回はBeesとの互換性にも注目しつつ、Magreelのスピンキャストをインプレしていこうと思う。
スペック情報
メーカーHPは見当たらなかったので、とりあえずAmazonでスペックを見てみるとこんな感じ↓
Enjoy Fishing with MagreelNew member into Magreel family is this Spincast Reel. Featuring with dual pickup system and pre-spooled line, it’s convenient for you to smoothly retrieve and use. Meanwhile, it offers high performance components, high speed gear ratio and left & right hand interchanging… More surprises are waiting for you to explore.
Specifications:
Material: Plastic+ Metal Front
Spool: Aluminum Alloy
Brake Pads: Teflon+ Carbon Fiber+ Stainless Steel
Handle: Aluminum Alloy
Knob: PVC
Factory Default: Right-hand
Bearing: 5+1 double sealed stainless steel; Speed Ratio: 4.3:1
Max Drag: 5kg/11lb
Mono Capacity: 6lb/ 110yards=0.25MM/100M; 10LB/87Yards
Pre-Spooled Line: 6lb, 109yards
Smooth Line OpeningExquisitely-crafted opening reduces the resistance and offers smooth casting, preventing line tangles.
Adjustable DragEasy and flexible to adjust the drag according to actual situation. The max drag is up to 5kg/11lb.
Quick Release SwitchThe thumb switch is scientifically designed for quick release. Simply press down, start to cast and ready to get a big fish!
Left/Right Hand InterchangeableMagreel made this reel with left/right hand interchangeable for retrieve, which caters for every angler’s needs.
Dual Pickup SystemWith the dual pickup system, it’s better to tighten the loose lines and prevent lines tangles. You could quickly get ready for the next cast.
Pre-Spooled Monofilament LineThe spincast reel is pre-spooled with 109 yards of 6lb high quality monofilament fishing lines. Save you much troubles!
出典：Amazon.com
クラッチボタンの丸い凹んだ部分の配置や、ローターのライン押さえのゴムの形状、ドラグ周りを見るとますますワタチャンプっぽい。
ギア比も4.3:1でベアリング数も同じとくれば恐らく互換性があるのでは・・・と想像した次第。
ちなみに価格は23.99ドルとかなり安かった。日本への送料込みでも4000円を切るくらい。日本のアマゾンでも取り扱いはあるようだが、今回見た時は19,627円と激高だった。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
リールの名称が無いのだが、MagreelのSpincast reel、という事でいいのかな。
開けてみるとこんな感じ↓ハンドルは最初は右だったが左へ入れ替え済み。
内容物は本体と簡単な取説の紙1枚のみ。
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
赤と黒、というのはアブマチックやスピンキャスト80と同じ配色なのでスピンキャストによく合う気がする。シャア専用ワタチャンプといった所か。
で、ワタチャンプと並べてみるとこんな感じ↓
やはりサイズ、寸法、形状共に同じに見える。
サイズ感
Beesと同じ・・・と言いたい所だが、一応ゼブコの33プラチナと比較するとこんな感じ↓
サイズ感的な所でいうとほぼ同じ。
重量について
重量はライン込みで278.8g。
Beesが260.7gなので、Magreelの方が少し重い。
ハンドルの違いかと思われるが・・・18gも違うのかな？
フロントカップはBeesの方が少し重いんだけどね・・・
ハンドルについて
ハンドル長は80mm。造りが雑なのでちょっと曲がっている。
ノブは交換できなさそうな感じ。
ハンドルは供回り式。
ちなみにハンドルはナットを外せば交換が可能。
平らな部分の幅が4mmなので、ダイワのハンドルを付ける場合は少し細工が必要。
例えばでミリオネアのハンドルを付けてみた。1mmのアルミ板を挟んでみたら一応付けられた。まあこれだと中心がずれてしまうので、ちゃんとするなら0.5mm厚の板で上下に挟んだ方が良いと思う。
ちなみにシマノ用のハンドルはそのまま付けられる。が、ネジの径が少し細いので、左右方向に少し隙間ができる。
尚、ハンドルについてはBeesと完全互換。
フロントカップを開けてみる
フロントカップを開けるとこんな感じ↓
フロントカップについて
フロントカップを裏から見るとこんな感じ↓
ここはワタチャンプと1点違いがあり、開口部の樹脂カバーがない。
コレが無いと時々ラインが拾えない事があるので、その点ではBeesの方が優秀。ただ、コレがある事で内部が乾きにくいというデメリットもあるが・・・
フロントカップはBeesと互換性あり。
ローターについて
ローターはステンレス製。
回転式のピックアップピンが2本付いている。
裏から見るとこんな感じ↓
構造はBeesと全く同じなので、これも多分互換性がありそう。
スプールについて
スプールはこんな感じ↓
スプール径は50mm。
ギア比から計算するとハンドル1回転あたりの巻取り量は67.5cm。これくらいあれば渓流でも使える。
幅は約8mm。
裏から見るとこんな感じ↓
スプールもBeesと互換性があるので、太さ違いを巻いておけば両方のリールで使い分ける事もできる。
ドラグについて
ドラグは前側に白い樹脂が1枚と、後ろ側にカーボンクロスが1枚。
最初はグリスがあまりついてなかったので、シマノのドラググリスを補充したら滑らかになった。
Beesのドラグ周りはコレ↓ここも構造は同じ。
ギアボックス周り
フロントカップを外して、ハンドルを抜くとリアカバーを外す事ができる。
ピニオンギアは真鍮製。
ドライブギアの両サイドにはベアリングが入っている。
後は多分ピニオン軸に2個ベアリングが入ってるんだろうけど、それだとベアリングは4+1になるような気が・・・ハンドルに入ってるとは思えないし・・・謎だ。
渓流で使ってみた
鱒レンジャーCT50と合わせて渓流で使ってみた。
巻取りの滑らかさはBeesとほぼ同じ。それなりにスムーズに巻いて来る事ができる。
巻取り速度もそこそこあるので、↓くらいの流れの中を引いて来るのは問題なし。
ラインの放出はスムーズで、2.1gのスピナーを快適に投げる事ができる。
この日は3回ほどニジマスがヒットしたのだが・・・残念ながら全部バレてしまったので写真はなし。でも足元まで寄せる事は問題なくできた。
まとめ
結果からすると中身はほぼワタチャンプのBeesと同じであることがわかった。
なので、ダブルハンドルが好きな人にはこっちの方がおススメかも。
一方でデメリットとしては、
・フロントカップの違いで若干ラインを拾えない可能性がBeesより高い
・国内で買うと高い
・サポート体制が謎
といった点があるので、その辺を考慮して選ぶ必要はあると思う。
WataChamp ワタチャンプ Bees ビ−ズ スピンキャストリール
