【インプレ】ダイワ ミリオネア ST-1000【ベイトフィネスに使える!?】

ベイトリール
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昔のダイワの小型丸形リールにミリオネアGSシリーズというものがあり、そのうちのGS-2000については1台所有している。

【インプレ】ダイワ ミリオネア GS-2000【意外と今でも使える?】
スピンキャストリールやオールドスピニングを物色していると、関連する商品とかの欄にアンバサダーの1500Cや2500Cが表示される事が多い。 クラシックでカッコいいリールでルアーを・・・的な発想はオールドスピニングを使う感覚と近く、一度...

これが意外と現代でも通用する感じ。

で、今回紹介したいのがミリオネア ST-1000というリール。

GSシリーズの一番小さいGS-1000Cと似たような構造で、小型丸形ボディにナロースプール採用で、かなり軽量ルアー対応力が高いとの噂が。

運よく新品に近いコンディションの個体を手に入れる事ができたので、どんな感じか見ていきたいと思う。

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基本スペック

スペックはこんな感じ。

ミリオネアST-1000
ギヤー比 1:4.2
標準自重(g) 180
釣力(kg) 実用耐力 3
破壊耐力 6
標準巻糸量(m) 1.5号 110
2号 85
3号 60
4号 40

180gという重量は昨今のリールと比較しても対抗できる軽さ。ラインキャパシティも当時のリールとしては少な目なので、ベイトフィネス機としての期待が膨らむ。

パッケージ

箱はこんな感じ↓

側面にはスペック情報。ジャンルは万能小型両軸リールらしい。

蓋を開けると釣力についての記載が。

昔のリールは実用耐力と破壊耐力の両方の記載があったが、それぞれの意味はこんな感じらしい。

取説はこんな感じ↓

外観など

左から↓

左斜め前から↓

前から↓

右斜め前から↓

右から↓

右斜め後ろから↓

後ろから↓

左斜め後ろから↓

上から↓

下から↓

見た目は赤を主体としたデザインでカワイイ。ドラグが無いのでハンドル側がスッキリしており、イメージとしてはワカサギ釣りなんかで使うようなリールにも近いかな。

ハンドルの上にあるのがアンチリバースのON/OFFスイッチ。OFFにする事でダイレクトリールのように使う事ができる。大物とのやりとりが発生する場合はOFFにして指ドラグで対応、といった使い方が可能。

その下にあるのがクラッチボタン。キャストする時はコレを押すとスプールがフリーになる。

反対側にはメカニカルブレーキとクリック音ON/OFFのスイッチがある。

ブレーキはメカニカルブレーキのみだが、レベルワインドがシンクロ式なので、適度にブレーキの役割を果たしてくれる。

クリック音をONにしてクラッチを切っておけば、置き竿での待ちの釣りに使う事ができる。

サイズ感

ミリオネアGS-2000,ミリオネアCTと比較するとこんな感じ↓

直径はミリオネアGS-2000と同じで、ミリオネアCTよりはやや小さい。

幅がかなり狭く、ドラグも無いのでサイズ感としてはかなりコンパクト。

アンバサダーの150plusと並べてみるとこんな感じ↓

ちなみにハンドルは現行のダイワのものやアンバサダーと互換性があるので、↑の写真ではアンバサダーのハンドルを付けている。

重量について

重量は実測で170.6g。(ライン込み&ハンドルはアンバサダーのもの)

これくらい軽ければ片手でキャストするのも余裕である。

スプールについて

ハンドル側のサイドカップの2本のネジを外すと駆動部が外れて、スプールを取り出せるようになる。

気になるスプール重量はなんと11.1g。(シャフト、樹脂カラー、ギア込み)

これは昨今のベイトフィネス専用機に迫る軽さ。軽量ルアーが投げられるという噂も間違いではない気がしてきた。

とりあえず樹脂カラーをベアリングに交換。ベアリングのサイズはミリオネアGS-2000と同じ。

ちなみにスプール材質はなんと樹脂。加工の精度や変形が気にはなるが、これだけ軽く作れるならプラ製もアリなのかもしれない。

そしてここで一工夫。シャロースプールっぽくする為にスポンジを巻いてシールテープで固めてみた。

重量は12.9g。

この上からナイロン2号を50mほど巻いてみた。

軽く投げてみた感じ

とりあえず廊下で軽く投げてみた。

驚いた事に、2.9gの消しゴムを普通に投げる事ができた。

ブレーキはメカニカルブレーキしか無いが、レベルワインダーの抵抗と合わせて調整する事で結構効いてくれる。

この結果には正直驚き。ほぼベイトフィネス対応、と言っていいかも。

ただ、スポンジの下巻きはしばらく投げてたら縮んでしまったので、他の方法を考えた方が良さそう。

まとめ

かなり古いリールだが、噂通りなかなかの軽量ルアー対応力を秘めたリールだった。

ただ、ルアー用に使うにはいくつか注意すべき点がある。

・ドラグが無い→アンチリバースOFF & 指ドラグ必要

・スプールを外すのにドライバーが必要なので、細糸を使う場合は噛み込みに注意

・レベルワインダーが上に少し出てるので、親指をリールの上には置けない。(サイドプレートに掛ける感じになる。)

・ハンドル1回転あたりの巻取り量が40cmくらいしかない

この辺をクリアして使いこなせたらなかなか楽しいかもしれない。

まあ普通に考えたら落とし込みの小物釣りとか穴釣り用なんだろうけどね。

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