【インプレ】パームス エゲリアネイティブ ETVC-46XUL【キャストが楽しいフルグラスベイト】

トラウトロッド
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今年は渓流ベイトフィネスにも力を入れていこうかな、と思っている。

そこで色々情報を収集していくと、アチコチで渓流ベイトフィネス用のグラスロッドがリリースされている事に気づいた。

ショートロッドでのフリップキャストにはグラス独特の低弾性が向いているが、従来のグラス素材では重く、ダルくなりやすいという欠点があった。

しかし昨今のグラスロッドは低レジン化が進んでいるようで、グラスの良さを生かしつつもアクションがしっかり付けられたり・・・とかいった感じになっている模様。

で、アレコレ物色した結果、パームスのETVC-46XULを買ってみる事にした。

お手頃価格のフルグラスモデルで、なかなか人気がある様子。新品は今発注しても7月頃の納入予定との事。

しかしたまたま悪くない中古を発見したので即購入。今なら軽く練習しても十分解禁に間に合いそうな感じ。

今年の解禁日の相棒となり得るか・・・じっくり見て行こうと思う。

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メーカーHP情報

まずは基本仕様をチェック。

ETVC-46XUL

遊び心を満足させるフルグラスベイト
フルグラスの特性である綺麗で柔らかなベンドカーブが特徴。ショートレングスの利点である取り回しの良さ、フリップ等多彩なキャストでピンポイントを的確に撃ち抜くアキュラシー性能は秀逸です。魚のサイズではなく繊細なゲームそのものを静かに楽しみたい、フィールドでの唯一無二の時間を過ごしたいといった自分の世界観を持つ遊び心のあるアングラーに送る逸品です。

4ft.6inc.   2pc.   Power:XUL   1.5-5g Lures   1-4lb Line   Rod Wt.85g    本体価格 ¥17,500

出典:ns.palms.co.jp

ナチュラルウッドにアルミのリールシートはシンプルながらもクラシックな仕上がり。

重量は85gとグラスロッドにしては軽く、軽量化によって持ち重りも軽減されているとの事。ガイドは小径のKガイドを採用で、価格は定価で1万7500円と手の届きやすい設定が魅力のモデルである。

後はアクションがどんな感じなのかが気になる所。

外観など

竿袋と本体はこんな感じ↓

今回は中古で購入につき、これ以外の付属品は無し。

グリップ周り

ストレートのコルクグリップにウッドとアルミのリールシートがオシャレ。

ちょっと気になるのがリールシートの穴が狭い所。リールフットが厚いリールは付かなさそうである。

案の定、ゼブコのデルタは付かなかった。

フロント側のグリップを捻ると締まる仕組み。フロント側のリングはフリーで回転する仕組みなので、ねじ込む時にリールフットに傷が付きにくくなっている。

バット部

バット部にはエゲリアの文字。

もう少し先にはスペック表記。

その先にはガイドが2つ。

元ガイドはこんな感じ↓

もう1個上がこんな感じ↓

ティップ部

ティップ側はこんな感じ。ガイドの数は7個。

ティップ側のガイドはこんな感じのマイクロガイド仕様。

先端はこんな感じ↓

先径と元径

元径は約7mm。

先径は約2mm。

先径2mmは結構太く見える。XULなのにこんなに太いの!?と思ったくらい。

重量について

重量は実測で91.4g。

カタログ値よりちょっと重いが、100g切ってるのでまあまあ軽いと思う。

アクションについて

やはり気になるのがアクション。

軽く曲げてみるとこんな感じ↓

強めに曲げてみるとこんな感じ↓

結構全体が曲がるようなイメージである。

硬さについては太さの割に柔らかい、といった感じで、鱒レンジャーCT50よりはやや硬め。

ジョイクロ178をぶら下げてみるとこんな感じに↓

鱒レンジャーCT50で同じ事をするとこうなる↓

投げてみた感じ

とりあえず廊下で2.9gの消しゴムを投げてみた。リールはアンバサダー1500Cとの組み合わせ。

狭いのでフリップキャストで投げてみたが、2.9gのウエイトでもしっかり曲がってくれるのでフリップキャストがやりやすい。先径が太い事もあってか、ルアー無しで振っても良く曲がる。

曲がったロッドが戻る速度は鱒レンジャーCT50よりはやや早く、カーボンソリッドティップの小渓2よりはゆっくり、といった感じ。

ロッドが伸び切った後の振動の収束も鱒レンジャーより早い。

ちょっとスロー動画で比較してみた。

ETVC-46XUL(動画:約5MB)

鱒レンジャーCT50(動画:約3MB)

小渓2 C140UL(動画:約3MB)

鱒レンジャーCT40(動画:約4MB)

ETVC-46XULの曲がり方は結構鱒レンジャーCT50に近く、ロッド全体でしっかり重さを受けているような感じ。一方でルアーの飛び出す感じはCT40に近い気がする。

個人的な印象としては、鱒レンジャーCT40と50のいい所を融合させた感じ・・・といった所かな。

持ち重り感については長さが短いCT40や先径の細い小渓2には劣るが、まあ単独で扱う分には問題ない感じ。

管理釣り場にて

まずは管理釣り場で使ってみた。リールはミリオネアCTに中華フィネススプールを乗せたもの。ラインはナイロン4lb。

投げてみた感じ

3gのシンキングミノーから使ってみた。

軽い負荷でもしっかりと曲がってくれるので、ロッドの反発を活かして投げる事ができる。

2.1gのAR-SでもOK。

若干リリースタイミングには気を遣うものの、1g台のスプーンも扱えた。

なのでカタログスペックの1.5g~というのは間違いではないと思う。

また、4.6ftという長さと曲がり具合も絶妙で、取り回しはしやすいのに投げた時に「短っ!」と思うような事は無かった。4ftの鱒レンジャーと比較すると結構大きく違う気がする。

開けた場所だったのであまり多用はしなかったが、フリップキャストもやりやすかった。川幅10mくらいの渓流にはバッチリだと思う。

アクションさせてみた場合

柔らかめなのでミノーのトゥイッチには向かないのかな・・・と思ったのだが、意外な事にしっかりとアクションさせる事ができた。

勿論カーボンチューブラーのLアクションのロッドなんかと比較するとちょっとダルさはあるものの、実釣には支障は無さそうな感じ。

実際にミノーのトゥイッチでナイスサイズのニジマスをキャッチする事もできた。

一方で喰い込みが良い事からスプーンやクランクなどの巻き物も快適に扱える。なのでエリア用ロッドとしても使いやすいように思う。

魚とのやりとり

魚を掛けてからはグラスロッドらしく魚の動きに滑らかに追従してくれる。

ショートバイトで針先がちょっとしか掛かってないような場合を除けばバラしにくいように感じた。ドラグクリッカーの無いリールを使ってる事もあってドラグはややキツめに設定していたのだが、意外とバラしは少なかったと思う。

かといってパワーが足りないという事も無く、50cmを超えるニジマスとも十分にやりとりする事ができた。

(この日は3匹大ニジを掛けたのだが、寄せる所までは問題なくできた。ランディングネットが小さすぎて3匹のうち2匹は取り込みに失敗したけどね・・・)

後日、TOKYOトラウトカントリーでは尺越えを連続キャッチ。

この日は5gのバイブレーション、リュウキバイブが好調だったが、重めのルアーもしっかりアクションさせることができ、魚とのやりとりもバッチリ。

ただ使いやすいだけでなく、使ってて楽しいロッドだと思う。

渓流で使ってみた

解禁日に源流域で使ってみた。

かなり川幅が狭く、階段のように岩が連なっているようなエリア。

4.6ftでもちょっと長いかな・・・と思うシーンもあったが、基本的には全然使える。ルアーを引ける長さが短く、水深も浅いのでAR-Sの3.5gをメインに使ったが、ロッドのしなりを生かしてピンポイントへキャストする事ができた。

まずはサビの残った綺麗な色のヤマメをキャッチ。

続いてあと一歩で尺に届きそうなイワナがヒット。

柔らかくて魚の動きに追従してくれる割にしっかりしたロッドなので魚とのやり取りが楽しい。

この後はちょっとスピンキャストリールに持ち替えて2匹ほど追加。

で、昼から少し下流に移動。ヒレの回復した綺麗なニジマスをゲット。

成魚放流のヤマメも釣れた。

終盤は↓のようなかなり開けたエリアをウロウロしていたのだが、広いところでも十分な飛距離が出せるので源流から中流くらいまでは使えると思う。

まとめ

管理釣り場で使ってみた感じはかなり好印象。

グラスロッドの良いところを活かしつつ、ダルくならないギリギリを狙ってバランス調整されているように思う。

キャスト時にしっかり曲がる割には短すぎるという事もなく、それでいてミノーをキビキビ動かす事ができて、バラしにくい割にパワーもある・・・という事で、個人的には最高に使いやすい渓流ベイトフィネスロッドだと感じた。

解禁日に渓流デビューさせた感じも同様で、源流域から中上流域で幅広く快適に使う事ができた。

この仕上がりで価格はお手頃・・・と来たら品薄なのも納得のロッドだと思う。

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