先日渓流用に丸形リールが欲しいと思ってミリオネアGS-2000を買った所、なかなか使える事がわかった。
こうなるとやはりアンバサダーを使ってみたい・・・と思って日々中古市場を眺めていた所、1500Cの廉価版という位置づけのリールとして、150プラスなるリールがある事を知った。
構造的には殆ど1500Cと同じで、違いと言えばメカニカルブレーキのノブがプラ製、というくらいらしい。
流通量が少ないので目にする機会は少ないが、その分検索にもひっかかりにくいのでライバルが少ないかも・・・と思って探す事約1か月。ようやく予算に収まりそうな個体を発見したのでお買い上げ。
届いたものを見ると、安っぽさは一切無く、むしろグレーのボディが精悍でカッコいい。コレを持って釣りに行く事を考えるとワクワクが止まらない、といった感じ。
という事で、今回はネット情報も少ないアンバサダー 150プラスをインプレ。
基本仕様
基本仕様はこんな感じ↓(過去のヤフオクの画像データから抜粋)
主要諸元表
品番 ギア比 糸巻量(m) 自重(g) 0.25mm(2.5号) 0.30mm(3.5号) 150 PLUS 1:4.7 130 100 255 ①調整幅が広く微調整ができるマルチディスクスタードラグ
②精密に機械切削されたレベルワインド機構
③精度の高さを誇るステンレス製ボールベアリング採用(150 PLUS)
ギア比は4.7:1と、ハイスピードでない1500Cと同じギア比。自重は255gと昨今のリールと比較するとやや重めではあるが、これくらいなら十分に許容範囲内だと思う。
スプール径は特に記載が無かったが実測で30mmだったので、計算上のハンドル1回転あたりの巻取り量は最大44cm程度となる。
アンチリバースはラチェット式。レベルワインドは常にスプールと連動して動くフルタイムシンクロ仕様となっている。
ブレーキは2点遠心ブレーキを搭載。
外観など
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
左から↓
左斜め前から↓
上から↓
下から↓
形状は1500Cと全く区別がつかない。メカニカルブレーキのノブは樹脂製。青みがかったグレーのボディがカッコイイ。
左サイドカバーにはクレストマークとAmbassadeur 150 Plusの文字が。
右サイドプレートにはMADE IN SWEDENの文字。
フットNo.は010001だった。
重量について
重量は諸元表では255gだったが、実測では245.3gとやや軽め。
ミリオネアGS-2000と比較するとやや重いが、こっちはサイドカバーが金属なので、剛性がある割には軽い、と考える事もできる。
サイズ感
丸形リールとの比較。ミリオネアCV-X103Lと並べてみるとこんな感じ↓
幅、直径共に結構近い感じ。重量も同じくらいだったかな?
17タトゥーラSVTWと比較してみるとこんな感じ↓
ボリュームは結構近い物があるが、リールフット基準で高さを比較するとかなり違う。
ハンドルについて
ハンドルは軸間70mmのダブルハンドルが付いていた。
ギア比が低いので短い方が速くハンドルを回せるので都合が良い。
ただまあ中古で買ったのでそれが純正の仕様なのかどうかは不明。
(純正は80mmの黒いハンドルっぽい)
スプールについて
スプールはこんな感じ。
スプール重量はシャフト込みで16.0g。この時代のリールとしては軽い方だと思う。
幅は23mmちょい。
直径は約30mm。2点遠心ブレーキ付き・・・なのだが、ブレーキブロックは付いてなかった(笑)
ブレーキブロック用のシャフト径は1mm。
とりあえずボールペンの芯でブレーキブロックを作ってみた。
駆動部の外し方
ハンドル側のネジを2本外すと、駆動部がスポッと外れる。
軸受けにはベアリング。
ラインを巻いてみる
とりあえずナイロンの2号でラインキャパシティをチェック。
スプールエッジの段の所まで巻いたら150mだった。
なので2号150m、3号100m、といった所かな。
持ってみた感じ
昨今のリールと比較するとやや重心が高いのは否めない。が、慣れれば何という事はない。
軽く投げてみた
廊下でちょっと投げてみた。ラインは2号150m、メカニカルブレーキはゼロ設定。ブレーキブロックは2個。
約2.8gのウェイトの場合はかなり出遅れるので無理っぽい。
約9gのウェイトは余裕で投げられる。
間を取って5gのウェイトで試してみた所、この辺が投げられる限界な気がした。
フリップキャストの場合はかなりサミングに気を使う感じ。
メカニカルを締めたらサミングは楽になるが、巻きが重くなるのであまり締めたくない。やはりマグブレーキチューンはしておきたい所である。
まとめ
とりあえず軽く触った印象だと、ノーマルの場合は5g~7g以上のルアーを使うのに良さそうなイメージだった。
渓流で使うにはちょっとチューンが必要そうなので、少しずつ買い足して行こうと思う。