アンダースピンUS120XDは結構使いやすくて良いリールだと思うのだが、一つ気になるのが金色が強すぎるこのデザイン。
サイズ感的にはTU-01と結構近いので、コレをマットブラック塗装したら結構カッコいいのでは・・・と思えて来た。
↓右がTU-01。この雰囲気を出せたら・・・
そこでちょっとリペイントに挑戦してみる事に。
普通に考えたら、
・サンドペーパーで下地作り
・ミッチャクロン的なプライマーを塗る
・艶消しスプレーを塗る
・2液ウレタン塗料で仕上げ
といった流れになるのだろうが、プライマーとカラースプレーと2液ウレタンを買ったら4000円くらいになるので、本体がもう1台くらい買える金額になってしまう。
できるだけ安くするにはどうするか・・・という事で、今回はダイソーのラッカースプレーを使って塗装してみる事に。
参考までにダイソーのラッカースプレーでリール塗ってる人いないかな・・・と思って検索してみたが、やはり大事なリールを塗るのにダイソーのスプレーでチャレンジしている人は見当たらなかった。(ルアー塗ってる人は結構いるっぽいんだけどね。)
まあどっちみちやってみないとわからないので、とりあえず塗ってみた。
ダイソーのラッカースプレーについて
ダイソーのラッカースプレーはこんな感じ↓
正式名称は「補修用ラッカースプレー。」
カラーはマットブラック。ツヤなし&油性。木工品、鉄製品、プラスチックに、との記載がある。
成分はニトロセルロース、合成樹脂(アルキド樹脂)、顔料、有機溶剤。
塗れる物・・・鉄、木、コンクリート、スレート、アルミ、プラスチック(ABS、アクリル、硬質塩化ビニル)
との記載がある。
リールは主にアルミかプラスチックなので一応対象としては間違っていないハズ。
容量は100ml。リール1台塗るくらいなら1缶で十分である。
準備するもの
今回は最低限という事で↓の物を用意。
・ラッカースプレー
・マスキングテープ
・水研ぎ用サンドペーパー
・パーツクリーナー
・塗装用段ボール箱
・新聞紙
・ティッシュ
・デザインナイフ
塗装手順
マスキング
まずは下地作りをしたいのだが、ヤスリで傷が付いたら困る部分をマスキング。
大体の位置にマスキングテープを貼り、不要部分をデザインナイフでカット。
下地作り
塗料が良く乗るように表面をサンドペーパーで荒らす。とりあえず600番で研磨。
擦っていくと金色の下から銀のアルミ素地が見えて来る。
金を全部剥がすところまでは削らず、全体的に薄く表面が荒れたかな、くらいでストップ。
脱脂
終わったら中性洗剤で水洗いし、拭いた後にパーツクリーナーで脱脂。
塗装準備
新聞紙で筒を作ってフロントカップをホールド。段ボールにも新聞紙を敷いて簡易塗装ブースに。
塗装
意を決して塗装開始。
塗装中は写真を撮っている余裕がなかったのでとりあえず塗り終わった所を。
思ったより箱が小さくて、遠くから薄く吹く事が出来ず、凄く厚くなってしまった。なので下に垂れてくるような状態に。箱の底には綺麗に塗れたので、もっと大きい箱を用意しておけば・・・というところ。
乾燥
しばらく乾かしたらこんな感じになった。
明らかにムラがあるが・・・完全に乾いたらどうなるのかな?
側面の垂れによる段差が気になったので、もう一回側面からは塗っておいた。そこから一晩放置。
乾燥後
一晩経ったらこんな感じに↓
思ったよりムラが目立たなくなっていた。乾燥すると塗料が締まって薄くなる感じである。コレが商品だったら不良品としか言いようがないが、自分で使う分にはまあ許容範囲内かな。
マスキングを剥がしたら少しテープ内まで塗料が侵食していた。もっとピッチリ貼っておけば良かったかな。
塗装後のリール
組み付けてみたらこんな感じになった。
自分で言うのも何だが・・・コレ結構イケてるんじゃない!?
TU-01と並べてみるとこうなる。
渓流用のネットに乗せるとこんな感じ↓
耐久性について
4回程の釣行で一部剥がれが出て来た。
↓のようにリールを地面に置いた時に石と擦れたのが理由かと思うが、やっぱりちょっと弱いね。
もっと剥がれて気になるようになったら一旦剥がして塗りなおそう。
まとめ
まず今回はフロントカップだけを塗ってみたが、思ったよりうまくいった気がする。
耐久性が定かでないが、フロントカップを握って着脱するくらいでは剥がれない。(ねじ込む時は固めで結構力が要るが今の所大丈夫。)
あんまり高いリールを塗る勇気はないが、とにかく安く塗ってみたい、という人にはおススメかもしれない。