【インプレ】シマノ スコーピオンBFS【ドラグ音とハイギアが魅力】

ベイトリール
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渓流ベイトフィネスを導入しようと思ってアルファスエアを使ってみた時に一つ思ったのが、

「ドラグ音が鳴る方がいいかも」

という事。

4lbとかの細いラインを使うので、どの程度ラインが出てるかが音でわかる方が良いような気がする。

そこで、エキサイティングドラグサウンドシステムを採用しているシマノのベイトフィネス機では最もお手頃な17スコーピオンBFSを買って試してみる事に。

ドラグ音だけでなく、FTB(フィネスチューンブレーキ)による軽量スプールや、ハンドル1回転あたり82cmを誇るハイギア仕様も魅力的なスコーピオンBFSをインプレ。

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メーカーHP情報

スコーピオン BFS[Scorpion BFS]

スコーピオンに待望のBFS仕様が登場。
フィールドを選ばないライトゲームの新たなスタンダード。

スコーピオン BFS[Scorpion BFS]

幅広いユーザー層をから絶大なる支持を得るスコーピオンにベイトフィネス仕様が誕生。FTB(フィネスチューンブレーキシステム)を搭載し、ピッチングによる低弾道アプローチも意のままに決まります。海水でも使用でき、流行となっているソルトのベイトフィネスゲームにもマッチします。ドラグはエキサイティングドラグサウンドを採用。

技術特性

スペック表

品番 ギア比 最大ドラグ力
(kg)
自重(g) スプール寸法
(径mm/幅mm)
フロロ糸巻量
(lb-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ハンドル長
(mm)
ベアリング数
S A-RB/ローラー
本体価格(円) 商品コード
RIGHT 6.3 3.5 165 32/22 8-45 63 42 7/1 35,000 03755 8
LEFT 6.3 3.5 165 32/22 8-45 63 42 7/1 35,000 03756 5
XG RIGHT 8.2 3.5 165 32/22 8-45 82 42 7/1 35,000 03757 2
XG LEFT 8.2 3.5 165 32/22 8-45 82 42 7/1 35,000 03758 9

FTBユニット
※写真はアルデバランBFSのものです。

ブレーキユニットをなくした軽量スプール

シマノ独自のブレーキ新機構。
ベイトフィネスの最軽量スプールを追求。

軽量ルアーを扱うには、スプールの軽量化が最重要課題。しかし、従来のブレーキシステムには限界がありました。
今回シマノが独自に開発した「FTB」は、スプールからブレーキユニットを排除することにより、
シマノベイトフィネスリール史上最軽量のスプールを実現しました。
さらに、回転数に応じて可変するマグネット移動機構も搭載。
ピッチングからオーバーヘッドキャストまで柔軟に対応可能な新しいブレーキシステムです。

ユニットレススプール

スプールユニットからブレーキユニットを排除。無駄のない軽量スプールを実現した(BB除くスプール重量8.9g)。これによりベイトフィネス本来の使い方であるピッチングにおいて、より低弾道でのアプローチが可能となった。

マグネット着脱可能

出荷時には片側4個ずつ、合計8個のマグネットを装着。二ケ所のマグネットが着脱可能なため、さらにブレーキ力を少なくすることもできる。さらに軽量なルアーのキャストにも対応可能。

マグネット移動機構

全く新しい発想により回転数に応じたマグネット位置制御が実現。これによりシマノが追い求めてきた遠心ブレーキ特性に近づけることに成功し、ピッチング~オーバーヘッドまでトラブルレスで対応することが可能になった。

マグネットがスプールから離れる

マグネットがスプールに近づく

ブレーキ外部調整

外部ダイヤルによりブレーキユニットをスライドさせることでブレーキ力がゼロ~最大まで無段階変化。あらゆる条件下で最適なブレーキ力にアジャスト可能。

スプールのブランキングを施していない範囲の内側にマグネットを配することでブレーキを作用させる。

出典:シマノ

個人的にはドラグ音が鳴る所がきっかけで購入検討を開始したが、やはり目玉としてはFTBとユニットレススプールによるスプールの軽量化だろう。

ダイワのスプールはスプールにマグネットブレーキ用の部品が付いているが、ユニットレススプールだと本当にシャフトとスプールしかなく、最低限のスプール重量となっている。

ベイトフィネスの快適さはほぼスプールとブレーキシステムによって決まると思うので、どれくらいの軽量ルアーが快適にキャストできるかが気になる所である。

また、ハイギアモデルのギア比が高く、ハンドル1回転あたりの巻取り量が多いのも良い。

ダイワの場合はハイエンド機との差別化を図る為か、スコーピオンBFSと同価格帯の16アルファスには80cm台まで巻けるモデルは無かったので、この点はありがたい。

そんなわけで、今回は左ハンドルのハイギアモデル、XG LEFTを購入。

パッケージ

パッケージはこんな感じ↓

スコーピオンBFS 箱 正面

箱の色は緑。

側面にはスペックが。

スコーピオンBFS 箱 側面

開けてみるとこんな感じ↓(ラインを巻いてから撮りなおした。)

スコーピオンBFS 内容物

内容物は本体、取説、展開図、メンテナンスオイル。

メンテナンスオイルは2種類。

スコーピオンBFS バンタムオイル

スコーピオンBFS ベイトフィネスオイル

展開図はこんな感じ↓

スコーピオンBFS 展開図

スコーピオンBFS パーツリスト

FTBの取説↓

スコーピオンBFS FTBの説明

外観など

左から↓

スコーピオンBFS XG LEFT 左から

左斜め前から↓

スコーピオンBFS XG LEFT 左斜め前から

前から↓

スコーピオンBFS XG LEFT 正面から

右斜め前から↓

スコーピオンBFS XG LEFT 右斜め前から

右から↓

スコーピオンBFS XG LEFT 右から

右斜め後ろから↓

スコーピオンBFS XG LEFT 右斜め後ろから

後ろから↓

スコーピオンBFS XG LEFT 後ろから

右斜め後ろから↓

スコーピオンBFS XG LEFT 左斜め後ろから

上から↓

スコーピオンBFS XG LEFT 上から

下から↓

スコーピオンBFS XG LEFT 下から

スコーピオンと言えばワインレッド、というのは昔の話。スコーピオンBFSは何とも言えないガンメタリック?のような色をしている。

刺し色もメカニカルブレーキにちょっと赤が入ってるだけなので、色んなロッドに合わせやすくて良いと思う。

ロープロファイルで精悍なフォルムはスコーピオンらしくてカッコいい。

重量について

カタログスペックでは165g。実測は・・・

スコーピオンBFS XG LEFT 本体重量

170gジャストとややカタログ値より重かった。

まあ170gでも全然軽いので問題は無い。

サイズ感

重量と用途がほぼ同じ16アルファスエアと比較してみた。

スコーピオンBFS XG LEFT アルファスエアとの比較(上から)

全体的なボリューム感はほぼ同じ。

スコーピオンBFS XG LEFT アルファスエアとの比較(正面から)

レベルワインダーの径がスコーピオンBFSの方が小さいので印象がシャープに見える。

スコーピオンBFS XG LEFT アルファスエアとの比較(ブレーキ側から)

サイドプレートはスコーピオンBFSの方がブレーキダイヤルが埋まっている分シンプルに見える。

スコーピオンBFS XG LEFT アルファスエアとの比較(ハンドル側から)

ギアボックスはスコーピオンBFSの方がギア比が高いので少し大きい。

スプールについて

スプール重量は8.9gとの事。実測は8.7g。

スコーピオンBFS スプール重量

シャフトが長く、ベアリングが付いていないので単純にアルファスとの比較はできないが、軽いのは間違いない。

スコーピオンBFS スプール

スコーピオンBFS スプール

ちょっと気になるのはベアリングで支持する位置がスプールから離れている事。そんなに太い糸を巻く事はないが、強度的にはどうなんだろう。

スプール径はφ32mm。

スコーピオンBFS スプール径

実測も大体そんな感じ。31.8mmくらいかな。

糸を巻く部分の幅は21mmくらい。

スコーピオンBFS スプール内幅

サイドプレートについて

サイドプレートはボディ下部のレバーをOPEN側に倒し、プレート全体を時計回りに少し捻ると開ける事ができる。

簡単に取れるのはいいが、完全に外せるタイプなので落とさないように注意。

ちなみにサイドプレートは樹脂製。

FTBについて

FTBのブレーキユニットはこんな感じ。計8個のネオジム磁石が搭載されている。

磁石が回転数に応じて動くのが特徴だが、可動範囲が思いのほか少ないのでちょっと驚き。

でもまあスプールまでの距離が元々狭いので、例えば隙間2mmだったのが1mmになると倍違う、といった感じなのかな。

ハンドルについて

ハンドル長は42mm = 84mm。

アルファスエアと比べると少し長い。

ハンドルノブはやや幅広だが薄く、細かい操作がしやすい。

ただ、何故かベアリングが入っているはずなのに回転がさほどスムーズでない。

ラインキャパシティについて

フロロ8lb-45mとなっているが、今回はナイロン8lbを巻いてみた。

45m巻いてみた所、もうちょいイケそうだったので50m巻いてみた。

50mでも問題なさそうな感じ。

投げてみた感じ

散歩がてら近くの川で投げて来た。

ラインは8lb、ロッドは6.5ft、Lアクションのベイトフィネスロッド。

ブレーキの磁石の数はとりあえず8個のままで使用。

飛距離について

ジャッカル ライザーベイト007R (7.9g):約40m ブレーキ3.0

メガバス X-80プロップダーター (8.7g):約27m ブレーキ3.6

ダイワ プチピーナッツDR(4.5g):約24m ブレーキ3.6

フィッシュアロー ハドルミノーハード (3.3g):約20m ブレーキ4.0

メガバス X-48アクロバットF (2.7g):約19m ブレーキ4

ドライブクローラー5inch 1.8g ネコリグ :約22m ブレーキ4

3gくらいから快適に投げられるといった感じ。

ハドルミノーハードやX-48アクロバットといった軽量プラグが投げられるのが良い。

ちなみに16アルファスエアで似たようなルアーを投げた時の記録と比較するとこんな感じになる。

ルアー 17スコーピオンBFS 16アルファスエア
X-80プロップダーター 8.3g 27m 27m
X-48 アクロバットF 2.7g 19m 19m
ハドルミノーハード 3.3g 20m 19m

正直なところ飛距離についてはほとんど変わらない印象。

ブレーキ設定とキャストフィールについて

FTBの特性から考えると、高速回転時は強く、低回転時は弱く、なので、遠心ブレーキやマグフォースZのような後半の伸びを重視した感じになるのかな・・・と思っていたのだが、そこまで後半の効きが弱くなる感じはなく、着水までちゃんと効いている印象を受けた。

ブレーキの調整については、調整した分だけしっかり効きが変わる感じ。ダイヤルがカチカチ言わないので再現性がイマイチではあるが、とりあえず4にしといたら大体の物はノーサミングで投げられる。

遠投したい時は3に、向かい風が強い時は5に、くらいの感覚で使うのが良いと思う。

巻き心地について

巻き心地は滑らか。ハイエンド機のようなヌルヌル感はないが、気になるノイズなどは全く無し。ハイギアだが巻き重りも無く、シャッドなんかを巻いてくるのも快適だった。

ドラグ音について

さてお楽しみのドラグ音だが、いざ鳴らしてみると・・・ちょっと思ったのと違う、という感じ。音質がスピニングのようなキン、キンといった音でなく、スタードラグを回す時のようなカチカチした音。参考までに動画を撮っておいた。(ちょっと圧縮で音が変わってる気もするが・・・)

動画:約5MB

まあ、ドラグの出具合は十分に確認できるからいいんだけどね。

まとめ

とりあえず軽く投げてみた感じからすると、8lbラインの場合は3gくらいのルアーから快適に投げられそうな感じ。

ハイギアで巻き取り速度が速いので、軽量ルアーをテンポ良く撃つ釣りに持ってこいである。

次は実際に魚を掛けてドラグを鳴らしてみたいと思う。

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