ラパラのカウントダウンと言えば今も昔も釣れ続けている不朽の名作だが、新たにカウントダウンの名を冠したルアーが登場した。
その名もカウントダウンエリート。
カウントダウンで培ってきた経験を活かしつつ、最新技術を駆使して更なる飛距離アップや強度アップを実現しているとの事。
発売が楽しみだったが、この度ようやく手に入れる事ができたので、まずは開封インプレからいってみようと思う。
メーカーHP情報
COUNTDOWN® ELITE
カウント ダウン エリート
COUNTDOWN ELITE
CDE
ミノーイングに革命をおこす
新たなるカウントダウンが登場!長年の経験と最新技術を結集した
Rapalaの最高傑作・飛距離約20%up(対CD比較)
・水平フォール姿勢でドリフトに対応
・タングステンコアウエイト採用貫通ワイヤーシステムを更なる次元へ
スタンピングステンレスプレート搭載で強度UPと低重心化に成功
Model Running Depth Body Length Weight Treble Hooks CDE75 1.2m 7.5cm 10g Two VMC 7554#10 Legend 2.0 ラパラ カウントダウンエリートCDE Build◆開発の経緯
魚種を選ばず、数々の釣り人に魚との出会いをもたらしているカウントダウン。そのパフォーマンスは日本での発売以来伝説となり、今もなおプレッシャーの高くなった日本のフィールドでも、ここ1番の切り札としてルアーケースに忍ばせるベテランも少なくない。
では、なぜカウントダウンは釣れるのか?一つは、シンキング仕様であることがあげられる。シンキングとはルアー本体の比重が水より重いため、水に投入すると沈む。すなわち、その特性を活かし放置することでルアーが到達する水深をコントロールできる。リップの推進力でも泳層をコントロールできるが、シンキングルアーはフォールの時点であらかじめスイミングアクションをスタートできる地点を調整できるのだ。
シンキングであるという特性、これは今では当たり前のように思うが、これこそが「カウントダウン」という名前の由来であり、後世、多くのミノーに影響を与えたコンセプトと言っても過言ではないだろう。
そして、もうひとつ注目したいのがアクションである。
創業者のラウリ・ラパラが実際のフィールドで試行錯誤を繰り返し導き出されたアクション。通常のミノーと一線を画するロールの効いたウォブリングアクションは多くのルアービルダーがお手本にしたほど完成度が高く、シンキングミノーの元祖と言える。
フィンランドでの発表以来、カウントダウンがヨーロッパ全土にその名を轟かせた背景には、流れのある河川やトローリングでの使用において、非常に安定した泳ぎを実現したことも、現在までこのルアーが販売を続けている理由の一つだ。急流域のダウンストリームでのスイミング、トローリングでは超スローからハイスピードまで柔軟に対応し、決して水面に飛び出さない安定性は、多くの釣り人が信頼をおいている理由の一つである。
しかしながら、年々プレッシャーが高まる日本のフィールドでは、人の手が届く範囲では魚に出逢える確率も急激に降下し、ピンポイントにルアーを投下しないと魚が反応しないという傾向も強くなり、より遠くに、より正確にルアーをアプローチできることが、ルアーのアクションと同様の重要なテーマになっていることも事実である。
そのリクエストに応えるべく、ソリッドな天然素材で構成されるバルサボディはそのままに、カウントダウンの特性、伝説のアクションを継承しつつ、飛距離と飛行姿勢の安定化、さらには現代のハイプレッシャーなフィールドにおいて有効なアプローチ手段となっている「ドリフトテクニック」に対応するフォール時の水平姿勢、ドリフトの有効時間を長く継続できる適切なシンキングスピードに注目し、21世紀のフィールドにシフトした「新たなるカウントダウン」を誕生させることがカウントダウン エリート開発の使命であり、それを見事に実現させた。◆プロダクトの特徴
・同サイズのミノーに比較し最高クラスの飛距離を実現(CD7に比較し飛距離20%アップ)、ピンポイント攻略をサポートする安定した飛行姿勢
・カウントダウンシリーズに採用されている貫通ワイヤーを高強度ステンレスプレートに変更し強度アップとウェイトの低重心化に成功
・環境に配慮したタングステンポリマーをコアウェイトに採用
・着水後ただちに動き出すバルサウッドならではのレスポンスの良さ
・トゥイッチで美しいダートアクションを創出するフラットサイドデザイン
・カウントダウンシリーズ継承の証である、水をしっかりと捉えるディンプル(くぼみ)リップ
・急流のダウンストリームでも水面に飛び出しにくい、しっかりとした遊泳安定性能。
・ドリフトに対応する水平姿勢フォール、適度なシンキングスピードがより長い時間スイートスポットを攻略可能
・大物とのやりとりに不安を与えない太軸フック、VMC®7554#10を標準装備。出典:Rapala
ラパラの伝統であるバルサボディはそのままに、高強度ステンレスプレートを内蔵することで強度をUPし、更にタングステンボリマーウェイトをボディ中央下部に配置する事で、低重心化と飛距離UPを実現している。
水噛みが良いディンプルリップはカウントダウンを継承しているが、ボディ形状は結構違う。
1個目の動画の中で、カウントダウンとカウントダウンエリートは2つの別のルアーである、と言われているので、基本的には別物と考えた方がいいのであろう。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓
黒と緑のパッケージ。Reinforced body construction = 強化ボディ構造と記載されている。
裏面には英語で説明書きが。
潜行深度、長さ、重量は上に書かれている。
外観など
横から↓
上から↓
下から↓
前から↓
後ろから↓
本体長さはアイを含まずでおよそ75mmぴったり。従来のカウントダウンと比較してフラットなボディが特徴的。
断面形状はこんな感じである↓
細かい粉を吹いたようなペイントも良い感じ。
顔のプリントがまたいい味を出している。
ステンレスプレート製のアイはかなり強靭なイメージ。
重量
量ってみるとこんな感じ↓
実測は9.3gとカタログ値よりは少し軽め。しかしボディサイズからすると結構重く、ずっしりとした感触がある。
サイズ感
その辺にあったルアーと並べるとこんな感じ↓
上から順に、ロザンテ63SP、カウントダウンエリート75、X-80Jr。
大きさはX-80Jrに近いが、フラット面の広さと重量のお陰で存在感はカウントダウンエリートの方が大きい気がする。
カウントダウンCD5、オリジナルF7と比較するとこんな感じ↓
F7と比較しても結構ボリュームがある。
飛距離について
多摩川で投げてきた。
ミディアムアクションのベイトタックルに12lbラインの組み合わせで大体35mくらい飛んだ。
固定重心の割に飛行姿勢も安定しており、飛距離20%アップというのも頷ける。
泳がせてみた感じ
◼️普通の速さで巻いた場合(動画:約9MB)
アクションはロール成分強めのウォブリングアクション。
水噛みのいいリップのお陰で、流れがある所でもしっかりと泳いでくれるのはカウントダウンらしい。
◼️トゥイッチした場合(動画:約5MB)
ダート幅は狭めだが、フラットサイドボディのフラッシングが強くていい感じ。止めてフォールさせるとシミーフォールし、フォール時もしっかり誘ってくれる。
◼️高速リトリーブの場合(動画:約3MB)
高速リトリーブでも安定して泳ぐ。ウォブリングの幅も広くなって、強くアピールするような感じになる。
まとめ
とりあえず開けて触ってみただけだが、動画を見て改めて本体を見るともう釣れる気しかしない。
→実際に投げてみた感じもかなり好感触。
本流や湖のトラウトに良さそうだが、よく行く渓流にはこのサイズを喰ってくるトラウトは少なそう・・・という事で、まずはバス釣りで使ってみようかなと思う。
2020/4/12追記
とりあえずマルタが釣れた。