おかっぱりに於いて、長靴があると結構行動範囲が広がる。勿論ウェーダーなら更に広がるわけだが、荷物としては嵩張るし、胸まであるような物を干したりするのもちょっと面倒ではある。
そこで、長靴よりちょっとだけ丈が長めだけど軽くて使いやすそうなPROXのPプルーフウェダーブーツを買ってみた。
短時間釣行の場合にも気軽に使えて釣果UPに繋がるハズ・・・
2回程履いて出掛けてみたのでその時の感想など含めてインプレしておこうと思う。
外観など
開封した状態はこんな感じ。
ショート丈の長靴に膝下までの防水生地(Pプルーフ生地)を足したようなデザイン。
Pプルーフ部分は薄く、簡単に折れ曲がる。なので靴箱にしまう際もそんなに高さを気にしなくても良い。
ソールはハイブリッドソールというフェルトソールとラジアルソールの複合タイプ。一応フェルトソールの外側にラジアルソールが配置されているが、見ての通り明らかにフェルト部分が出っ張っているのでほぼフェルトソールと言っても過言では無い気がする。(←使用感は後程。)
上部には入り口を閉める事のできるヒモが付いている。コレを閉める事で、小石などが入ってくる事を防ぐ事ができる。(その反面蒸れると思うが。)
Pプルーフ生地の裏面はこんな感じ。布地のような加工がされており、さわり心地はサラサラしている。
タグを見ると台湾製のようだ。
普通の長靴と比較するとこんな感じ。
長靴よりもうちょっと長いのが特徴。このちょっとの差でも遠浅な所だと結構行動範囲が違ってくると思う。
全体的に太めなシルエットで、厚手のズボンを履いてたりしても履きやすくなっている。その分オシャレ感は半減だが、街中で履く物ではないのでまあ良しとしよう。
重量
開封後すぐ測定した所、左が769.4g、右が819.7gだった。これが重いのか軽いのか・・・比較の対象が無いので一概には言えないが、履いて歩いた感じでは特に重さは気にならなかった。
サイズ感
足の長さは26.5cm、しかし足の幅が広いのでナイキのスニーカーだと27.5か28を履いている管理人でもLサイズで丁度いい感じ。
Lサイズで26~26.5cmの設定なので、普通に足の長さ丁度くらいのを選べば基本的には問題ないと思われる。
まあ試着するのが一番いいんだろうけど、ネット通販で買う場合は注意が必要である。
履いて歩いた感想など
多摩川中流域で約4時間、中津川ダム下で約2時間履いて歩いてみた。
まずソールについてだが、やはり感覚としてはほとんどフェルトソールの感覚であり、ラジアルソールを感じる事は無かった。
フェルトは結構固く、あまり地面からの衝撃を吸収しない感じなので、柔らか目の中敷きを入れるといいかもしれない。
コケに対するグリップはフェルトだけあってしっかりしている。なので川をメインにする人はハイブリッドソールがオススメである。
蒸れについては、透湿素材でないのでかなり蒸れる。入り口の紐を締めておくと蒸れが顕著となるので、気になる時は緩めておくといくらかスッキリする。
Pプルーフ生地は汚れや水滴が染み込まず簡単に拭き取る事ができる、との事だが、確かに水滴は残りにくい感じである。泥だらけの所には行ってないので汚れに対しては未知数だが、基本的に表面はツルッとしているので、こびりついたりはしにくそうである。
一方、Pプルーフ生地は薄いので藪濃きすると破れたりしそうな気がする。
しかし総じて履き心地、歩き心地は悪くなく、当たり前だがウエストハイウェーダーなんかと比べるとかなり楽である。車の助手席下なんかに気軽に転がしておけるので、とりあえず車に常備しておいて要りそうな時だけ履く、とかの用途にも向いていると思う。
防水性
防水性は勿論バッチリ・・・と言いたかったが、なんと2釣行目にして早くも浸水してきた。
長靴部分とPプルーフ生地の繋ぎ目からじわじわと。
安いものなのである程度のアタリハズレは仕方ないとは思うが、結構ガッカリである。
補修して直るといいのだが・・・
まとめ
浸水さえしなければオススメしたいアイテムだが、構造上普通の長靴のほうが継ぎ目が少ない分浸水のリスクは低いので、確実に安く済ませたい場合は長靴を買うほうが無難である。
アマゾンのレビューを見ても皆が皆浸水してるわけではないようなので、最悪浸水してきたら直して使う、といったように割りきれる人にはオススメである。
ちなみラジアルソールなら更にお安い。