おかっぱりに於いて、機動力というのは重要なファクターである。
一ヶ所で回遊を待つのも一つの手だが、良さげな場所を探して歩き回った方が釣れる確率が高いように思う。
そこで悩むのが何本竿を持っていくか?、という点。
少ない方が機動力は上がる。でも色んなルアーを使うにはそれぞれに合った竿を持って行きたい。
答えはケースバイケースだが、今回は一つの選択肢として「強めのスピニング一本」について考えてみたい。
ロッド:ちょっと長め(6ft6in~6ft9in)、MLアクション
リール:2000~2500番
ライン:6lb~8lb
ロッド:コルザCZS-69ML(メジャークラフト)
リール:レブロス2506(ダイワ)
ライン:ナイロン6lb
↓現行品だとこのあたりがいいかも。
まずはなんと言っても機動力。竿を2本以上持つとどうしても使ってないほうの竿を置く場所がいるし、持ち替える手間が発生する。
一本ならその辺りの手間は皆無だ。
次に飛距離。長め、固めの竿を使う事で、遠投する事が可能。出来ればリールは2500番台を使うとスプール径が大きい分ライン放出抵抗が少ない為よりスムーズに飛ばす事ができる。
そして扱えるルアーの幅。固めのロッドと太めのラインを使う事でクランクベイトなどのある程度巻き抵抗の大きいルアーも使う事が出来る。一方で、1g、2gとかのルアーも飛距離が多少犠牲になるものの投げる事はできる。
と、ここまでだと「別にベイトフィネスでいいのでは?」というところだが、釣り場の環境によって事情は異なってくる。
このタックルが生きるのは、
・足場があまり良くない場所
・ブッシュが多くてキャスティングしにくい場所
の場合だ。
ベイトフィネスの場合はそれなりにしっかり竿が振れないとライントラブルや飛距離の低下に繋がるが、スピニングの場合は体勢が悪かったりテイクバックが取れなくてもそこそこ飛ばせるし、何よりバックラッシュしない。
一方で、キャスティングの正確さ、手返しの良さを考えるならベイトフィネスに軍配が上がる。
杭が一定間隔で入ってるようなポイントをピッチングで一本一本撃つ、みたいな事をするなら断然ベイトだろう。
また、少々のカバーはともかく、ヘビーなカバーを撃つ必要がある場合はもっと太いラインが必要なので、このタックルでは対応できない。(PEに変えてパワーフィネス、とするのも手ではあるが。)
このタックルが生きる場所・・・それはズバリ川。
それも護岸されてなくて岸は草ボーボー、しかし岸沿いを延々と歩いて行ける、みたいな所がいい。
人がいない場所を探して、草の隙間から投げるようなイメージ。
特に都会は魚がスレているため、ハイシーズンは自分のルアーを食う魚を探してランガンしていく方が効率が良い。
なるべく人が来ない所は藪こぎした先にあるので、シンプルなタックル一つで探検してみたらパラダイスに出会えるかもしれない。
また、大規模河川で生きて来るのが飛距離。
流芯の向こう側を攻めたい、対岸を攻めたい、なんて時には小粒で比重の大きいルアー(スピンテールジグとか)をぶん投げるのも面白い。
管理人の中でこれらのシチュエーションが当てはまるのが多摩川中流域。
対象がスモールマウス、という事もあって、正確なキャストより機動力優先、の方がいい思いが出来る気がする。
↑多摩川での釣果。流れのある場所でも強めのタックルなら問題なく獲れる。
↑時には小さいワームで豆バスと遊んでみたりも。(これは相模川にて。)