アイとはルアーに糸を結ぶ場所。ルアーはそこを支点にアクションするわけなので、アイの位置がルアーに与える影響は結構大きい。
バンディットというメーカーのフットルース、という名作ルアーがあるのだが、このルアーはオールドと現行で全然アクションが違う、と言われている。
その主な原因がアイの位置なのだ。
確かにオールドと現行ではアイの位置が全然違い、現行品はルアーのほぼセンターライン上にアイがあるのに対し、オールドモデルはアイ1個分くらい下にある。
俺は現行品しか持ってないが、オールドの方が釣れるらしい・・・という噂なので、手持ちの現行品のアイの位置を変えてみた、というわけ。
普通に考えると、
A:既存のアイ位置をずらす
B:新たにアイを追加する
のいずれかが考えられる。
Aの手法として、半田ごてで熱して溶かしてずらす、というのをネットで見つけたが、今回はBでやってみた。
既存のはそのままにしておいて、追加したものと比較したかったからだ。
あわよくば状況によって使い分け、的な事が出来れば、という思いもあるしね。
ブルーバックチャートなんかだと内部構造がわからないので、ヒートンを追加するにも樹脂が薄い所に追加してしまう可能性がある。
中が透けて見えるようなカラーのやつで、樹脂の厚い部分にヒートンを追加しよう。
固定には2液のエポキシ接着剤がオススメ。
上が元々のアイ、下が追加したもの。
ちょっと動画を撮ってきた。
元々のアイでのアクション
追加アイでのアクション
元々のアイ位置だと、最大50cmくらい潜行するのに対し、追加アイだとほぼ潜らなくなった。
アクションの質も変わって、元々のアイだとウォブリング主体の動きだったのが、追加アイだとかなりローリングが大きくなっている。引き波も大きくなっているので、よりアピールが強くなった印象だ。
そんなわけで、水面を中心によりアピールしたいときは追加アイ、水面まで出切らない魚に食わせる時は旧アイ、と使い分けたら良いように思う。
あくまで推測だが、オールドの方は追加アイのアクションに近いと思われる。表層系ルアーで大事なのはキッチリ表層でアクションさせて引き波で誘う事、だと思うので、その点に於いてはオールドモデルの方が有利だと思われる。
ちょっと沈めたい時は敢えてフットルースでなくても・・・という気もするので、「表層系クランク」というカテゴリーではオールドの方がイメージがいいのであろう。
ただ、現行モデルの方がハマるシチュエーションもきっとあるハズ。
簡単に出来るけど劇的な変化を得られたりするので、手持ちの色んなルアーでやってみたら面白いと思う。
勿論動きがおかしくなる可能性もあるが、自分で味付けしたルアーで釣れる、というのもまた嬉しいもんだしね。