フィッシングショーで見て良さそうだな、と思っていたのがアルファスCT SV。
しかし、同じCT SVコンセプトのミリオネアの方がより気になっていたので先にミリオネアを買ったのだが、丸型ゆえに少しレベルワインダーがスプールに近いのが気になっていた。
となるとやはり同じCT SVコンセプトでロープロファイルのアルファスも使ってみたいと思ったので買ってみる事にした。
モデルはミリオネアと同じく左ハンドル&ハイギアのアルファスCT SV 70SHLを購入。
CT SVスプールはΦ30mmと小さく、ハイギアモデルでも巻き取り量はハンドル一回転あたり68cmと少なめ。
ミリオネアを使ってみた感触からするとハイギアでも巻きが重いとか思った事は全く無かったのでハイギアを選択。
左ハンドルなのはピッチングで足元を撃つときなんかの手返しをよくするため。
早速フィールドで使って来たので使用感やミリオネアとの比較なんかも含めてインプレを。
パッケージ&内容物
まず箱はこんな感じ↓
メーカーホームページには載ってないが、パッケージには8lbと10lbのラインキャパも載っている。
開けるとこんな感じ↓
本体、取説の2点のみ入っている。オイルやらグリスやら収納袋といったオプションは付属していないが、その分余計なコストがかかっていない、という事だろう。最近のダイワのリールはどれもこんな感じなのかな?
外観など
基本的には従来のアルファスエアと形は同じ。コンパクトなボディと黒にオレンジの差し色が入ったデザインはシンプルでカッコいい。
前から↓
後ろから↓
横から(ブレーキダイヤル側)↓
横から(ハンドル側)↓
上から↓
下から↓
安心の日本製。リールフットの裏にMADE IN JAPANの記載あり。
サイズ感
アルファスエアと比べるとこんな感じ。
スプール周り以外はほぼ一緒。
ミリオネアCT SVとの比較。
前後はアルファスの方が長く、上下はアルファスの方が低い。(そりゃそうだ。)
ハンドル長さ&ハンドルノブ形状は同じ。
重量
本体重量
カタログスペックで170gだが、実測は173.1g
まあ3.1gは誤差&グリスの重さくらいかな。
ちなみにアルファスエアは168.3g(カタログ値165g)。
約5g重い計算だが正直これくらいの差はわからない。
ちなみにタトゥーラSVTWは204.1g。
用途として個人的なライバルはタトゥーラSVなので、タトゥーラと比較した場合は大分軽くなっている。
スプール重量
スプール単体だと9.5g。
アルファスエアと比較しても僅かに軽いので、ベイトフィネス機としても使える軽さである。
ミリオネアCTのスプールも同じ重さ。というか形状も全く同じだと思われる。
ちなみにアルファスエアは9.6g
スプール寸法
スプール寸法はミリオネアCT SVと同じなのでミリオネアの文をコピペしておく。ちなみにミリオネアのスプールと交換してみても普通に付いた。
違うとすれば少し色が違い、ミリオネアは黒、アルファスは濃いガンメタ、といった感じ。
外径
Φ30mmスプールと言うが、Φ30とはスプール外径の事。実測も30mmピッタリ。
細い部分の直径
細い部分は19mm。
スプールが細いと最初に巻かれた部分は巻きぐせがキツくて使い物にならないのでは?と思ったりもしたが、タトゥーラSVTWのスプールの細い部分は約20mmなので実は1mmしか変わらない。
なので、普段タトゥーラSVTWに少な目に糸を巻いてる、という人には是非CTSVスプールをオススメしたい。
スプール幅
幅は約22mm。ちょっと狭いので、親指が太い人はサミングしにくいかもしれない。
シャフト径
シャフト径はΦ3mm。
メカニカルブレーキ
SVコンセプトのリールのメカニカルブレーキはゼロにするのが基本。という事でスプールが左右にカタカタしないギリギリに設定。
ちなみにノブはクリック音のするタイプではない。
糸巻量
カタログスペック
メーカーホームページ&パッケージによるとこんな感じ。
糸巻量(ナイロンlb-m):14-30~60、12-35~70、10-40~80、8-50~100m
12lbを巻いてみた
まずは俺的定番太さである12lbを巻いてみた。
中華製のラインカウンターで測って50mでこんな感じ。
スプールエッジから2~3mmくらい空いてる感じかな。
スプール&ラインで重量を測ってみた。
トータルで13.9g
これは同じくらいの糸を巻いたタトゥーラSVTWより軽いので、よりバーサタイルに使えるのではないかという期待が膨らむ数値である。
タトゥーラは19.0g
ロッドに取り付けた感じ
近くにあった鱒レンジャーCT50に付けてみた。
ロープロファイルでコンパクトなボディは従来のアルファスと変わらずいい感じ。
中指でドラグノブを弾いて片手でラインスラックを取ることもできる。
フィールドで見るとこんな感じ。
黒とオレンジのシンプルなカラーリングが映える。
巻き心地
巻き心地はハイギアにしては軽い。これは基本的にはスプール径によるもので、一回転あたり67cmだからだと思う。
それとやはりギアとボディの加工精度が高い、というのもあるだろう。
お陰でスピナーベイトなんかの巻き抵抗の大きいルアーも快適に扱える。
ミリオネアと比較してしまうと少し巻き心地が落ちるがそれは仕方ない。巻き心地の滑らかさで言うと、ミリオネアCT>アルファスCT=アルファスエア>タトゥーラSV、という所かな。
やはり巻物専用にするならミリオネアがいい。
なんて贅沢を言ってみたが、正直慣れてしまえばタトゥーラはおろかフエゴでもバスワンでも・・・
飛距離
飛距離については何個か投げた所↓のような飛距離になった。
シャワーブローズショーティー 16.3g 約40m
スティーズポッパー60F 7.6g 約30m
スティーズペンシル60F 4.2g 40回転 約25m
重い物から軽い物まで快適に扱える。ミリオネアではエリア用ルアーも投げられたが、基本的にはミリオネアと同じスプールなので多分2g台までは投げられると思う。
ちなみに先日の釣行で見えバスに対して慌ててシャッドを投げるシーンがあったが、4.8gのシャッドを違和感なく狙った所に投げられた。
ファイトした感じ
とりあえず初釣行で40アップを釣ることができた。
足元で掛けたのでまだ暴れる魚を半ば強引に上げてみたが全くトルクに不安無し、といった感じ。
トラブルの有無について
ミリオネアを使ってみて、レベルワインダーが近い事によるトラブルが気になっていたが、アルファスはトラブルレスだった。
感覚的にはタトゥーラSVに近く、糸が膨らんで「ヤバい」と思っても自然に復活する事がほとんど。
ネコリグのピッチングも快適そのもので、低い弾道でキャストが決まる上にラインの出だしも良く、気持ち良くカバー撃ちができた。
まとめ
コレは正直大アタリ。
アルファスエアに迫る軽量ルアーへの対応力を持ちながらも、太糸の使用に耐える剛性、トラブルの少なさを兼ね備えたかなり汎用性の高い仕上がりになっていると思う。
感覚的には4g~1ozくらいまでのルアーが快適に扱えるといった感じ。
死ぬほど遠投する用途以外なら何でも使えると思うので、少ないタックルでアレコレやりたいおかっぱりには最適なのではなかろうか。
コレが2万円半ばで買えるのだからいい時代になったものである。
個人的にはバーサタイルベイトリールの代名詞、タトゥーラSVとの棲み分けが微妙だが、アルファスCTはドラグがMAX4.5kg、タトゥーラSVは5kgなので、タトゥーラにはもう1サイズ太い糸を巻こうかな。
一方今までアルファスエアでやってたスモールプラッギングなんかもアルファスCTで出来てしまうので、アルファスエアをエリア/渓流用にするのもアリだな。
しかしアルファスCTでこのクオリティだとスティーズCTはどんな感じなんだろう。コレに更にTWSが付くとなると・・・
って流石にスティーズまで買うのはお小遣い的にしんどいので、来年タトゥーラCT SV TWが出るのを祈ろうと思う。
(ミリオネアとアルファスを足したらスティーズより高いので最初からスティーズを買っとけば・・・という説もあるが。)
ダイワ 19 アルファス CT SV70SHL (左ハンドル バス用リール)
メーカーHP情報
2020/1/14追記
アルファスエアがカタログ落ちしていた。アルファスCTはまだ大丈夫、とは思うが、参考までにチェックしておこうと思う。
アルファス CT SV
ハンドルノブS交換可
ソルト対応
CT(COMPACT&TOUGH)SVスプール初搭載の次世代スタンダード。
2004年に登場した初代から、実に15年に渡り高い信頼性を得てきたフルメタルのコンパクトボディ。時代を経るごとに、当時のDAIWA最先端のテクノロジーを惜しみなく投入して、フラッグシップに迫る優れた機能を発揮し続けてきたメイドインジャパン。9代目となる伝統の名機は現代フィールドに速効するアルファスCT SVの名の下に誕生することとなった。信頼のボディをベースに、積み込まれたのは小型高性能エンジン。搭載された30φCT SVスプールは、最高峰スティーズCT SVとエンジンは完全同スペック。素材には超軽量かつ高剛性を発揮するG1ジュラルミンが採用され、立ち上がりの良い優れた回転性能は堅守速攻。その差はスプールサイドに見えるモデル名のレーザー刻印のみだ。例えるなら、ファクトリーチューンドマシン。一見しただけでは市販車。しかし、ひとたびアクセルを踏み込めば、瞬時に他を周回遅れに追い込むレーシングパッケージ。見えない部分、内にハイスペックエンジンを仕込んだ、いわば羊の皮を被った狼とも言えるのではないだろうか。ギア比は6.3の70H 、7.2の70SH。それぞれ59センチ、67センチの巻き上げ長。巻きに、撃ちにと多彩なアプローチで次世代バーサタイルの特長が際立っていく。ブラックを基調にオレンジの差し色は、DAIWAベイトリールで代々続く小型ルアー対応機の証。既存モデルで歴戦を戦ったアングラーが、CT SVに持ち替えたとしてもそこに違和感はなく、アドバンテージしか存在していない。テクノロジー詳細
■SV CONCEPT[SVコンセプト]
「SV=Stress free Versatile」マグネット式ブレーキならではの実戦メリットを最大限に引き出したSVは、バックラッシュしにくい、楽にキャストが決まる…結果、よく釣れる! 最小限のマグダイヤルの調整だけで、軽量リグから重量級ルアーまでを、文字通りストレスなく扱う事ができる。スプールを交換したり、サイドプレートを開けたりして、セッティングに時間を掛ける事もない。現存するベイトリールの中で、ルアーの守備範囲が一番広いSVは、オ カッパリからボートまでスタイルやフィールドを選ばない。エアブレーキシステムが、マグネット式ブレーキの有効性を極限まで高めて、新時代のバーサタイルリールを完成させた。
■UTD[アルティメットトーナメントドラグ]
ドラグ効き始めの初期の食い付きを解消し、スティック(ムラ)のない滑らかさを実現しながら締めれば締めるほど効く最大ドラグ力を兼備する。
■SPEED SHAFT[スピードシャフト]
スプールはBBによって支えられているのみ。 シャフトレスにより余分な抵抗がゼロになり、理想のスプール回転が得られる。
■エアブレーキシステム
アキュラシー性能を大幅にアップさせつつ、極めてバックラッシュが少ない、ストレスフリーな使い心地を実現したブレーキシステム。軽量インダクトローター構造と軽量スプールとの組み合わせでスプールユニットとしての回転レスポンスを大幅に向上。同時にオン&オフがハッキリした効きの良いマグブレーキとの相乗効果を狙ったセッティングでフルキャスト時にはしっかりブレーキが効くが、ピッチング等の低回転時にはインダクトローターが飛び出さず低弾道で撃ち込める。つまり、小さい力でもスプールがスパッと立ち上がり、力まなくても驚くほどルアーがよく飛び、逆に力みにより発生するバックラッシュゾーンに対してはきっちりブレーキを掛ける。結果、同ブレーキ設定で、ピッチングとキャスティングが高レベルで両立する快適さをもたらした。
アルファス CT SV
品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル
1回転)ギア比 自重
(g)最大
ドラグ力
(kg)標準巻糸量
ナイロン(lb-m)ハンドル長さ
(mm)ベアリング
ボール/ローラーメーカー
希望本体
価格(円)JAN
コード70H 59 6.3 170 4.5 14-30~60、12-35~70 80 6 / 1 31,200 003742 * 70HL 59 6.3 170 4.5 14-30~60、12-35~70 80 6 / 1 31,200 003759 * 70SH 67 7.2 170 4.5 14-30~60、12-35~70 80 6 / 1 31,200 003766 * 70SHL 67 7.2 170 4.5 14-30~60、12-35~70 80 6 / 1 31,200 003773 * 出典:ダイワ