先日、ダイワのネコストレートのネコリグで釣れた日があった。その翌日の釣行ではゲーリーのカットテールのネコリグで釣れた。
そこで紹介したいのが今回のゲーリーマテリアル版ネコストレート。釣れるワーム二つの要素を掛け合わせたワームなので釣れるに違いないと思っていたのだが、なかなか近所に売ってなかったので手に入らなかった。
それが最近ようやく買えたので、オリジナルのネコストレートとの比較なんかを交えつつインプレを。
パッケージ
パッケージはこんな感じ。左下にゲーリーヤマモトのロゴマーク、右下にゲーリーのワームで良く見るシールが。
今回は5.8インチを購入。もう少し大きい6.5インチもラインナップされている。両サイズ共に1パック10本入りである。
ちなみにSV concept by Daiwa の記載があるが、SV=Stress Free versatile の略だったと思うので、ちぎれやすくてフックも錆びるゲーリーマテリアルはコンセプトと真逆なのでは・・・と思ったりもする。オリジナルのネコストレートは正にSV、って感じだけどね。
外観など
細目のストレート形状で、尻尾の部分がちょっとだけくびれているのが特徴。
なんの変哲も無いように見えるが、このくびれによってただ巻き時にプルプル震える動きが生まれる。
オリジナルのネコストレートと並べてみた。
見た目のシルエットは全く一緒であり、パッと見は区別できないくらい。恐らく同じ形状の金型を使っているのだろう。
大きな違いとしては先端のネイルホールが無くなっている事。ゲーリーマテリアルの方が脆いので穴を開けるのが難しい、とかなのかな?
サイズ感
長さ:5.8インチ≒14.7cm
全長はカタログ表記の通り。
比較の為にカットテール5インチと4インチを置いてみた。長さはそれぞれカタログ通りだが、太さはカットテール4インチの一番太い部分とほぼ同じである。なので長さの割りに細い印象を受ける。
重量:4.8g
カタログ表記は無いが実測でこの重さ。
ちなみにカットテール5インチも同じ4.8gだった。
一方、オリジナルのネコストレート5.8は4.4g。ゲーリーマテリアル版の方が1割程度重い。
直径:約6mm
ワッキーチューブの6mmが先端部分とほぼ同じ太さなので6mmという事にしておいた。実際に通す場合は後ろから通すとハチマキの部分までスムーズに入る。
カットテールをネコリグで使う場合は何らかの補強が必須なので、多分ネコストレートも補強した方がいいだろう。
フックサイズ:
オリジナルの5.8インチの場合、ダイワのWKYフック#2~#1/0がメーカーの推奨サイズとなっている。ゲーリー版もシルエットは全く同じなので、恐らく一緒でいいと思う。
一方、NSSフックを合わせてみた場合はこんな感じ。
#1/0か#2/0あたりが丁度良さそうである。
#1でもフックアイを埋めて使うなら行けると思う。
マテリアル
ゲーリーお馴染みの塩分多目のマテリアル。固さはカットテールなんかとほぼ同じと考えていいと思う。
オリジナルのネコストレートと比べるとオリジナルの方が少し張りがあってモチモチしてる感じ。
固さ自体はオリジナルと比較してもそんなに変わらないが、比重がゲーリーの方が重いため自重でよく曲がる→柔らかい、という印象を受ける。
スイム動画
水槽&風呂場で泳がせてみた。
ネイルシンカー0.5gとの組み合わせ(約1.4MB)
素材の比重が重いので、0.5gだと尻尾のほうと沈む速度があまり変わらず、頭下がりのネコリグらしいアクションにならない。もう少し重いシンカーと組み合わせた方が良さそうである。
ネイルシンカー1.2gとの組み合わせ(約2MB)
これだと頭から着底する形になるが、お尻もそれなりに沈むので、逆立ちするような感じにはならず、尺取り虫みたいな動きになる。
ネイルシンカー1.2g+スイム(約1.9MB)
やはり基本は尺取り虫のような動き。風呂場は水深が浅い&引っ掛かる物が無いのでこんな感じだが、先端のネイルシンカーがボトムに引っ掛かればもう少し立ち上がると思うし、大きめにリフトしてやればまた違った動きになると思う。
ネイルシンカー1.2g+ただ巻き(約1.4MB)
ただ巻きだとビックリするくらいプルプルする。
倒木なんかに引っ掛ける→ロッドを煽ってかわすとプルプルっとする→すかさずフォールさせるとバイト!みたいになったら・・・とかいう妄想が捗る。
ちなみに先日ネコストレートを回収してる時にチェイスがあったので、もしかすると巻き物としても使えるのかもしれない。
参考:オリジナルネコストレート5インチ+1.3g(約2.4MB)
オリジナルの方が比重が軽くてハリがあるので尻尾が浮きやすく、水槽でも物凄く立ち上がってプルプルしており、見た目的にはかなりいい動きをする。まあコレがバスから見たらどうか、というのはまた別の話なんだけどね。
まとめ
ネコリグとしての使いやすさ、という観点だとオリジナルの方が動きも良く、ネイルシンカー用の穴もあって更に丈夫でちぎれにくいのでオリジナルの圧勝・・・のように見えるが、釣果に繋がるかどうかはまた別の話。
高比重&柔らかさによる水押しの違いや倒れ込む速度だったりの要素がバスから見たら魅力的、というケースは多々あると思う。ゲーリーのワームが釣れ続けている事実を考えれば、ゲーリーマテリアルの威力は疑う余地無し、だしね。
一方、名前がネコストレートなのでネコリグ専用と勘違いしがちだが、テールのプルプル感からするとジグヘッドワッキーでのフォーリングが良さそうだし、テキサスやフリーリグでボトムを転がしても普通に釣れそうである。
オフセットフックを付ける分にはネイルホールが無い方が都合が良いし、ネコリグに拘らない方がいいのかもしれない。