春になって小魚が動き出すとそれを狙うバスも増えてくるので小魚を模したルアーが活躍する。
ミノーだったり、ミノーシェイプワームのミドストだったりが定番だが、それと並んで管理人がよく使うのがシンキングスイッシャー。
ペラの回転によってアピールしつつも、ボディ自体はほぼ動かないので、個人的にはアピール力の高いi字型ルアー、といったイメージ。
止めれば沈み、巻けば浮いて来るので、カウントダウンと巻き速度の組み合わせで任意のレンジを攻める事ができるのも魅力の一つ。水温の上下によってレンジの変わる春バスを狙うのに持ってこいと言えよう。
各社から色々発売されているが、管理人手持ちの物について比べてみようと思う。
とりあえずタックルボックスから出てきたのがコレ↓
上から順に、
■スピンベイト60(DUO) 60mm / 4.5g / ¥1,048
■K-1 Mac 65(HMKL) 65mm / 4.1g / ¥1,600
■ステルスペッパー70S(ティムコ) 70mm / 5g / ¥1,780
■ガストネード70S(ダイワ) 70mm / 5.5g / ¥980
■プロップマジック75(エバーグリーン) 75mm / 8.0g / ¥1,600円
■スピンベイト80G-fix(デュオ) 80mm / 10.5g / ¥1,200円
角度を変えて見るとこんな感じ↓
■スピンベイト60
60mmと手持ちの物では一番小さいが、重量は実測で4.7g。プロップが小さめなのもあってよく飛ぶ。ベイトフィネスタックルでも投げられる。
その反面、他のと比較すると浮き上がりにくいので、中層を探るか、或いは早めに表層を探りたい時に向いている。
あと、流れがそこそこ早い川なんかで使うのであればペラが大きすぎない方が水の抵抗を受けにくいので使いやすい。
更にレンジを下げたい場合は60mm/6.4gのタイプもあるのでそっちを使うといい。
■K-1 Mac 65
65mmなのでスピンベイト60より大きいかと思いきや、重量は3.9gと手持ちの物では一番軽い。ボディが細く、ボリューム感的には一番小さいイメージである。
なのでスピニングでの使用がオススメ。
軽くて浮き上がりやすいので、表層付近で使うのに適している。
という事で、ベイトが小さいと思われる時にはスピンベイト60とレンジを分けて使うのがいいと思う。
■ステルスペッパー70S
上2つと比較すると一回り大きいサイズ。
しかし重量は5.0gと軽めでメーカー的にもスローシンキングモデル、としている。
特徴としては薄くて大きめのプロップ。レスポンスが良く、スローリトリーブでもしっかりと回る。浮上する力も強いので、軽めのボディとの相乗効果で表層をゆっくり巻いてくるのに適している。
尚、同シリーズにはファーストシンキングモデル(6g)もあるので、同じシルエットでレンジを下げたい場合はそっちを使うのがオススメ。
■ガストネード70S
サイズ感はステルスペッパーとほぼ同じだが、ガストネードの方がちょっと重い&ペラが小さい。
なので、ステルスペッパーより少し下のレンジを狙う、或いは早めにリトリーブするのに向いている。
特徴的なのがウォータースルーギル。口から入ってきた水をエラから排出する仕組み。これによって適度な巻き抵抗が生まれる。
ガストネードにもファーストシンキングモデル(6.6g)があるので、更にレンジを下げたい場合はそっちを使用すると良い。
あと、定価が一番安いというのも魅力的。
■プロップマジック75
手持ちのラインナップでは唯一のシングルプロップ。ステルスペッパーと同じくらいの大きめのペラがリアに一個付いている。
全体的に細目でボディのサイズ感はガストネードと大差ないように見えるが、実測7.7gとガストネードのファーストシンキングタイプより重いので基本中層向きだと思う。
このタイプのルアーにしては珍しく重心移動搭載でよく飛ぶし、普通のベイトタックルでも十分扱える。
■スピンベイト80 G-fix
実測で10.8gと、この中では一番重い。ボディはスリムで浮力を押さえた小さいペラを装備することで浮力を抑え、より深いレンジを探るのに適したルアーとなっている。
カタログスペックだとレンジ3m~5.5mとなっている。
急深な地形のリザーバーで使いたい。
尚、ペラの一回り大きいスピンベイト80(9.4g)、それを更に軽くしたスピンベイトシャロー(6.7g)といったラインナップがあるので、これらを使えば80mmサイズで表層~中層全てカバーできるということになる。
重さと浮力の関係で安定して引けるレンジ、スピードが変わってくるルアーなので、その時々の地形、ベイトの大きさ、バスの位置を考えながら状況に合う物を探りながら使うといいと思う。
管理人は水面直下で使うのが好きなので、ゆっくり誘いたい時はステルスペッパー70S、広くテンポ良く探りたい時はスピンベイト60を使う事が多い。
今回は60mm~80mmのベイトフィッシュを意識した比較をしてみたが、サイズを更に大きくしてみたり、カラーを派手なのにしてみるという選択肢もあるので、シンキングスイッシャーだけでも考える事はたくさんあって面白い。