以前鱒レンジャーCTと合わせる為にいくつかスピンキャストリールを検討した際に、候補の一つとして挙げていたリールがバスプロショップスのタイニーライト。
カタログスペックでの重量が4.8oz = 約136gで、軽さに関しては検討したものの中では最も軽かったのだが、ネット上にも情報が少なく、イマイチどんなものかわからなかったので結局その時はゼブコの33マイクロを購入するに至り、その使用感には結構満足している。
なのでコンパクトなスピンキャストについては33マイクロで十分かな・・・と思っていたのだが、やっぱりちょっと気になったので買って使ってみることにした。
手持ちのスピンキャストでは最軽量となるタイニーライトの使い勝手をインプレ。
パッケージ
パッケージはこんな感じ↓ブリスターパックに入っている。
中身は本体と説明書の2点。
開けてみるとこんな感じ↓
展開図はこんな感じ↓
部品点数が少なくてシンプルな構造。
主要スペックはこんな感じ↓
Model | Bearings | Weight(oz.) | Max Drag(lbs.) | Line Capacity mono(lb./yds.) | IPT | Gear Ratio |
TYLSCB | 1 | 4.8 | 5.5 | 4/70 | 16″ | 4.1:1 |
やはり特筆すべきはその重量。4.8oz = 約136gというと、一般的なスピニングやベイトリールと比較しても最軽量な部類に入る。
まあその分スプールなんかは小さく、4.1:1とスピンキャストの中ではそこそこに高いギア比ではあるものの、ハンドル1回転あたりの巻取り量は16インチ=約40cmとやや物足りない仕様となっている。
その他の特徴はこんな感じ↓
・グラファイトフレーム
・ダイヤルドラグシステム
・マルチストップアンチリバース
・ステンレス製ピックアップピン
・イージープッシュボタンキャスティングシステム
ピックアップピンがステンレス製なのがちょっと残念。その他のポイントについては安いスピンキャストではまあ一般的な仕様だと思う。
外観など
左から↓
左斜め前から↓
前から↓
右斜め前から↓
右から↓
右斜め後ろから↓
後ろから↓
左斜め後ろから↓
上から↓
下から↓
とりあえずサイズが小さいのが印象的。ここまで小さいとちょっとオモチャっぽいが、これでちゃんと使えるのだから面白い。
ハンドルを固定するネジにはバスプロショップのロゴが。
重量について
重量は実測で145.1g。(ライン込み)
カタログスペックよりやや重いが、それでも十分に軽い。
タイニーライトに次いで軽い33マイクロでも168gなので、それと比較して20gも軽いという事になる。
サイズ感
33マイクロと並べてみるとこんな感じ↓
ボリューム的にはタイニーライトの方が一回り小さいが、重心はタイニーライトの方がやや高め。
ハンドルについて
ハンドルは左右入れ替え可能なダブルハンドル。
長さは約80mm。
ハンドルの反対側のネジも一緒に回っちゃう仕組みだが、パーミングした時は位置的に手に当たらなかったので問題は無い。
フロントカップを外してみる
フロントカップを外すとこんな感じになる↓
リールフットが付いている樹脂製リアカバーとフロントカップの間に駆動部が入る感じ。
フロントカップはアルミ製。
ローターにはステンレス製のピックアップピンが1本。ローター自体は磁石が付いたので鉄にクロムメッキとかかな?
裏から見るとこんな感じ↓
ローターを受ける部分は樹脂製。
スプールは亜鉛合金っぽい素材で直径は約31.5mm。
スプール径とギア比から計算するとハンドル1回転あたりの巻取り量は最大40.5cm。まあカタログスペック通りと言える。
ギア周りはこんな感じ↓
ベアリングはピニオンギアを支える軸に1個ついている。ドライブギア側はベアリング無し。
アンチリバースはラチェット式で、ドライブギアの裏側に付いているギアを金具で押さえる仕組み。ハンドルを回している間は爪が退避する仕組みなのでカリカリ言ったりはしないが、逆転ガタは結構大きい。
リアカバーの内側はこんな感じ↓
ラインキャパシティについて
4lb-70ヤードという事になっているが、アメリカサイズのラインは太いので注意。
日本のラインの4lbを巻いてみたら約80m巻けた。
4lbラインを使うには下巻き不要でちょうどいいキャパシティだと思う。
バス釣りで使ってみた
今回は鱒レンジャー50CTとの組み合わせでバス釣りに使ってみた。ラインは最初に巻いてあったものでなく、日本規格の4lbナイロンラインにて。
飛距離について
鱒レンジャーが柔らかいので軽量ルアーしか投げていないが、ライン放出がかなりスムーズなので飛距離は十分。レッドペッパーマイクロが25m程飛んだ。
3インチクラスのノーシンカーワームもスムーズに飛んで行く。
巻き心地について
巻き心地はさほど良くない感じ。軽快だけどなんかカラカラ、カタカタしたノイズみたいなのが少し気になる。
まあ巻き物を使わなければ気にならないレベルなので、ダウンショットを引いてきたりとか、トップを使ったりする分には問題無し。
魚とのやりとり
とりあえず小バスを何匹かキャッチ。
ハンドル1回転あたりの巻取り量が少ないのでなかなか寄ってこないのが楽しい。その分トルクはあるのでじわじわと寄せて来る感じ。
ドラグは結構滑らかなので、ジリジリとラインを出しながら巻いて来るのに向いている。(ドラグを効かせまくるとラインがヨレヨレになるけど・・・)
気になった事
ドラグ調整がクリック音の無いタイプなのと、位置的に結構触ってしまうというのもあって、使ってるといつの間にか緩んでいる時がある。なので時々ドラグの具合を確認して使うと良いと思う。
まとめ
とりあえず使ってみた所思ったよりも使いやすかった。
ただまあ33マイクロと比較すると重量以外に勝ってる所が無いと思うので、その分と価格差を考えると個人的には33マイクロの方が好きかな。
でもまあ実際に小バスは釣れたし、トラブルも無さそうなので初心者や子供にもおススメできるリールだと思う。